こんにちは、ゼロサンです。
先日ドライブで、岐阜・長野にまたがる妻籠宿と馬籠宿に行って参りました。
残念ながら写真は撮らなかったのですが、すごく良い旅だったので、ブログに書き起こそうと思います。
最初は妻籠宿に行きました。
元々、京と江戸を結ぶ中山道の宿場町だったこともあり、長屋風の建物が並んでいます。
妻籠宿は、昔ながらの宿場町としての使命を守る「町並み保存」のパイオニアです。
今、日本に存在するすべての「町並み保存」運動の原点がここにあります。
ある町は妻籠宿をモデルケースとし、ある町は妻籠宿と「町並み保存」運動を共にしてきました。
そこが、馬籠宿と妻籠宿の違いです。
馬籠宿は観光地化が進み、カフェやベンチが並ぶ「みんなの行きやすさ」重視の観光スポットとして成長してきました。
一方で妻籠宿は、人々の生活と、宿場町としての古き良き町並みを守るため、旅人や住民にもルールを課しています。
22時以降は宴会をしない、そして住宅は「売らない」「貸さない」「壊さない」。これは妻籠宿が守り続けるルールです。
時間がなくて妻籠宿の方は少ししか回れませんでしたが、電線が電柱ではなく家々の下を張り巡らされていることや、建物が横並びなところなど、景観も重視されていることが分かって目でも楽しめました。
手打ちの信州そばもめちゃくちゃ美味しかったです。つゆの味が濃いため、麺が細くても満足感は充分でした。
栗きんとんとお抹茶のセットもいただいたのですが、形のあるクリームかな? というくらいとろける栗きんとんに、お抹茶がすごく合っていました。
漬物と煎茶もついてきて、まろやかな味わいの煎茶が漬物の酸味を包んで、程よい旨味を楽しめました。
車で山を下って馬籠宿の方に行くと、さすが整備された観光地とあって、そちらも色々な工夫が見られます。
プリントされた手書き墨字風の文字、行燈型のLEDランプ。「演出された町並み」といった様子で、分かりやすい。
キツい坂を登ると、展望台から山々を望むことが出来ました。
山の稜線が空との境界線になっていて、とても綺麗でした。向かって右へと下っていく木々の波は猫の背中のようになだらかで、もしもダイダラボッチになったらざわざわと撫でてみたいと思いました。
右手の遠くの方に住宅街が広がっており、逆に左に行くほど山になっていきます。
奥の山は霞みがかっていて青く高く、絵画のような現実味のなさがありました。あの一番高い木から眺めたら、どんな景色が見えるんだろうと想像するのも楽しかったです。
岩肌が深い深い谷になっているのを見ると、自然の恐ろしさが窺えます。
手前には丘のような山が連なっていました。これも平野部から見れば大きな山なのかもしれません。鮮やかな緑でした。
山は見慣れているけれど、改めて美しさを認識できました。波打つ山脈は、何時間でも眺めていられました。
いつか、馬籠宿側から歩いて妻籠宿へと行ってみたいです。
今回は良い旅でしたが、失敗もありました。帽子も被ってなかったし、靴もしっかりしたものではなく、脚が悪いのにストック(杖)を持っていくのを忘れてしまいました。唯一良かったのは、長袖長ズボンだったことでしょうか。
こんなに登山のような旅になるとは……。周りは小高い山に登る程度のきちんとした装備だったので、完全に浮いてましたし、先に進むことも断念してしまいました。
次はリベンジをしたいです。
それでは。