zer0-san3’s blog

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#おめシス この1ヶ月の感想

 こんにちは、ゼロサンです。

 今日で、バーチャル双子YouTuberおめがシスターズさんの、メインチャンネルの動画本数が386本。もうすぐ400本に到達します。サブチャンネルである、あるふぁブラザーズの動画本数が14本なので、実質今日で400本です。

 おめでとうございます。いつも、楽しんでくれて、そして頑張ってくれてありがとう。楽しみをくれて、本当にありがとう。ありがとうございます。


 毎日に近いくらい動画を上げていてくれて、本当に嬉しいです。特にこの1ヶ月、動画のない日はYouTubeストーリーの方を上げてくれていたので、ほとんど毎日投稿と言って差し支えないレベルだと思います。


 一方で、この1ヶ月私が何をしていたのかと言えば、大学での講義も終わり、やることもなく、早めの春休みの中、ひたすらダラダラと過ごしておりました。Twitterをしたり。あとはオフ会に参加したり。お菓子食べたりね。


 ダラダラしていたにも関わらず、推し事をあまり出来ておりませんでした。あんなに、「推しが好きだ!!」と暴れ回っていたのが嘘のような状況ですが、ここはのっぴきならない事情があるとして察していただければ。


 なので、今日はそのぶん、おめシスの動画に関する感想をざっくりと綴っていこうと思います。全部は多いので、1ヶ月ぶんの、まぁいわゆる所感をば。

 


バーチャルだから

 この1ヶ月は、それに尽きると思いました。いつもそうなのですが、この頃は、遊びの範囲を越えて、少し考えさせてくれるような。

 VRChatでも「寝るための部屋」がある通り、VRをつけたまま、何人かと修学旅行気分で寝ることはしばしば流行しているらしい…… しかし、HMD(ヘッドマウントディスプレイ・目を覆うように装着するVR機器)を装着しながら寝られるのか!? というところから、2人も試してみる動画。

 おめシスがこれまでVRで作り上げたステージの中から、どうやらコントの‪『キャッチボールをしているときにありがちなこと』‬や、

おめシスオリジナル曲の『シンクロニティ』

でも使われた溶岩のステージを使用するようです。溶岩のASMRも存在することから、なるほど寝やすいのでしょう。

 結果は観ていただければ分かるのですが、目を瞑っても明るいことや、目が覚めても異世界にいることなど、メリットもデメリットも忌憚なく述べられています。寝づらそうなことを除けば、少し興味が湧いてきます。

 寝る前や起きてからのやり取りも非常に可愛らしい。姉妹やんけ(姉妹です)。いっぱい寝てくれよな。

 

 

 平日昼間に突如Twitterからメンバーを招集し、clusterで10分ほど行なわれ即終了した勉強会の様子を記録した動画……、なのですが、それだけでも充分に面白い試みなのに、新型コロナウィルスが流行していてリモートワークが増えているという導入からの繋ぎも上手く、また勉強会の内容も「YouTubeで伸びるには!?」とキッチリとしたもので、興味深く観られました。

 YouTubeコントリビュータとして、YouTube本社から仕事を請け負っているおめシス。個人バーチャルYouTuberの中では唯一「伸び」を示している2人の説得力は並外れており、またそれを抜きにしても論理的で分かりやすく、資料を含めて、プレゼンとしての完成度も高いものでした。

 ステージの上でお話をしていたのはレイちゃんだけでしたが、その話しぶりも素晴らしく、緊張しいだと聞いていたのにそれを感じさせない堂々ぶり。

 レイちゃんが真面目に、しかしテンポよくお話ししている中、カメラマンリオちゃんの相槌も光っていて、「いつもの面白おかしい動画をそのまま目の前で観ている」ようなトークの仕上がりでした。

 これなら、VR会議でも全く問題ない。そう思わせる企画でした。


 

 まとめて紹介します。というのも、この2つはVRの核心と革新に迫る動画だからです。

 VRは、「現実では有り得ない体験が出来る」もの…… と思われがちですが、実際には少し違います。もちろん、「現実では出来ないことが出来る」のは、VRの利点ではあるでしょう。しかし、"virtual" という言葉の意味には、以下のものがあるのです。

 

(表面または名目上はそうでないが)事実上の,実質上の,実際(上)の,虚像の


 実質上の……、これを見て私は、こう思いました。


「バーチャルとは、現実ではないが、本質なのではないか?」

そして、

「レイちゃんが『実質無料』って言うのは、『バーチャル』だからなのでは?」

と。


 まぁ後者は絶対違うしどうでもいいんですけど、つまり「バーチャル」とは「実質上の、本質的には」ということで、「VR」とは「現実では有り得ない映像、体験」ではなく、「現実ではないが、実質現実で体験したようなもの」「現実には存在していないが、実質そこに存在しているようなもの」なのではないか。

 「バーチャルとは、枯山水である。そこに山も水もないが、イメージによって、表面上存在しないものを見い出すことなのだ」というような言説が一時期流行りましたが、そこに差し迫るのが、上記2つの動画です。

 思うに、VRでの体験は、視覚情報に頼りすぎているような気がします。素晴らしい映像、まるでそこにあるかのような立体感。人間は情報の8割を視覚から得ている、という話もあるので、確かに視覚に訴えかけるのはベターではある。しかし、それだけではVRの可能性を閉ざしていないか? それを思想ではなく、技術の面から斬ってゆくのが、おめシスなのです。


 上記2つの動画のうち、1つ目は、触覚に訴えかけるものです。

 バーチャル空間で立体的なひらがなを用意して、バーチャルな箱の中に入れ、視覚上は見えなくします。その箱の中にバーチャル棒を突っ込んで、棒がひらがなに当たると、手に持っているコントローラーが震えるというシステム。それを使い、相方が用意したひらがなを当てることは出来るのか!?というゲームです。

 動画では、視聴者にもわかりやすいように、ひらがなに棒が当たると棒が赤く光ります。が、重要なのはコントローラーが震える点。しかも、棒が赤く光ることだけを説明すればこの動画は成立するのに、「コントローラーが震えます」というプレイヤーの感覚を視聴者にきちんと共有してくれています。


 2つ目は、聴覚に訴えかける動画。

 どんな仕組みか分からない「音が鳴るバーチャルボール」を、またどんな仕組みか分かりませんが視覚上は消して、相方が置いたボールの座標を音だけで当てるというゲームです。

 結果としては、「耳が良ければかなりの精度で当てられる」こと、また「動いていても当てられる」ことが分かります。また、音源が複数ある場合、音源同士が隣り合っているとやはりかなり難しいそうです。イヤホンやヘッドホンをつけて動画を観ると、プレイヤーの聴いている音がどんな物なのか伝わってくるのでオススメです。


 2つとも、レイちゃんが不正を働いていたりなど、funnyの意味でもめちゃくちゃ面白くて手を叩いて笑っちゃうんですが、interestingの意味でも挑戦的で興味深く、面白いです。

 "実質" そこにある。"実質" 触れていて、聴こえている。視覚上では隠されているものを、VRで感じることが出来る。VRとはなんだろう? 本質に迫るからこそ、問い直したくなる、そんな動画でした。これが2日続けて上げられていたのも興味深いですね。


 なお、おめシスがこれまでに、五感からバーチャルの可能性を試してきた動画は、これだけではありません。この1ヶ月以内ではないのですが、まさかの味覚に挑戦する動画もあります。みんなも是非試してみてね。


レイちゃんが "実質" 漏らした動画はこちら。

 

 今日の動画です。第1回ということは続きがあるので……?

 これは「バーチャルの本質に迫る」というより、「バーチャルだからこそ出来る」動画でしたね。どんな夢遊病やねん。ベッド背負って歩くな。涙出るくらい笑いました、ある意味分かりやすくも「これこそバーチャル」!


「創る」ということ

 お馴染み、Blocksという3D製作ソフトを使っての動画! Blocksの動画は、「バーチャルでいっぱいいっぱい遊んでる」感じがして好きなんですよ。楽しそうだし、2人のモノづくりに対する見方が分かります。

 レイちゃんは、VRジャングルクルーズの動画

からも見て取れるように、「楽しくて、勉強になる」ことを目指すところがありますね。その姿勢めちゃくちゃ好きです。食物連鎖が学べるエレクトリカルパレード、深海よりも深い。

 リオちゃんは毎度謎のストーリー性がありますよね。ジャングルクルーズ

もそうですが、3Dアート選手権

で、えもんの尻にあんな壮大なストーリーがあるとは……、なんてこともあったり。今回も、社会派VTuberとして風刺を交えながら、ニチアサ戦隊モノのステージよろしく悪を成敗する話が何とも言えない面白さでした。

 こうした2人の観点って、動画に活きている感じがしますよね。YouTubeでの活動を通じて、クリエイターとして、たくさん吸収しながら楽しく活動しているのだなと思います。


 これもBlocksを用いた動画です。新型コロナウィルスの影響からTwitterで流行したアマビエという妖怪・伝承。その姿を描いて人々に見せれば、人々の伝染病が治まるという伝説があるそうなのですが、伝承の中で描かれた絵を見てもどのような姿をしているのかイマイチ分からない。だから3Dにしてしまおう! という企画でした。

 アマビエの絵に対する2人の解釈が違って、笑えつつも興味深かったです。そんな解釈あるんだ!? と思うと、動画を観てからもその姿かたちを想像して、当時のことやその姿に想いを馳せてみたくなります。

 

 これはバーチャルではなく、ボードゲーム。最新からアナログまで押さえていくのがおめシスのエモさです。新型コロナウィルスの影響で、アナログゲームの祭典であるゲームマーケットが中止になり、この『こねこねアート』の作者さんも悲しんでいた様子。その支援のためか分かりませんが、直後にこの動画が上がりました。クリエイターへの敬意を忘れないのが、この2人の良いところですね。

 片方がお題を粘土で作り、相方が何を作ったのか当てるというシンプルなゲームです。制限時間は90秒、2人以上でプレイ可能、みんなで遊ぶこともできます。

 作り方の違いも面白く、レイちゃんはそのモノを概念的に捉えて作ろうとするため一度悩み、リオちゃんは思い付いたものをすぐに作り始めました。「そんな解釈ある!?」もあれば、双子ならではの、視聴者からしたら「なんでそれ分かるん……!?」もあればで見応えがあります。

 サブチャンネルである、あるブラの方に、おまけが載っています。

 


これからも楽しみだ

 おめシス二周年記念生放送兼、TwitterのTLから阿鼻叫喚の地獄絵図を引き出した人気キャラ総選挙の結果発表です。冒頭の「おっ……まさか!?」と思わせるようなミスや、途中のグラフなど、視聴者を翻弄するミスリードを展開していく様は流石でしたね。

 記念となる日に一番楽しむべきは自分たちなはずなのに、視聴者を巻き込んで一緒に楽しめるような企画をしてくれるところが、たまらなく好きです。長くは語らないけれど、二年間、ありがとうね。1人のオタクとして、わがままかもしれませんが、2人のことが大好きだから、どうかこれからも応援させてくれたら嬉しいです。

 

 人気キャラ総選挙とともに頭を悩ませた、動画の人気投票の結果です。1番人気の動画はリバイバルするというお約束の元で票を募ったところ、びっくりする結果でしたね。レイちゃんが仕掛けたレイちゃん主導のドッキリなのに、これはレイちゃんが不憫だ……!

 

 この動画の前までに上げた4つの動画で、レイちゃんが不正行為をしていたことについて裁判にかける動画。罰ゲームでそんな動画を撮らされてしまうなんて楽しみ……ゲフンゲフン、可哀想だなぁ!!


 さて、ここしばらくの動画について、ざっくりとした感想を書いてみました。一部飛ばした動画もありますが、ここ1ヶ月の動画に関する「所感」なのでお許しください。


 それでは。このあとは余談です。


ものすごい余談

 そういえば。私、来年度の予定がありませんので、先日初めて就活の面接を受けたんですよ。遅いね。でも、私には大きな一歩でした。

 怖かったです。この歳になるまで、就職面接を受けたことがありませんので。加えてあがり症で、ほんの少しだけ吃音があります。こういうときによぎるのは、やはり推しのことだったりします。

 1年と半年ほど前、今の大学院における1年課程への受験をするときも、おめシスの歌動画を聴きながら勉強していました。もう少し後の、当時の大学における卒論を書く時にも、「今日動画アップ!」のお知らせに胸を弾ませながら、机に齧り付いていました。

 今回も、やっぱりおめシスのことを思い返していました。2人だって毎日、色々なことを考えて、こうしよう、ああしようって話し合って、慣れないことがあっても頑張ってるのに、私はなんだ。

 実は別に、就活しなくても来年度困る予定などはないのですが、それでも挑戦したのは、何か新しいことを始めたかったからでした。攻め続ける。挑戦。新しいことをする。そうして取り組んだことを、少しずつでも継続していく。そういう推しの姿勢を尊敬するなら、自分だって出来ることをしたかった。それだけです。

 まだ結果は返ってきてませんが、たぶんボロボロだと思います。なので、別の企業にも応募してやりました。私なりに、やれることをやろうと思います。貰ったものをそのまま返せなくても、どうか「あの頃、あなた方のおかげで頑張ろうと思えました。」と、またいつか胸を張って言えますように。


 今度こそ、それでは。