zer0-san3’s blog

zer0-san3.hatenablog.comの漢字かな混じり墨字文バージョン。

学習指導案のコツ掴んだ。

こんにちは! じゃなくてもこんにちは!

教職課程を履修しているゼロサンです。

 

教職課程というのは、大学でのカリキュラムの1つです。

これを修了すると、それぞれの校種(小/中/髙/特支…etc.)などに応じた免許が貰えます。

 

さて、教職課程を履修していると、必ず直面する難題があります。

模擬授業、そして学習指導案です。

 

模擬授業は、大学で教職課程を履修している仲間たちに対して、授業の練習をするというものです。

また、教員採用試験でも、試験内容に模擬授業が含まれる地域があります。

練習とはいえ、授業は子ども達に行うのと同じように、真剣です。

…真剣です(ふざけるタイプ)。

学習指導案とは、国が出している「学習指導要領」に基づいて、どのような授業を行うのかを書くという、「授業の設計書」です。

(模擬授業のときや、教育実習で実際の生徒を前にした研究授業、また教員になってから行う研修授業などなどで書きます。)

 

設計書なので、当然書式が存在します。

地域や科目、下手すると学校や教員によって、かなーーーーーり差がありますが、共通部分も まあまあ あるものです。

 

たとえば。

授業をどのように進めるのかという、授業の展開は必ず書きます。

地域や科目がバレてしまうので詳しい書式を書くのは怖いんですが、まあ大抵は「導入/展開/まとめ」みたいに三部構成にすると思います。

ここを書いているときが、一番イキイキと進められますね。

 

あとは、ほとんどの地域では「生徒所見(生徒観)/ねらい(教材観)/指導上の注意(指導観)」は書く必要があると思います。

「このような生徒なので(生徒観)、このようなねらいを以てこれを使い(教材観)、こうやって指導していく(指導観)」というのを書くやつです。

ここはかなり七面倒臭いところです…。

 

でも、実はそんなことはないんです。

生徒の実態を鑑みて、授業設計を考えていれば。

 

学習指導案は、先程申しました通り、国の学習指導要領に準じます。

なので、観点なども、ほとんど学習指導要領に書いてあるところを引用するのが常識です。

 

要は、学習指導要領からパクってくればほぼ正解なんです。丸パクリだと全然使えないところもありますが、ある程度ならそうすべきです。

 

んで、コツというのは、ここからです。

 

生徒観、難しくないですか?

生徒観は、生徒の実態を観察して書く部分です。それを元に、どのような授業設計をしていくのか、決めていきます。

但し、気を付けないと、「本学級の生徒は、聞き分けがなく、自由奔放で…」などと悪口を書きたい気持ちを抑え切れなくなってしまいます。

(或いは、褒めてしまったりとか…)

だって、それ封じられたら、指導案シロートには、何書いていいか分かんないですよ。

 

そこで出て来るのが、学習指導要領!

指導要領をよく読めば、生徒観もバッチリです。

 

学習指導要領は、主に以下の観点で書かれます。

・関心,意欲,態度

・知識,理解

・技能,表現

・思考,判断

そう、通知表にも書かれることがある、かの有名な4つの観点です。

 

皆さん、好きな科目の指導要領を開いてみてください。文科省のホームページから飛べます。

そこの領域(日本史Aとか)毎の「内容の取り扱い」を見てみましょう。

四角い枠の中、目標の部分を読むと、その答えが出て来ます。

(「教科の目標」ではないです)

 

そこには、教科によって表現が違いますが、4つの観点を元にした文が書かれているはずです。

語尾が「〜を理解させる(理解する)」なら、「知識・理解」の範囲です。

「〜を考察させる(考察する)」なら「思考・判断」、「〜を探究させる」なら「関心・意欲・態度」にも近いものだと思います。

また、「〜を書くこと」と出て来る科目もあります。こちらになると、「技能・表現」の範囲です。

 

これを生徒観に反映させると、

「本学級の生徒は、Aという単元についての関心が高く、小学校での学習で【学習指導要領から抜き出した範囲】の理解が進んでおり、【学習指導要領から抜き出した範囲】のようなことを考察することが出来る。しかし、発言にやや消極的なため、【学習指導要領から抜き出した範囲】について充分に表現出来るとは言いがたい。」

の、ように表現することが出来るんです!

 

これは悪口を書かずに、生徒の強みと弱みを的確に表現する方法として,一番簡単なものだと思います。

弱みがあっても、次の教材観や指導観で、

「だからこういう授業を行って、弱みを解消する」という風に繋げればいいのです。

指導案に迷っていたら、是非やってみてください!