こんにちは、ゼロサンです。
昨日4/29(木)、人生初の献血に行きました。
場所は、豊田献血ルームです。愛知県の豊田市に住んでることは明かしているので、まぁここが妥当だろうということで。
豊田市駅と新豊田駅の間にある、ペデストリアンデッキというクソデカい陸橋へ上り、松坂屋の9階まで階段を上っていきました。エレベータもエスカレータもありましたが、エレベータは何となく密だし、エスカレータの場所は分からなかったので階段にしました。
献血、ずっと気になってはいたのです。以前豊田市駅を通ってたとき、よく旗や案内を見かけてました。あの時からずっと、「やってみたいなぁ」と思いながら、あの頃は睡眠薬を常用していたので行けませんでした。今はもう、精神疾患を寛解しているので、薬も飲んでないし行ってみるかと思い、足を運んだ次第です。
会場到着前のこと
事前に献血の情報は、サイトを検索してある程度知っていました。それから、どのような場合に献血を断られるのか? は、こちらのしゅんPさんというドクターYouTuberさんの動画を参考にしました。
実際に献血してみても、聞かれることはこの動画の通りでしたし、何故断られるのかという理由も説明されてらっしゃるので、参考になると思います。
一番不安だったのは「輸血を受けたことがあるか?」という項目でしたが、全身麻酔の手術を受けたときの書類等を確認しても、輸血はされてないようだったので、献血へ向かいました。
体験記も目を通したことがあったものの、「無料でお菓子が食べられるよ!」ということしか覚えておらず、他のことは説明されるやろ! と思って突撃しました。
さて、9階にたどり着くと、子どもさんや就労に困ってる方向けの福祉施設・設備が立ち並ぶ中、分かりやすく「献血ルーム」と示されていました。早速向かってみようとすると、困ったことにトイレへ行きたくなったので、トイレへ向かいます。
血を抜かれるのだからそれなりに時間もかかるし水分も必要だろうと、トイレは心配ない程度に充分に済ませ、水分を摂ろうとしたものの、自販機が見当たりません。仕方なくデパート内を探しながら下り、発見できずに豊田市駅まで戻って自販機で飲み物を買って戻ってくると、9階に自販機がありました。不覚。献血ルーム内に無料の自販機もあった。更に不覚。
そう、自販機なのに無料なんですよ。お金入れなきゃ〜って見た目してる自販機なのに、押すだけで出るの、結構ビビります。
会場内でのこと
色々と済ませて中に入ると、受付の人がすぐに話しかけてくれます。献血何回目ですかと聞かれて初めてですと答え、数項目デカデカと書かれた超簡単な問診表を見せられ、「この中に当てはまるものはないですかね」と聞かれます。ないです、と答えると、献血カードなるものを作るための個人情報記入用紙を渡され、それを受付の人に見守られながら記入します。
その後「準備が出来たらお呼びします」と言われたので、茶菓子パーティだ! と思い、先程述べた通りビビりながらお茶を入手、したところで名前を呼ばれます。お茶を持って行こうとすると、「精密機械がありますので置いてきてください」とのこと。その辺の座席に置いて、改めて受付開始。
タブレット端末による再度の問診と、献血カード用の暗証番号と生体認証の設定をしました。その後は整理番号のバンドを手首につけられ、血圧を測定します。
さて時間が空いたので茶菓子パーティ、と思ったら、カップのお茶を飲み干したところでまた呼ばれる。簡単な血液検査をするため、指先にプチっと穴を開けられ、採血する方の腕に湯たんぽを当てられ、また問診されてフロアへ帰されます。
隣の親子がお菓子を取っていってたので、お菓子ここにあるんだ〜と眺めに行こうとしたらまた呼ばれる。今度は最終確認、医師による診察ですが、先生もルーティンなのかサッサと聞いて終わりって感じでした。
献血って、問診が厳しいイメージがありましたが、厳しいというより何重にも問診されるって感じでした。確認、確認。
今度こそ、茶菓子パーティのためにすぐお菓子を手に取って飲み物を準備…… したところで、また呼ばれます。今度こそ、採血です。あまりゆっくりしている時間はありませんでした。
ついに献血
中に入ると、「飲み物はいいけどお菓子はダメかな、お腹空いてたの?」と聞かれました。や、食べる時間あるかと思ったらなかったんです。「あとで食べます」と言って持って入ります。
歯医者の椅子みたいなやつに横になって、血圧を計り、献血する方の手を差し出します。ヨードで消毒をし、それが乾いたら採血を始めますと言われ、震えながら待ちました。そう、何と言っても私は、注射が苦手なのです。どのくらい苦手かというと、20歳を超えてからの予防接種で、「これ痛くないですか!? 痛いですよね!? 痛いですよね!!?!?」と喚いて看護師さんに取り押さえられたほどです。
ただ、もうあの頃とは違います。全身麻酔による手術の際に、嫌というほど色々な種類の注射をされたのだから、耐えられないわけがない。そう、もう大丈夫。大丈夫、大丈夫…… だけど……、「あのー、これ、痛いですか?」と、不安になって聞いてしまいました。
「そうですね、病院の検査で採血するときの針より少し太いので、やっぱりチクっとすると思います」
ふ、太いとか細いとか、そんなに違いあるんだ…… それってどのくらいなんだろう、と思いながら、でも、これで採血する看護師さんも、私が注射苦手な人だって分かっただろうと思い、「お願いします……」と一応断っておきました。何を? どうしたって痛いのに?
そして、その時が来てしまいました。看護師さんが、針を準備します。私も太って血管が出づらくなってしまったため、慎重に腕を探りながら、おもむろにヌッとそれを取り出しました。え!?!!?
いや、あの、もう、太いとかそういう次元じゃない、あの、ちょっと、針の先っぽに裁縫針の糸通しみたいな大きな穴が見えるんですけど、採血用の穴ですかね!? それ、それ血管に入るってマジですkあああああ!!?!?!??
恐怖を覚えるが先か針を刺されるが先か、あっという間に入りました。チクッとした痛みと同時に、ぬるり、と体内に入っていく感覚がたまらず、身体にチカラが入ります。背中に体感サーベルみたいな太さの注射をぶっ刺したことはありますが、今回は腕なので勝手が違います。
ただ、痛みはそんなに長く続きませんでした。時間は、全血献血だったので15分程度でした。問診から考えると、全体で45分くらいだったかな? 成分献血だと、血液から成分を分離して、使わない方を体内に戻すので、もっと時間がかかるそう。
採血中も、血の巡りが悪くならないように足を動かしてねとか、こういうリスクがありますとか、こういう場合は相談してください、こうだったら連絡してくださいという説明で、あまりぼんやりしている時間はなかった印象です。
血が抜かれていくとともに、何となく、頭痛を覚えた気がしました。
採血終了
採血が終わると、タイマーで5分測り、その後再度血圧を計ります。ふらふらしそうで心配でしたが、健康的な血圧だったので、そのままゆっくり立ち上がって帰ろうとすると、案の定足が言うことを聞きませんでした。看護師さんの指示で横になり、「飲み物飲みましょうか、どれがいい?」と聞かれたので緑茶を頼みました。
血圧は正常で、体重からしても400mlは特に問題ない量のはずでしたが、「緊張していたのも大きかったのかな?」と言われました。自分では実感ないけど、どうなんでしょう。
しばらくしてから、起き上がれるようになったので、看護師さんを呼んで起き上がり、フロアに出ます。「よく水分摂ってね」と言われたので、水分を摂ろうと自販機へ向かうと、すぐ呼ばれました。茶菓子パーティできるなんて嘘だよ! 時間ないよ!!
整理番号を外すのと、献血カードや駐車券を渡されるので呼ばれ、その後「ラブラッド」というサイトに登録すると血液検査の結果や献血の予約が優先されるようになるとの案内をいただいたので、登録。献血カードをめっちゃ格好いいやつにしてもらいました。提携している若宮パーキングに停めたので、3時間駐車料金タダでした。
ここでようやくお茶菓子を食べ、お茶を飲みきり、献血ルームを出ました。感染対策もバッチリだったので、安心です。
気になること
献血では、血液が11ヶ月間冷凍保存されるとのこと。といっても全てではなく、赤血球は21日間、血小板は4日間まで保存され、血漿のみ最大で1年間保存がきくんだとか。その血液がどのように使われるかというと、これが手術用の輸血に限らないようで。
最近はCOVID-19の流行により、ウィルスに関する研究が以前よりずっと必要とされてきています。その研究に、献血で得られた血液が使用されることがあるらしい。どのような研究に使われるかというリストが配られたので読んでみると、これから先の研究はほとんどウィルス関連ばかりでした。
自分の血液なんて、A型のよくある血液なんだから、使い物にならないなぁと思いながら、それでも興味本位と「少しでも使えたら」という気持ちで献血に行ったものの、そうか、血液型関係なく世の中に貢献できるんだなぁと少し嬉しくなったのでした。
それから、献血ルームの皆さん、仕事に慣れてらして、意外とドライ。近所の皮膚科の看護師さんの方がすごく感情労働してくれる。でもいいんだ、きっとギリギリの現場で働いているんだと思うから、そのくらいドライでいてくれ。ほとんど「作業」なんだろうし、献血の現場で働いている方々が、どのような待遇なのかもよく分からないので。人々の命を守るために時間を注いでくださって、ありがとうございます。
そんなわけで、人生初の献血でした。
今後も時間を見つけて行こうと思います。それでは。