zer0-san3’s blog

zer0-san3.hatenablog.comの漢字かな混じり墨字文バージョン。

喪失感

 

 こんにちは、ゼロサンです。

 

 あいぴーの活動停止が発表されてから、1日経ちました。

 周りの人たちも、おかしくなったり、明るく振る舞ったりと、それぞれに胸のうちを明かしています。あの人大丈夫だろうか、どうなるんだろうかと思う人もいれば、Creatersらぶぴえんということで、企画が始動していたり。1日の間で起きたこととは思えないほど、激動の状況でした。

 

 私はといえば、Creatersらぶぴえんの方々とともに企画に参加させていただいています。元々イラストを描く予定だったのを昨夜描き上げまして、また、書きかけのSSがあったので、それを完成させたい所存です。

 ディスコードのサーバで企画の方が進められていますが、昼夜活発で、ずっと通知が鳴りっぱなしです。みんなすごいなぁ、と、ぼんやり眺めながら、今日1日を過ごしておりました。

 そう、昨夜イラストを描き上げたのち、私は今日1日をぼんやりと過ごしておりました。昨日の夕方に発表を見て、そのときも、やっぱり少しぼんやりしてしまって、悲しいとか、そういう感情が抜け落ちてしまったような気持ちになっていました。

 ツイキャスでも、心無い言葉を言ってしまったと反省しています。混乱の中、言葉が選べない状況なら、人がいる場所で言葉にする必要なんてなかったのに。

 

 元々私は、人が死んでも泣かないほど薄情な人間です。推しのVが辞めるとなったときにも、よほどの事情がない限りは、「そうなのか」と思って過ごしていました。だから今回もその手の心の動きをしていくだろう、と思い、少々の混乱も、あまり気にしないようにしていました。

 

 しかし何だか、今日は慌ただしいような気持ちでいました。誰かと一緒にいたい。だからツイキャスをする。配信を観に行く。あれもこれもやりたい、でも気持ちが空回りする。もがくほど息苦しくなって、這い回るようなこの感情を、なんと呼ぶのだろう。

 そういえば最近、語彙力が落ちたなぁ。広辞苑でも読まなきゃ。なんて気持ちなんだろう、これは。私の言葉では説明できない。ふわふわとしている。

 たぶん、寝不足が続いて、調子が悪いんだろうな、と思って、寝落ち用に推しの配信を聴きながら、布団に横になるけど、なんてことないはずなのに、心が溢れて苦しい。

 こんなにダメ人間だったっけなぁ。私、最近本当にダメだな。たぶんこれも、甘えたな性格が表に出てきただけなんだ。

 そう思って、眠りにつこうとしました。だって今まで、何かを失って、悲しかったことなんてなかったからです。

 

 でも、違う。

 たとえば、縁起でもない例えですが、家族が亡くなったときも、悲しくなんてなくて、泣かなかった。けれど、ずっと心にあるモヤモヤは晴れず、おかしな浮遊感、非現実感、焦燥感に悩まされて、どうしようと途方に暮れていた。それは推しが辞めてしまったときも、好きな漫画が終わってしまったときも同じ。去るものは追わず、それでもなかったことにはならない。

 

 そこにあったはずのものがなくなって、「心にぽっかりと穴が空いたように」なる。そんな慣用表現が使われるこの気持ちを、きっと「喪失感」と言うのでしょう。

 

 私は、何かを失くしてしまった人に、必ずかける言葉があります。

「充分に想ってあげてください」

 喪失感とは、「これから」を失ったときの気持ち。だからこそ、「これまで」を充分に想って、思い返して、「こんなに大事だったんだ」と充実した気持ちに満たされるまで、何度も何度も自分の中で咀嚼して、大事な存在を心の中で思い描く。今生の別れでなければ、いつか戻ってくると信じて、「あなたを失くしても、私は決してこの気持ちを失わない」と決めるまで、何度も泣いて、想う。

 

 これは当初、「私には別れを惜しむ感情はないからこそ、せめて他の人にはその存在を想ってほしい」という気持ちから伝えていた言葉でしたが、今自分自身で噛み締めています。

 

 ようやくこの時間になって、配信も全部切って、ひとりの時間になって、こうして言葉に出来た気がします。

 明日からはまた、少し元気な私になります。

 

 それでは。