zer0-san3’s blog

zer0-san3.hatenablog.comの漢字かな混じり墨字文バージョン。

おめシス『砂の惑星』感想

 こんにちは、ゼロサンです。

 今回は、先日おめシスさんが上げた『砂の惑星』 の歌ってみたについて、想いが溢れてしまいましたので、簡単に記事にしていきたいと思います。

 

 

※この文章は、曲を聴きながら勢いで書いているため、脈絡のない場面があるかもしれません。洗練されていない、散文、乱文です。

 

サムネ

 サムネの時点で、すごく好きです。何なんですかその、まっすぐ見つめる、朴訥でまっすぐな瞳は。そういう原曲リスペクトをされるとオタクは死ぬ。地味に、手前の砂埃も原曲のサムネと同じ形をしていて、芸が細かいな、とも感じました。砂漠の中にたたずんで風になびく髪が美しい。リオちゃんのツインテがなびくのは動画中でもよく見ますが、今回のサムネの髪はまた違った良さがあります。レイちゃんのショートボブがなびくのも良い。『白日』から変わった見た目のテクスチャが、 砂漠でのライティングとよく合っていて、サムネ全体で見てもクオリティが高く、「動画の顔」 としての役割を凛と果たしており、動画に対する意識の高さをここでも見せつけられました。

 

選曲

 二人で歌うことで、リオちゃんの長所としての低音が生きる上、普段聴くことのない貴重なレイちゃんの低音を聴くことが出来るという点でも最高です。二人とも、音域の化け物。「これまで歌ってきたボカロに戻ってきた」 という考え方もできるし、それでもパワーアップしたうえで、また何か違う趣向を凝らそうとしている様を見ることが出来て、ワクワクが止まりません。何故、今、『砂の惑星』なのか。これだけ多くの解釈幅を見せるハチさんのこの曲を、なぜ歌うのか。我々は、おめシスの掌の上で転がされているのではないか? とすら思います。「心残り、残さないように」。

 

MV

 最初、見たことないくらいダルそうな(?)雰囲気からの「わーお」のレイちゃんかわいすぎないですか。二回連続でやるな。あと、途中、二人で同じことをしているシーンなのに動きに違いがあるの好きすぎる。揺れるレイちゃん、 やはり二人で横並びで歌っていたときの横揺れの名残を感じられて とても好きになる(既に好き)。「この井戸が枯れる前に早く~」 のリオちゃん、普段を知っていても尚伝わってくる歌詞通りの想い。女優・ おめがリオ、顔の造形もよければそれを生かす術も完璧すぎる。と思えば基本的な動きはいつも知ってる「リオちゃん」なんだよなぁ。死を匂わせるモチーフを散りばめた中での写真はエモい。その宇宙船みたいなやつ、モンスターボールみたいにパカッて開くんだと思ったら何でサザエさんのアレみたいに真っ二つに割れて開くんですか。何でリンゴの木っつってるのにリンゴの木植えないの???? 「ハッピーバースデイ」なのに死んでしまったレイちゃんで、生前葬を思わせるような表現もあり、何か意味があるのかとも思っています。てかなんでレイちゃん死んでんの。ああ、泣いたったのリオちゃん……。可愛いねぇ……。「あっち行け、飛んで行っちまえ」みたいな動きも可愛いなぁ。最初レイちゃん一人だったのが、最後はリオちゃん一人で終わるのには、どんな意味があるんだろうか。色々、考察班が捗りそうなMVでした。

 

歌声

 まずはリオちゃん。コーラス頑張ってるのがめちゃくちゃ好きです。「立ち入り禁止の札で満ちた」の「ふだぁぁで満ちた」のところ、一瞬の溜めからの瞬発的ビブラートが歌としての芸術点が高すぎて心が波打ちます。そして「ラップのセンスがある」と言われただけあって、こうしたリズム感が難しくも気持ちいい曲が最高に似合う。そんなテンポの良い曲でも崩れない、圧倒的安定感のある色っぽい歌声。それから、「思い出は電子音」の「電子音」できちんと加工しているところ、これまでのおめシスにはなかった表現でゾワッと鳥肌立ちました。また新たな技を取り入れてくるなんて、どこまで進化すれば気が済むんだ。

 レイちゃんも、コーラスひとつ取っても可愛すぎる。「わーお」じゃないんですね。何でオケじゃないのそこ。曲歌ってる最中に何度も出て来るの胸が苦しいんですが。「天空の城まで僕らを導いてくれ」のレイちゃんの「僕らを」 のお姉ちゃん感やばない? 分かれ? 「導いてくれ」の「導いてくれ~ぇ」の若干の伸びと抜けもすごい好き。「後は誰かが勝手にどうぞ」 も「勝手にどうぞぉ」って感じで抜け感があって可愛いです。

 レイちゃんの低音、こんなに艶っぽいのをきちんと聴いてしまうと、より好きになってしまいますね。このくらいの低音なら、今までの歌動画でも聴いたことがあったけれど、強く伸びのある歌声が特徴のレイちゃんが一貫して重みを伴って歌いこなすのを聴くと、これまでの努力の積み上げと挑戦に思いを馳せてしまいます。「一瞬リオちゃんかと思った」との感想もあり、確かにおめシスに関して、低音パートはリオちゃんの専売特許であると思われがちで、しかも双子なので、かつて視聴者も声の件でドッキリを仕掛けられてしまったほど声が似ていますが、リオちゃんは優しさと深みを兼ね備えた「お姉さん」なのに対して、レイちゃんは可愛さをプラスした「お姉ちゃん」な声だな、という微妙なニュアンスの違いがあります。オタク的なキ(キモいのキ)な語彙でしか表現できないのは申し訳なく思いつつ。そして、これまでの二人の道のりや努力、性格や個性の違いを表したような歌声の些細な違いに、キモ・ オタクとしては勝手に物語を見いだしてエモを感じてしまいます。前回がハーモニーに優れた『点描の唄』だったのも手伝って、二人が交代で滔々と歌うことがこんなに新たな気づきがあるのか、と感銘を受けました。音程、リズム感、発音、歌声への挑戦は尽きず、歌以外のそれぞれの動画にも手を抜かないでいるように、伸びないとか、金銭的にも数字が出ないとか本人たちが認識してしまっているやも知れない歌動画にすらディティールを追及する姿勢は、ただ単に数字の中で上を目指す「プロ」とは違うプロフェッショナルな二人の想いを感じられて、本当に大好きだという気持ちになります。頑張る二人の軌跡一つ一つに、勇気をもらえることが嬉しくてなりません。だからこそ、なるべく楽しんで、気持ちよく活動してほしい、と祈っているし、これ以上二人の足かせにはなりたくないと心から願っています。

 

余談

 余談なのですが、ひとつ、思ったことがあります。歌動画の選曲は、リオちゃんがしているのではないか、と。リオちゃんは物を作るとき、ストーリー性を持たせがちです。Blocksを使った動画でもそれは見られます。なので、実は歌ってみたの選曲はリオちゃんが行なっていて、実は何らかのストーリー性やメッセージ性があるのではないか、と若干勘ぐっています。リオちゃんなら青春系アニメ映画も観そうだし、ボカロが好きだし、楽曲解釈とか案外好きそうかもしれない。そして、人の想いを深く汲み取るリオちゃんなら、ファンに対して何か伝えたいことがあるだろう、と。まぁ、これは「そうだったら面白そう」というただの全くの妄想ではありますし、ただ勢いと深夜テンションでやっていても、ある意味ではおめシスらしくて、すごく好きではあるのですが。創作物に謎のストーリー性を持たせるのは、レイちゃんについてはあまり見られない傾向かと思いつつ、実はレイちゃんも『シンクロニティ』のバヤなMVを作っているので、MVのカオスさはレイちゃんなのかな、とも思ったり。

 

 いろんなことを考えて、いろんなことを想って。やっぱりおめシスが好きで、おめシスはいいぞ、という気持ちで落ち着きました。そんなところで、頭の取っ散らかった記事ではありますが、〆たいと思います。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 それでは。