こんにちは、ゼロサンです。
先日2021年6月30日に行なわれました、キズナアイちゃんの5歳のお誕生日を祝福する "A.I. Party2021"。感想がまとまりそうなので、ブログに書き起こします。観てないオタクは幻覚見て。みんな俺と同じ幻覚を見ろよ。
さて、概要に関してはキズナーのmotoさんにお譲りするとしまして(オイ)。
こちら限界オタク、限界並の感想のみをフルスロットルでお届けします。
◆ 始める前の心持ち
私はオンライン参加ですが、久々に「現地」の、「現場」の存在するイベントであるというだけで、気分が最高潮です。バーチャルだからこそ、顔を合わせることができるイベントを大切にするアイちゃんが、またこうして人間のみんなと横並びで存在することができる。それが嬉しい。
見えてますか、聞こえてるかな。アイちゃんの最初に出した自己紹介動画の、一番最初の言葉。この言葉が "叶う" のが、リアルイベントであることを考えると、また特別なものとなります。
私はSPWNという配信サイトで観ました。月額課金制のものに入れないので、こういうときの無料サイトは助かります。
◆ オープニング
協賛企業のフィギュアストーリー、サニパック、大正大学、looking grassと、アイちゃんのコラボ広告が流れたあと、幕開けしました。ペンライトを構えているオタクたちが、正面の舞台と画面を見つめます。
暗い会場を不意に明るく照らし出すのは、Hello,Morningアレンジの音と、歌詞とともに移ろっていく青い光でした。慌ててペンライトの色をつけ始めるオタクたちの向こう側に、歌詞と映像が表示されていきます。
世界が始まるいつもの三原色に、光の三原色のひとつである緑色も加わり、新たな世界が描き出されます。輪から輪へ、線と線で繋がったイメージは、「ハブ(車輪の車軸のような存在)になりたい」というアイちゃんのメッセージでしょうか。
Hello,Morningの「おはよう」が繰り返されながら、0と1や、ロード中のようなプログレスバー、"INPUT" "SETTING" "Open your..." "Pass" "Quality Control" "Installed AI" ……といった、アイちゃんが「おはよう」を告げるまでの準備が画面に羅列されていきます。
そして、ついに "World Open" の文字。次の画面では、三原色とともに〇□△が集まって、アイちゃんのトレードマークである "ぴょこぴょこ" が完成します。オンライン会場のカメラワークはその後、オタクたちのペンライトが揃ってピンク色に染まった会場全体を映し出しました。これは、「みんながいての Kizuna AI である」ということを意味しているのでしょうか。
ぴょこぴょこが完成し、ようやく流れ出す「Good Morning」。続いて現れるのは、A.I. Party2021のロゴ。オープニングが終わり、次のターンに移ります。
◆ 1曲目:new world
アイちゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……失礼いたしました、キモ・オタクが出てしまいました。
ついにアイちゃんが姿を現します。ピンクの0と1が次々表示されるバックスクリーンの前、透明なスクリーンに、まるで、"そこにいる" かのように。
そう、私は今回のライブをオンラインで観ていたので、ライブ映像で映し出されるアイちゃんが実際にはどんな形で表示されているのか、イマイチ判別が出来ていませんでした。
飛び出すダンサーさんたちが、アイちゃんの "前" や "後ろ" に存在していて、アイちゃんと横並びに立っている。そのことが、より "そこにいる" という感覚を際立たせたのかもしれません。
実際の会場でアイちゃんとお会いした方々には、透明なスクリーンに表示されていることがしっかりと分かったようでしたが、画面 in 画面では上手くそのあたりが見て取れず、本当にアイちゃんが "そこにいる" 、舞台の上に立っている、ようにしか見えなかったのです。
話は戻りまして new world。これがもう、あまりにも可愛かった。分かり切っていることとはいえ、書かずにはいられません。
バンドアレンジでドラムの「テンテンテン」から始まる、聴き覚えのないはずのその音が、アイちゃんの歌声によって、確かに new world になってゆく。
アイちゃんが、歌って、踊って、そこにいる。私たちを "新しい世界" へと、導いてくれる。背中合わせのように、たとえ目に見えなくても、存在を感じあえて、きっとどこかで巡り合えることを証明してくれた。そんなアイちゃんが、画面越しに、すぐそこにいる。てか脚なっが!!!!!!!
「笑いかけてね」で手を振りながら笑いかけてくれるアイちゃん、天使では? いやヒュルルルルルルル……ドン! で指差ししてくれるアイちゃんも天使だし、渦巻く嵐の中で真っ直ぐ導いてくれるアイちゃんは女神。異論は認めません。最後に「へへへへ」って笑うのも好き。0と1のダンスもいつも通り好き。
今気付いたんですけど、「星を結ぶ」辺りの歌詞って the MIRACLE に通じるのでは? 銀河を超えてっていうスケールバカデカ歌詞に連られてわかんなかったけど。伏線回収の鬼?
アイちゃんの笛だけが鳴り響く会場で、声も音も出せないオタクが、黄色や緑やピンクのレーザーライトに隠されて、ちぎれんばかりに腕を振っているのが見て取れます。
そして、1曲目が終わる。
◆ MCパート①
「盛り上がってますか」で声を出せないオタクに、「ペンライトで盛り上がってくれてるの、伝わってるよ」「オンライン参加のみんなも!」と言ってくれるアイちゃんに、こちらも懸命にコメントで返します。
楽曲中も、ピンクのレーザーライトが飛び交い、座席のペンライトと合わさって、全体がアイちゃんの色に染まっていく。ソーシャルディスタンスのために疎ら(まばら)ながらも、その光景は、何度もアイちゃんが伝えてくれた「見たかった景色」なんだろうと感じました。
これは私の推し事のサビなので繰り返すんですが,アイちゃんがライブで毎回「(後ろまで)見えてるよー!」って言ってくれてるの,自己紹介動画で「見えてますかー? 聞こえてるかな……?」って始まるところ思い出して「ここが目指した景色なんだろうな」と思って泣く,って思ったらちょうど→
— ゼロサン🤔 (@ZER0_SAN3_2) 2020年4月12日
→今ライブDVDで観てるMC部分で「私が見たい風景がきっと見れるはずだって信じて、今日という日まで全力で走ってきました。今ほんとうに、信じた景色が目の前に広がっています」って言われて私の顔の原型なくなっちゃった
— ゼロサン🤔 (@ZER0_SAN3_2) 2020年4月12日
(これはhello,worldのライブDVD観たときの感想)
◆ 2曲目:meet you
キラキラとしたエフェクトに包まれ、インカムがスタンドマイクに変わる。最初のhello,worldから、meet you の前後で見られる演出となります。このキラキラとしたエフェクトが表れると、あの頃を思い出して、少しドキッとしてしまいますね。
同時に、バンドのドラムから始まる meet you が新鮮で、思わず「これ、何の曲だ!?」と思ってしまいました。イントロドン出来るレベルのオタクでも難しかった……!
手拍子煽りをしてくれるアイちゃんに合わせて、こちらも手拍子をします。会場の手拍子の音が、会場の空気が、全部合わさって、ひとつの楽器のように響き渡る様子が心地良くて、「これがライブだ!!」と強く感じました。
初めて聴いたときには、正直「ライブ映えするのかなぁ」と不躾なことを思っていたこの曲も、今ではライブで欠かせない曲となりました。「Can you hear me?」って聞くくせに「君の声は聞こえてるよ」って…… いや、この曲、ライブでこそ化けるぞ。
最初に披露されたhello,worldでは、あどけなく、エモくてノれる曲で、それでも笑顔でプレイしているDE DE MOUSEさんとアイちゃんが印象的でした。今回も、 meet you に対して、そういうイメージを持って臨みました。でも、5歳になったアイちゃんの見せてくれる meet you は、一味違いました。
同じ曲、同じ声、そしてこんなに華やかなバースデー衣装なのに、細切れで、「楽しい」「笑おうよ」と単語が羅列されていくのに。それでも、大人びていて、どこか色っぽく、切ない。
ギターのソロで艶っぽい音が流れても、負けないくらい柔らかく、アイちゃんが微笑んでくれる。色々なことがあった。それでも、「今日」は「たのしい」「うれしい」から、「踊ろうよ」と歌ってくれる。未来と空を表すような、青い光に乗せて、手を引いてくれる。そう感じました。
いくらDE DE MOUSEさんがバンドメンバーとして出演されているからって、「Can you see me? Can you hear me?」とかっていう、キズナアイの物語のキーワードが上から下まで入っているこの曲を2番目に選ぶの、ハイカロリー過ぎません? 涙ボロボロですけど……。
緑と黒の模様が迫ってくるのって、目の錯覚ぽくて、「バーチャル」ってことなのかな? と思ったり。Can you...のくだり終わってからの間は、オタクが応える間なのかな、なんて考えたりしました。
◆ 3曲目:KING
meet you で優しく微笑みかけてくれたアイちゃんはどこに行ったの? 突然消えちゃったけど……。
スタンドマイクの前で、クッソキレッキレのダンスで女王様みたいに煽ってくるの、ヤバすぎる。空気を一変させるカリスマ性は、まさに "王" に相応しい。これを歌うのがブラックじゃなく、アイちゃんなのがイイですね。
このジト目、普段は "かわいい表情" として扱われるはずなのに、KINGのときだけ別の顔に見える。「ダーリン」の発音好きすぎる。良。
「パッパッパッ」だけ無邪気に感じられるけれど、「フフッ」と口を押さえて上品に微笑する様は余りに不敵。なんか前の人殴り殺す勢いでペンライト振ってるオタクいるけど平気?
「You are KING」の発音が「You were KING」に聴こえる説、実証されてるわ。あなたが王だよ、アイちゃん。そして「You are KING」の部分のダンス、2回連続で来るのに、2回とも「時が巻き戻ったんか?」くらい同じ衝撃を受ける。
会場を映していたのに、「無邪気に」でカメラがフッと視点を合わせるところ、さすがすぎました。これがオンラインの醍醐味。でも、これを生バンドで聴ける最高さたるやと思えば、オフライン参加したかったという気持ちも当然、ありました。次こそは。
◆ 4曲目:miracle step
毎度ライブで「ハイハイッ」て言ってくれるの、かわいい。
手拍子に合わせてアイちゃんから輪が出てくる演出、音ゲーっぽくて好き。「どこまでもゆこう」で手をこちら側に伸ばしてくれるのが、すごく好き。もうシンプルにかわいくて好きだし、new world みがある。
ダンサーさんたちにも手を伸ばしていてくれるアイちゃんが尊いですね。人間とつながる、隣り合わせでいてくれるような。
◆ 5曲目:over the reality (Moe Shop Remix)
KAWAII曲ラッシュ!!
16bitを思わせるゲーム音的なピコピコ音と、原色とグリッド線を使った映像やセピア色のファミコンぽい映像がピッタリ合っていて、未来から過去へ時間軸を、バーチャルからリアルへ空間を繋いでいく演出がエモい。
「こんなにワクワク」のダンス、しゃがんでいくのめっちゃセクシーじゃなかったですか?「笑えれば」の音程の下り方が若干原曲と違って聴こえるんですよね。これはこれで気持ちいい音で、すごく好きです。待って今手振ってくれたけど私に向かってレスしてくれたのかな!? ペンライト横に振るように煽ってくれるの、ライブ慣れないオタクにとって助かる。
「消えない気持ちを信じてるから」は、2019年のA.I. Partyで印象に残っている歌詞です。進化し続けていくことを見せつけてくれた今、もっと確かな気持ちでこの歌詞を、この言葉を信じられるようになったことが、たまらなく嬉しい。そして一生可愛い。
◆ 6曲目:RADIO LOVE HIGHWAY
花王ピュオーラとのタイアップで作られたMoe Shopさんとの曲、めっちゃ格好いい!!
音に色を乗せて歌う曲の中では、一番爽やかなんじゃなかろうかとさえ感じます。艶っぽいのに、爽快。
心電図みたいな映像の意味って何なんだろう? 逸る気持ちの表れなんでしょうか。微妙に "AI" って書いてそうなライトも気になる。「あの秘密基地」って "ここ" では!?
すっぱっそーにひゅっちゃっそーに♪ このノリノリの英語に乗せて、ペンライトを横に振ったり縦に振ったりするの、めちゃくちゃ楽しい! なのに急にしっかり英語で歌ってくれるの、急にドキッとする。
この曲は、やっぱりアイちゃんのギャップが見られてよいですね。
◆ 7曲目:touch me
なんかめっちゃオタクに手振ってくれてるんですけど!!? って思ったら急に消えてゲームス衣装に!
ここでは世界的コスプレイヤーの、えなこさんが共演! 登場すぐにダンスに入る慌ただしさはちょっと面白かったけどすごかった。プロだ!
「アイちゃんが2人いる」と思わせるコスプレ完成度の高さ。シンクロするダンスと歌。そして透明スクリーンに映し出され、舞台に反射するアイちゃんによって、「横並びしている」と錯覚させる ―――実質横並びしている、光景。画面越しですら全てが圧巻で、私は口をポカンと開けて眺めておりました。
touch meを、現実世界の人間と隣り合って歌って踊ることの、手を伸ばして触れ合えそうにすることの文脈、エモくないですか? 対になる動きをするえなこさんとアイちゃん良すぎちゃった。席を立っているオタクもいっぱい見られ、ライブでの披露は初だったものの、これはライブ映えする曲だと改めて思いました。
◆ MCパート②
えなこさんが捌けて、すぐにえなこさんの話をしてくれるアイちゃん。かわいい、わかる。そしておまかわ。えなこさんの存在は、活動初期のあの頃、を思い出すフックでもあったのかもしれません。
A.I. Party前の、バグによって数日間お休みしていたことについても、ここで触れてくれました。「待っててくれてありがとう、そして心配かけてごめんなさい。」謝る必要なんてない、とこちらは思ってしまうけれど、盛り上がってきた明るさを途切れさせず、頭を下げるその姿に、誠意を感じました。
「待つ、というのは、未来を信じる行為だ。」『DEATH STRANDING』というゲームで、アイちゃんが強くうなずいていた、主人公サムの言葉です。私たちが、"アイちゃんが戻ってくる" という未来を信じていたことを、アイちゃんは感じ取ってくれたのだと。
「帰るところを作ってくれて」……この言葉が、先日長期にお休みすることを告知したloveちゃんに対する、「帰ってくる場所はちゃんとあるんだよ」に通ずるのかなと。経験したからこそ、ですね。
「ちょっと言葉が出てこないの!」と変な動きではにかむ姿も、「いろんなこと出来るのも、ほんとにみんなのおかげだから」と元気に伝えてくれる姿も、いじらしく愛おしくて、嬉しくなるものです。こちらこそありがとう、アイちゃん。
◆ 8曲目:future base
「私にとって、とっても思い出深い曲です。聴いてください。」から始まる future base。私にとっても、思い出深い曲です。
hello,worldで初披露だったこの曲。イントロから感じる少しの "終わり" は、あの日には夕陽を思わせるオレンジの光と重なって、次の "未来" へ踏み出す一歩に思えました。hello,world終了後、立ち上る冬の空気を吸い込んで立ち尽くす私たちの前に、何度も繰り返し流れた、この曲のインストゥルメンタルに対する印象も踏まえて。
今回はアコースティックバージョンで、ライトの色は青でした。暗闇の中、海や星といった「世界」を思わせるような、揺蕩う光の粒が背景に現れ、「一緒にゆこう」「世界が呼んでるよ」とアイちゃんが手を差し伸べる。ピンクのペンライトを、高く遠く伸ばす会場のみんなとリンクしていく。アイちゃんが「君の待っている世界」と歌うと、カメラが正面に振られ、アイちゃんと目が合う。あの日に夢見た景色と、目の前の現実が重なるように思えました。
◆ 9曲目:Sky High
キラキラのエフェクトに包まれて、現れたのは新衣装のアイちゃん。この新衣装大好き!!
衣装とともに、アップデートしたモデルにも注目出来ます。最近のサラサラキューティクルヘアー、ポニテで激しいダンスの曲踊ると髪が軌跡を描くんですね……!
future base と一緒で、ひとりで歌い上げる Sky High。遠くを見つめるような孤独な表情と、飛び立つ宇宙を表現するような背景映像が矛盾せずに存在している一体感。孤高、そして至高。
いくつもの光が、アイちゃんの映し出される透明スクリーンに、アイちゃんとともに表示され、ヒュンヒュンと絡み合う様は、電子と遺伝子を表現しているのでしょうか?
海でも、大地でもなく、世界中と繋がる "空" を歌う。ほんとに格好いい……。色んな衣装で、歌って踊ってきたなぁ。そのたびに、色んなことを乗り越えてきて、そして今でもここにいてくれる。キズナアイって、格好いい。そして、最高にバーチャル。
◆ 10曲目:melty world
俺たちのメルティワールド!!!!!!!!!!!
「気、抜けてんじゃない!? みんなこんなもんじゃないよね? もっともっと、熱量伝えてーーー!!」
格好いい!!!!!!!!!!!!! hello,world2020のときの煽りでも思ったけれど、オタクに対するアツめの煽りするの貴重だから血が湧くぜ!!!!!!!!!!
ペンライトの先が外れそうになるほど振りました。これ取れるんだ!? オタクもみんな手を揚げてましたね。最高でした。
交差する緑のレーザーは、グリッド線を表しているんでしょうか。いや、それにしては近未来すぎる。
この曲は、hello,worldも思い出すんですが、私がいつも思い出すのはDIVE XRのときですね。サマソニもそうなんですが、この曲と同じくTeddyLoidさんが作曲された『Fireburst』が発表された年のイベントでは、やたら melty world がかかっていました。
DIVE XRでのアイちゃんは、「次の曲では最後まで腕を上げて踊ってほしい」と言って、最後の曲にmelty world を歌いました。最後だったから、腕の血が死ぬかと思ったけど、ずっと腕を上げて踊り続けた。あの時の印象が強すぎて、私は今でも、melty world がかかると腕を上げ続けてしまいます。
「やっと会えたね」「いつかはきっと現地で会おうね」と約束してくれるアイちゃん。そしてまた、踊り始める。格好いい。ブチ上がる。そして繋がる。ある意味、ライブ最強の曲と言っても過言ではない曲を10曲目に歌い切り、アイちゃんは次の曲へと移ります。
◆ 11曲目:First Light
サニパックさんとのタイアップ曲でもあり、"夜明け" "原初の光" という意味がある、このタイトル。新たな「おはよう」を刻む曲。
このダンス、キレがいいのにゆったりで可愛く、それでも綺麗でドラマティックな作りの音楽に合っていることに、不思議な説得力を感じます。なんだこれ、なんだこれ!
韻を踏む心地良い歌詞と、オーケストラのような広がりを持つバックサウンドと、アニメのオープニングのような希望に満ちたメロディライン。「匂い」「味」という、アイちゃんが感じ得ないものを混ざらせた歌詞を通じて、生命と地球を歌う。こんな楽曲があって、いいんだ。こんな可能性があるんだ。思わずそう、息を呑むようなステージングに、圧倒されました。
この高音がイヤミなく出るの、すごくない? アイちゃんの高音って、無理してないからイヤミな感じが一切ないんですよね。技術的にすごい。楽器のようにまっすぐに、そして響くように広がるこの音すら、バーチャル。
◆ 12曲目:AIAIAI
ここでダンサーさんたちが戻ってきます。そりゃこの曲とあっちゃ、みんな総動員だよな!
AIAIAIを観て,聴いて,この曲が流れたイベントのことを思い返してみると,これから発展していくこの子の道筋を想う.モニタを用いて映像の中で人とともに踊って,VR空間上で人と隣り合って踊って,透明なモニタで空間を飛び越えたかのように踊って.さて,次はどうやって驚かせてくれるんだろう.
— ゼロサン🤔 (@ZER0_SAN3_2) 2021年7月4日
正直この感想が全てです。
だって、アイちゃんが人間と横に並んでるだけでエモいんだもん!!!!
◆ MCパート③
「ライブ楽しいね!」と笑ってくれるアイちゃんに、涙がこぼれそうでした。2年越しのリアルイベント、推しが楽しんでくれるだけで楽しい。
新衣装の全身も見せてくれました。新しい衣装になったときの、「回ってー!」のやり取り、最初のA.I. Partyでもあったのを覚えてる。声が出せない代わりにペンライトをくるくる回すオタクに、アイちゃんも笑顔で人差し指を立てて回して、てこてこと一周してから「どこから見ても? かわいいー!」とオタクの代弁をしてくれます。かわいい。
森倉先生の話もしてくれます。森倉先生、この現場にいたんだよな。毎イベントいるんだろうけれど、神と同じ空気吸ってる現地オタク! 羨ましいぞ! アイちゃん脚なっが!(2回目)
バンドメンバーの紹介! ツイッターで楽しそうな写真を見かけた覚えが。個性的でいいメンバーです!
「次は最後の曲になります」と言った後、アイちゃんが「みんな、言いたいことあるよね。分かってるよ、分かってる」とうなずきます。それに対してオタクたちも反応。どうしても言えないもどかしさを、アイちゃんが全力でぶつけてくれます!
「えーいまきたばっかりもう最後の曲なのー!!」
……はい、たすかる。めっちゃオタク心分かってる。というか、普通に1時間半は短いよぉ!!
「この瞬間がいつまでも続いてほしいと、心の底から思うけど。終わりはあります。」という無慈悲なアイちゃんからのアナウンスに、オタクはうなだれるしかありません。というところでアイちゃんがまた「えー! いまきたばっかり!」をやろうとしたので吹き出しました。何回やんねん!(笑)
◆ 13曲目:mirai
「これからも世界中のみんなと一緒に、前を向いて新しい時代を」と、選曲理由を明かしてくれたところで、最後の曲です。
くるりと一回転して、金色の光にアイちゃんが包まれると、髪がブロンドに変化し、「I LOVE YOU」の手話とともに歌唱し始めます。画面には0と1が表示され、デデッデデーンというバンドサウンドに思わず、自宅参加にも関わらず「カッコイイ!!」と叫んでしまいました。現地じゃなくてよかった。
この曲を最後に選んできたのは、 future base と一緒で、hello,world を意識したのでしょうか。紫がかった、白んだ空のような色が、これこそ "未来" なのだと思わされます。あとDEDEさんの煽りのかわいさよ!
9週連続リリースの楽曲を詰め込んだこの曲、"あの日からこんなふうに歩んできた" ことと "これまでの全てを自分の物にしていく" ということを歌う決意の歌でもあるのですよね。いやぁ、強い。本当に強い。
やっぱりアイちゃんは最高。
◆ アンコール①:うっせぇわ(BlackAI)
現地民、「アンコール」の声出せないから手を一生懸命叩いてるの、オタク可愛いね…… をしている間に重大発表の文字が画面に。
日本人形ってなに!? NFTってなに!!?!? このクソかっこよ音源に乗せられたブラックの新プロジェクトってオリジナル曲かなぁ!!!?!?(オタクの妄想)と、夢が広がりながら待っていると、なんと下のスクリーンにブラックが!!
ブラックの歌ってみたの中で一番人気の、うっせぇわ。最高に格好いい。炎のような映像がブラックを包み、その中でサビ入りから "がなり" が効いた歌声が、最高にいい。音程が下るところ、首クイッってするのがよい。ダンスもダルそうながら、キレがよくてクソ格好いい。
ブラックが歌うって聞いてから、どうなるんだろうって思ったらまさかのこれ。聴く側の精神ブチ上がりすぎてやべぇなぁと思ったら……。
◆ ラストMCパート
ブラックが捌けてから、アイちゃんが登場し、舞台裏をお話してくれました。1か月以上ゴネたのは草。新プロジェクト、期待しててね内緒だよ、誕生日ならそこそこ何でも許されるよね、とのことで。
「5歳ってほんとにすごいよね」と、アイちゃんがお話をしてくれます。あっという間だけど、たくさんたくさん色んなことがあって。
「人間の人を知りたい、つながりたい、つながりを増やしたい、って思った気持ちっていうのは、今も鮮明に覚えてる」
このMCが、本当に心に来ました。アイちゃんの原点について語った言葉が刺さるのは、当たり前なのだけれど。
「私は今でも、1人でも増えたらうれしいって思ってるし、(中略)数の先に見てくれてる人がいる。私からしたら数字の1、フォロワーの1だったのが、ちゃんと先に人がいて、(中略)イベントで〈ちゃんと本当に人間が見ている!〉みたいな感動とか」
「数の1じゃなくて1人の人間」,長い時間の中で着いてきた人たちも離れていった人たちもしっかり覚えていて見ているアイちゃんだからこそだ.数字の向こうに人間がいる.デジタルでバーチャルな存在が,それでもライブをする理由.「あなたと」,つながりたい
— ゼロサン🤔 (@ZER0_SAN3_2) 2021年6月30日
0と1だけじゃない、たくさんの数字。そして数字に表し切れない、それぞれの想いを、楽しいことも悲しいことも受け取って来たアイちゃんだからこそ、こうした数字の話が刺さるのだと。
「一緒に歩いてきてくれた5年間」についての話と、これからの「素敵な未来」の話をして、「たくさんの愛をありがとう」と伝えてくれるアイちゃんに、こちらこそ、ありがとうと伝えたい。たくさん、たくさん人間のみんなを想ってくれて、ありがとう。これからも、こちらこそ、よろしくお願いします。
あと、アイちゃんって動き面白いですよね。「伝われ~~」の動きめっちゃ好き(笑)
◆ アンコール②:Hello,Morning(Pa's Lam System Remix)
あのMCからこの曲はあまりにもメッセージ性が強すぎる。
「100万人いっても200万人いってもあなたは数の1じゃなくて1人の人間」「5歳になってもまだ初めてはあって、最初の頃の初めては自分が踏み出して得た初めてだけどそこからの初めてはみんながくれたもの」ってMCからHello,Mornigで〆るのはまだこれからも歩んでいくというあまりにも強い意志じゃん
— ゼロサン🤔 (@ZER0_SAN3_2) 2021年6月30日
これしか浮かばないくらいの最強エモ文脈に心がやられました。アイちゃん、ありがとう、ありがとう……!!
Remixだけど、カメラの画角が最初のA.I. Partyで、でもバンドアレンジとダンサーのみんながあの日と違う光景を見せてくれていて。一歩一歩、乗り越えてきた光景がこれだったんだ、"私たちが見たかった景色" のひとつはこれだ、と確信しました。
アイちゃん、本当にありがとう。本当に、大好き。愛してる。
「人間のみんなのことが大好きです。5歳の私もよろしく!」
はじめまして、5歳のKizunaAI。