zer0-san3’s blog

zer0-san3.hatenablog.comの漢字かな混じり墨字文バージョン。

今、私を殺したいと思っている私へ。

こんにちは、ゼロサンです。

物騒なタイトルですが、推しに褒められてハイになった勢いで書いているので本人的にはハッピーです。内容は、きっと鬱。

以前書こうと思って消してしまった、10年間溜めていたものを吐き出そうと思います。

 

はじまりは「愛」から

 

以前にもブログに書きましたが、私は、「愛」というものが苦手です。

「愛」といえば、無条件に許されるもの。そして、許されないものは「愛」ではない。そのような価値観が、かつて、無意識のうちに私の心を蝕んでいました。

だから、私が誰かに「愛」を誰かに伝えることは、滅多にありません。私自身が、自分ではとても認められない人格を持っているから。そのような自分が、「愛」なんてものを伝えてよいのかと考えます。そして、不完全で暴力的な「愛」という概念を、簡単に信じることが出来ないでいるからです。

ネタでは言いますし、人によって言葉の意味は異なるので、言われる側としては気になりません。「好き」ならば、普段から伝えています。ようはちょっとしたこだわりなのですが、私には忘れられないことがあります。

 

物心ついてから2番目の記憶は、母親に「あいしてる」と書いたくしゃくしゃのメモを渡したことでした。母親はそれを見て、何でもないように「うん」と一言返しました。

 

周囲から見て、私の家族は、きっと愛に溢れた普通の家族のように思われたでしょう。「愛されているんだね」と、何度か言われたこともありました。

私も、私自身の家族は優しいと信じていたし、受け取るものが「愛」なのだと思っていました。でもよくよく思い返してみると、おかしなことばかりでした。

だからこそ、そんなことに気付かなかった10年前の私に、言いたいことがあります。

 

10年前の私へ

 

10年前の私へ。

たぶんあなたが、今の私を見ると、すごく殴りたくなると思う。下手すると、殺したくなるだろう。私は、あなたが思っているような人間にはなれなかった。

でも、一歩待ってほしい。私を殺す前に、その矛先を向けるべき人物がいる。まずはその足で、東京の板橋区に行こう。そこには血縁関係上の兄がいるから、死なない程度に殴っていい。

あなたがアニメや漫画を嫌いになってしまうほどに押し付けてきて、せっかく怒られないように上手くなろうとしたゲームの腕をけなして、あなたが好きになった音楽を嘲笑って、「反抗期に反抗するような親不孝な人間になりたくないから」と謎の正義感で溜まったフラストレーションを発散するべくあなたのことを何度でも殴り、全てを忘れて何も言わずに東京に行き、心にぽっかりと穴を開けたそいつのことは、死ぬまで憎んでいい。

兄は私につきまとっていたし、実際好いていて、本人なりに大切にもしてくれている。そのことは後から身をもって知ることになるけど、そんな愛情で免罪出来ないほどの傷を受けたのだから、気にしなくていい。

次に、兄の怒鳴り声を聞いていながら、「やり返さない方が悪い」と言った親に、せめて一言でも文句をつけてやってほしい。勇気を振り絞った相談に、耳を貸さなかったのは、あなたを信頼していたからじゃない。どれだけ完全で完璧な人間を目指しても、その人はあなたに振り向かない。

 

私は、あなたはきっと褒めてほしかったのだと思う。

怒らないで。私を見て。頑張ったよ。今日は、こんな嬉しいことがあったよ。私はこんなものが好きだよ。

自分はこんな世界を見ている、という話を聞いてほしくて、でも、誰も聞いてくれなかった。だから、全部無かったことにした。

褒めてほしいとは言わなかった。自分以外のものを、全て好きでいなければならないと思った。テストは満点を取ることが当然で、良い高校に行くことで親を幸せにしたいと願った。何も欲しがってはいけない、今あるもので全てが充分だと言える物分かりの良い自分を誇った。ただでさえ多い宿題を私だけ増やされても、全てきっちり埋めた。そうして、心の隙間も、埋めようと思った。

これが、今の私が抱えている、「気持ち悪くて触りたくもないけど、喉から手が出るほどほしいもの」の原点だ。

 

誰も聞いてくれなかったのは、誰も人との関わり方を教えてくれなかったから。大切な人のためなら誰かを傷付けてもよくて、好きだからこそ支配してよくて、愛しているからこそ自分の都合で人を無視してもいい、という「間違ったこと」だけを教わってきたから。

「間違ったこと」をしてしまった罪の意識に飲まれながら、その「間違ったこと」をしないと愛してもらえないと思い込んでいる。「どうしたら人を傷付けないでいることが出来るんだろう」と自分を呪うけど、そんな日はしばらく来ない。

あなたは、完璧でも完全でもない10年後の私を、どうやって殺してやろうと思っているに違いない。その刃を手離す日までは、誰かに優しくすることはきっと難しい。

 

嫌いなもののない人なんて、世の中ほとんどいない。テストで100点なんか取らなくても、生きていける。ほしいものがないことは、誇らしいことでも何でもないし、宿題の自主勉強ノートは毎日10ページ律儀に埋める必要なんてない。

そんな話100回は聞いた、ダメ人間の言い訳なんて当てにならない、と思うかもしれない。あなたはちょっと、素直さが足りないと思う。

言わせてもらえば、今のあなたは少し不幸だ。もちろん、他の人からは、「うちの方が不幸だ」「そのくらいあり得ることだ」と思われるだろうけど、あなたの思っている以上に状況は悲惨であることに間違いはない。

そのような状況で、耐えられるキャパシティは、あなたにはない。事実、倒れたし、義務教育はほとんど受けられていないし、記憶のない期間に死のうとしていたらしいし、ぶっ壊れて徘徊したり往来で大声で歌ったりしたし、幻覚や妄想に悩んだし、色々なことがあった。

病気の症状で人を傷付けたときにも、深く傷付いた。本当はそのくらい繊細な人間が、よくもまぁ生まれてから15年も、チュートリアルのないぶっつけ本番の人生で耐えてきたと思う。キャパシティオーバーだ。

これから10年、これまで無理をしたツケが回ってくる。今まで出来ていたことは、何も出来なくなる。訳もなく涙が出る。死ぬまで背負わなければと気負っていた生き甲斐はすべて無くすし、そんなものは最初から必要なかったと気付くことになる。

どうせ死ねないのだから、これからは、無理をしない方法を見つけなきゃならない。抱えきれないものを取りこぼす、その諦め方も学ばなきゃならない。

あなたは、もっと自分が取るに足らない存在であることを知る必要がある。完璧でも、完全でもない。今抱えているものは、抱える必要がないものだ。そして、抱えながら生きられるほど、器用じゃない。器用じゃなくて、大丈夫。

自分を悪だと信じているからこそ、這い上がって全てを抱えて生きていこうとするだろう。自分自身を、その弱さを、到底受け入れられないと思っている。

自分を受け入れることは、自分を甘やかすことじゃない。もっと、きっと難しいことで、耐えがたい苦痛があって、だからこそ、悪いことをしてしまったあなたが挑むべき課題なのだ。

 

これから、大切な人たちが何人も死に、命の弱さを、脆さを知ることになるのだから、「死なないで」とは言わない。ただ、何だかんだどの自殺も未遂で終わってしまうので、「いつか死ぬこと」を癒しとして生きていくしかなくなると思う。

ゆっくり、自分を呪いながら、許しながら、生きていこう。私を殺すには、あなたにはまだ10年早い。それまでは、傷付けずにコミュニケーションを取る方法だとか、人への謝り方だとか、想いの表し方だとか、自分の愛し方だとか、難しいことをたくさん、たくさんこなしておいで。

 

 

……なぜ、途中から唐突に手紙調になってしまったのかは分かりませんが、とにかく、そんなようなことを思いました。

オチなし。それでは。