zer0-san3’s blog

zer0-san3.hatenablog.comの漢字かな混じり墨字文バージョン。

現場でやってみて今年良かった活動/遊びの備忘録と、学び。

 

こんにちは、ゼロサンです。

 

はてなブログのお題で、「この1年の変化」というものがあったため、参加してみました。記事の最初は、言い訳と自分への愚痴が多くなってしまうと思いますが、その後は備忘録として、自身がこの一年チャレンジしてみたことや具体的な学びなどを記していきます。

 

やっぱり、私にとってこの1年で大きく変化したことと言えば、就職したことですね。しかもすぐに正社員を辞めたところまでセットで。

アルバイトもしたことがなかった私が、大学院を出てすぐに就職活動を始めて、即見つけたところが今の児童福祉の職場でした。就職するまでロクな生活をせずに過ごしていたので、生活習慣もすぐに改まるなんてことはないまま、自堕落な自分を無理やり律して仕事を始めました。

元々、要領がとても悪い気質なので、もう毎日怒られてばかりでした。最初は機嫌よく、すぐに辞めてもらっちゃ困るといった態度だった上司も、柔和な態度は1週間と保ちませんでした。そりゃそうだ。

次へ次へと考えて進めなければならない仕事を、その「次」がなかなか想像できずに、今でもやらかしてしまいます。仕事どころか、通常のコミュニケーションでも、自分が自分ですべきことに考えが及ぶ前に他人が気付き、気が付いたころには身辺の世話をしてもらってしまい、「ありがとう」を言おうと思い立つ頃にはもうタイミングを逸してしまっている。知能指数は103と中央付近なのに、中でも処理速度は知的ボーダーライン以下の人間の日常がこれです。

おかげで、正社員ではやっていけませんでした。これまでの人生でも、ずっとこんな形で人に世話してもらって、おんぶにだっこでないと私の身の回りの人までも迷惑をこうむる状態だったので、トラウマティックな自己評価や歪んだ自己肯定感がつきまとっていました。自分もしんどい、他人もしんどい、その他人のしんどさを思うと余計に自分もしんどくなる、のループでした。

今はパートタイマーとして働き、自分の心を整理する時間を充分に保つことを、日常生活では第一に置いています。

 

社会生活では、また異なることを目標としています。長年の目標であり、生きる糧ともいえるものです。それは「より善く生きる」こと。理由は割愛しますが、とにかく、昨日よりも善い人間でありたい、一日一日をより善く生きたい、と常に考えています。

出来ることは、とても限られています。以前まで出来ていたことが、急に出来なくなることなんてザラにあります。でも、それでいい。それでいいから、自分が出来る精いっぱいをすることが、私が生きていく際のひとつの目標となっています。

これは、この1年をより善く生きていこうとした私の記録です。

……嘘です。そんな大層なことではなく、まだ1年しか入っていない児童福祉の現場で、個人的に利用者さんと楽しめた活動や、手ごたえのあった活動を記しておきたいと思います。

 

利用者さんと楽しめた活動①

クイズ

クイズは古今東西、様々な形で楽しまれていますね。利用者さんの知的発達の度合いにもよりますが、言語を介したコミュニケーションを主としているなら、クイズという題材は扱いやすいのではないかと思います。

現場でプレイしてきたクイズの中で、特に手ごたえがあったものをいくつか紹介します。

 

『なんの音でしょう』

これは結構盛り上がったと同時に、各利用者さんの課題に向き合うことが出来ました。クイズの内容は、日常生活で聴く音を流して、何の音か当てるというものです。対応する課題は、音が鳴っている間は静かにすること、集中して音を聞くこと、音だけで情景を想像すること、日常ではこんなにたくさんの音が鳴っているということを知ること。

答えが出たら、「なぜそう思ったのか?」「どういうところがその音っぽく聞こえたのか?」を訊いてみるのもアリです。予想外の答えが出たり、上手く説明できなかったりしますが、焦ることなく説明できるよう、タイミングよく相槌を打つのが大事。「どんな音がした?」と、擬音を口で表現してもらうのもいいですね。

余談ですが、日常生活で音を身近に感じられない、もしくは特定の音以外あまり興味を持てない利用者さんもいて、そうした利用者さんたちに対して、公園で落ち葉を踏んだ時に「カサカサ」、大きな木の枝で地面をつついて「コンコン」、と、隣で擬音を口に出して言うのは、何となく効果的な気がしています。後日その音を口ずさんでいることもあり、音を介して世界の幅を少しでも広げられたら、と考えてみたり。

流す音は自分で収録してもいいです。なければYouTubeから拾ってきたもので構いませんが、良質なASMRに大量に出会ってしまうので、ハマりすぎに注意してください。言語を介したコミュニケーションが主ではないか、難しい場合は、選択肢を用意するのもいいと思います。

以下、用意した生活音

車のエンジンをかける音/ガスコンロを点火させる音/トイレの水を流す音/炭酸の缶ジュースを開ける音/ペットボトルを開ける音/氷の入ったコップに飲み物を注ぐ音/パソコンのタイピング/傘を開く音/ドアを閉める音/掃除機をかける音/カーテンを開け閉めする音/黒板にチョークで書く音/バスケットボールをドリブルする音/キャベツを千切りする音/揚げ物の音/雨の音/ボールペンをノックする音/etc

 

『事業所クイズ』

事業所のことが好きな利用者さんには効果的ですね。また、月に一度の防災訓練の際に行なってみてもいいかもしれません。非常灯のマーク、火事になったときに危ないところ、避難経路などなど、事業所から避難するときに必要な知識を盛り込めます。防火管理責任者みたいになりますが。

事業所から卒業する利用者さんがいる場合にも、思い出のひとつとしてクイズ大会を開いてみてもいいでしょう。記念品を用意してみれば、一層楽しめると思います。同じような感じで、学校名や好きな食べ物などを問題として出題する形で、自己紹介クイズをしてみてもいいですね。

 

『私は誰でしょう』

ヒントを出して、答えが何者かを当てるクイズです。例えば、「私は長いです」「私はみんなの筆箱に入っています」「私はだんだん小さくなります」→答え:鉛筆 など。

ボブ辞典にも近いものがありますね。ボブ辞典とは、カタカナ語が答えとなり、その答えのカタカナ語がなんであるのかを、ヒントから当てるクイズになります。ただ、ヒントを出す際にはカタカナ語禁止。例えば、「それは楽器です」「それは弦を鳴らします」「それは背負うこともあります」→答え:ギター など。この、ヒントを出す際に、「ピックを使って弾きます」などと言ってはいけません。カタカナ語を出したら、出題者の負けです。

利用者さんにも出題者をしてもらえる点では、どちらもクリエイティブかつ参加感が高くて楽しめるものとなります。

 

『ひっかけなぞなぞ』

これはかなり苦戦しました。言葉を扱うのは難しいです。文章で回答しなければならないことも多くあり、苦手な利用者さんも多いですが、解けるとスッキリして「またやりたい!」と言ってもらえます。想像力と、文章を疑うチカラが試されます。問題を覚えながら解くのは非常に難しいので、フリップに書くと分かりやすいかも。

以下出題した問題

Q1 エレベーターが故障したが、だれも緊急ボタンを押さなかった。なぜ?

A1 だれもエレベーターに乗っていなかったから。

Q2 かけっこで、2位の人を抜かしたら何位になる?

A2 2位(1位、と答えてしまう人が多い)

Q3 タクシーの運転手が道を逆走していたのを、警察官が見ていたが、警察官は運転手を捕まえなかった。どうして?

A3 タクシーは逆走していないから(逆走していたのは運転手)

 

ウミガメのスープ

すごく楽しかったです、私が。

言語によるコミュニケーションができ、「質問すること」「(情景や人の気持ちを)想像すること」を課題としている利用者さんに効果的な活動だと思います。普通のクイズと違って、質問によりヒントを導き出せるのがいいですね。ただ、先ほどのひっかけなぞなぞのように、ミスリードを誘う問題も多いので、嫌がる利用者さんもいます。

このゲームは、水平思考パズル(クイズ)と呼ばれる形の推理ゲームです。出題者は、一見不可解な文章を、問題として出題します。回答者は、それに対し「はい」「いいえ」で答えられる質問を繰り返し、数ある可能性の中から出題者の持つ真実を導き出します。

元ネタのお話及び有名なお話はオカルトチックなものも多いのですが、そうでない問題もあるので、怖いものやグロテスクなものを抜きにして楽しむことも充分に可能です。

元のお話はこちら↓

〈ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文した。
スープを一口飲んだ男は、それが本物の「ウミガメのスープ」であることを確認し、勘定を済ませて帰宅した後、自殺した。一体、なぜ?〉

こうした問題に対し、回答者は「はい」「いいえ」で答えられる質問をします。「男はウミガメのスープが原因で自殺した?」「海の見えるレストランは関係ある?」「ウミガメのスープは本物だった?」「男の過去に関係がある?」などなど。出題者は、それらの質問に対し嘘偽りなく答えていきます。関係のないことは「関係ありません」と答えてよいです。

答えを得ることより、質問を繰り返すことに意味を持たせるゲームです。答えは無数に考えられますが、出題者の持つ真実はひとつしかないのです。不満な気持ちを生まないよう、答えはあらかじめ紙に書いて、回答者が違う答えを言ってきたとしたら「その答えも考えられるけど、この(手に持った紙に書かれた)答えは違うんだ」と返すのが無難でしょう。

ちなみに元のお話の答えはこちら↓

男はかつて数人の仲間と海で遭難し、とある島に漂着した。食料はなく、仲間たちは生き延びるために力尽きて死んだ者の肉を食べ始めたが、男はかたくなに拒否していた。見かねた仲間の一人が、「これはウミガメのスープだから」と嘘をつき、男に人肉のスープを飲ませ、救助が来るまで生き延びさせた。男はレストランで飲んだ「本物のウミガメのスープ」とかつて自分が飲んだスープの味が違うことから真相を悟り、絶望のあまり自ら命を絶った。〉

元の問題文からは考えられないくらい、複雑な答えですね。これを導くためには、相当な数の質問をしなければなりません。ここまで難しいものは、相当な切れ者の集まりでなければ、出すことはないでしょう。

基本的には回答権を行使できるのは一度だけで、質問を繰り返して慎重に答えを導き出すゲームとなりますが、支援で使うには大幅なルール改変が必要です。私が行なった際のルールでは、

・質問は「はい」「いいえ」以外で答えられるものもOK

・回答は何度でもしていいが、なるべく質問してほしい(ここは回答の回数を絞ればよかったなと反省)

・2分経ったら1ヒント、最後のヒントから2分経ったら正解発表

という形で行ないました。「いつ」「誰が」「どこで」「どうして」などで質問するといいよと伝え、「何でも聞いて良いよ」事あるごとに煽ることで、何とか活発に質問が飛び交いました。しかし、文章を扱うのが、職員/利用者さんともに難しく、回答に時間を割かれてしまうのが惜しいポイント。

以下出題した問題

Q1 バレンタインに、ある男子が靴箱を開けると、チョコが7つ入っていた。男子は、「チョコ7つしか入ってない!」と困ってしまった。なぜだろう?

A1 チョコが入っていただけで、靴が入っていなかったから。

Q2 ファミレスにある男がやってきて、「水をくれ!」と言った。店員は、男の様子を見て、男に銃を突きつけた。男は、店員に「ありがとう」と言って帰っていった。どうして?

A2 (男がしゃっくりをしているのを見て、店員はしゃっくりを止めるために驚かせようと思った。)男のしゃっくりを止めたから。

Q3 Aさんは、Bさんが5本指ソックスを履いているのを見て、突然、トイレに行きたくなった。なぜ?

A3 (Aさんは、Bさんの足を見て、「どうしてスリッパを履いていないのだろう?」と自分の足との違いに気付いた。しかし本当におかしなのはAさんで、)Aさんは自分がトイレのスリッパを履いていたことに気付いたから。

Q4 Aさんは、Bさんからペンを借りた。しかし、AさんはBさんと同じペンを持っている。どうして同じものを借りたのだろう?

A4 (ペンは持ち手の白いネームペン。)Aさんが、自分のペンに名前を書くため。

Q5 ある人が、マンションの上の階で、紙吹雪をベランダから散らしている。管理人が怒ってその人のところに行ったが、事情を聞くと納得した。なぜ、紙吹雪を散らしていたのだろう?

A5 (その日は強風。)干していた洗濯物の行方を知るために、風向きを調べていた。(マンションの管理人は、「イタズラじゃなかったんだね。それなら仕方ない、片付けておいてね」で済ませた。)

Q6 ある人が、夜9時に寝て、9時間後に起きたが、まだ同じ日の夜9時だった。なぜだろう? 

A6 日本で夜9時に寝て、飛行機で9時間寝て、時差マイナス9時間のイギリスに着いたから。

Q7 ボブは大人になっても働いてはいなかったが、食べ物には困らなかった。どうして?

A7  ボブはとても幸せな飼い犬で、食べて、寝て、遊ぶことで日々を過ごしていたから。

Q8 話題の本を買ったが、結末を知っていた。なぜ買ったのか?

A8 好きな映画の原作の小説を読みたかったから。

 

『五感クイズ』

文字通り、五感を使ったクイズです。箱の中身はなんじゃろな(触覚)、これは何味の粉ジュース?(味覚)、何の調味料のにおい?(嗅覚)、何が通ったでしょう(視覚)、そして先に紹介したなんの音でしょう(聴覚)など、感覚を研ぎ澄ませるゲームは言語に頼り切らずに遊ぶことができます。そのあとに、感覚統合の一環として、山登りや公園での全身運動を取り入れてみてもいいかも。

 

『間違い探し』

難易度の調整ができる、言語によるコミュニケーションが得意でなくても取り組める、と言う意味で重宝してます。

 

利用者さんと楽しめた活動②

テーブルゲーム

いわゆるボードゲームやカードゲームがこれにあたります。感覚的に取り組める点、集中力とルールへの理解さえあれば発話ができる/できないにかかわらず楽しめるものもある点は、クイズよりも公平感が増します。また、順番を守ること、ゲームを楽しむためにルールを守ること、集中することを課題としている利用者さんにはもってこいです。カードをめくるなど、細やかな動きも自然に要求されるので、微細運動が苦手な利用者さんにとっては苦痛もあるかも。

 

『マジョリティパーティ』

本来のマジョリティバーティは、極限の状況下で究極の選択をするとしたらどちらを選ぶかを決め、マジョリティ(多数派)にいるほうが勝ちというゲームになります。しかし、発話を主としたコミュニケーション手段にしない利用者さんと楽しむならば、極端に言えば「犬が好き?猫が好き?」のように単純化された質問にした方が、答えやすくなると思います。

他にも、例えば「鬼滅の刃といえば?」や、「ディズニーキャラクターといえば?」といった、知っている人が多いものに対する質問も、利用者さんのモチベーションにつながります。「多数派の勝ち」ではなく、「みんなで答えを合わせよう!」と伝えた方がいいかもしれません。他の人が何を選ぶか想像する、何が好きと言っていたか思い出す、そうして人への関心を高めることで、対人認知能力や他者への共感力にアプローチすることが出来ます。

もしくは、ある一人を指名して「この人はどっちを選ぶと思う?」と聞いてみるのもアリです。利用者さんの好みをリサーチしておくことも重要。

 

『Dobble』

ドブルと読みます。これは専用のカードが必要なのですが、個人的にはとても重宝しています。

カードにはいくつかの絵が描かれています。最初はそれを1人1枚ずつ取り、表にした状態で置きます。他のカードは山札となります。準備が完了したら、ゲームスタート。山札からカードを1枚取って、表にします。プレイヤーは、山札からめくったカードと、自分の手持ちのカードを照らし合わせて、共通する絵柄を探します。見つけた人は、手持ちのカードの上に、山札からめくったカードを置きます。次はそのカードが、照らし合わせるカードになります。最終的に、持っているカードの枚数が多い人の勝ちです。

すべてのカードには、必ず共通する絵柄が1つ描かれているので、だれも不公平にはなりません。加えて、絵が特徴的でかわいいので、絵本が好きな利用者さんなら集中しやすいかもしれません。

 

『ババ抜き』『ジジ抜き』『七並べ』『神経衰弱』『UNO』『絵合わせ』

この辺りは、だいたい遊んだことがある利用者さんも多く、純粋に楽しめるものになります。ただ、順番を待つのが退屈になりがちで、集中が続かない可能性もあります。順番を意識する、理解することに課題がある場合に有効です。

 

ハゲタカのえじき

本来は専用のカードが必要ですが、簡易的なものならトランプで代用できます。初めに、手持ちのカードを裏向きで場に出します。次に、せーので表に向けます。場に出したカードの中で、一番大きな数字を出した人が、場のすべてのカードをもらうことが出来ます。これを繰り返し、カードが多かった人の勝ちです。最初に大きい数のカードを出しまくると、後半で負けが続いてどんどんカードを取られます。そう、戦略ゲームなのです。

 

『ダウト』

言わずと知れた、トランプを用いた嘘つきゲームです。一人1枚ずつで順番に、1、2、3……と、声に出しながらカードを伏せて置いていきます。その際、たとえば、本当は3のカードがなかったとしても、他の数字のカードを伏せながら「3」と言って嘘をついても構いません。

カードを出した人以外は、そのカードが言ったものと違うと思ったら、流れを止めて「ダウト」と言います。それが嘘のカードだったら(嘘を見抜けたら)、それまで出ていたカードはすべて、嘘をついた人の手札になります。もし嘘でなかったら、「ダウト」と言った人の手札になります。手札がすべてなくなったら上がり、つまり勝ちです。

人の表情を読み、人を疑うゲームとなります。ゲームをゲームとして楽しめる利用者さん同士で遊べるとよいです。また、利用者さんが好きな音を鳴らせる装置や、効果音アプリなどを使って、「ダウト」と言うことの代わりにしても楽しめます。

 

『バランスゲーム』

一口にバランスゲームと言っても、色々あります。ジェンガがその代表格でしょう。しかしジェンガは細かな力加減の調整が必要で、なかなか難しい利用者さんもいます。そこで、自作出来て楽しめるものや、簡単に安く道具が手に入るものをいくつか並べてみます。

1つは『スティッキー』。お互いを支え合っている棒を、輪の中から1本ずつ抜いていくゲームです。

2つ目は『棒倒し』。ダイソーに売っているタピオカドリンク用のストローやグラス掛けの棒など、割としっかり自立する棒の周りに、ペットボトルキャップのような大きいものを40個ほど置いて、一つずつ取るようにすれば、ちょうどいい難易度にできるかと思います。

3つ目は『紙コップタワー』。そのまんまです。みんなで協力して、紙コップを上まで積み上げます。最後には片付けもしっかりと。

4つ目は、これは名称を決めていないのですが、棒倒しで使った棒を立てて、正方形の段ボールを上に乗せ、段ボールの上に順番にペットボトルキャップを乗せていくもの。意外と倒れません。中心よりも遠くに置いた方が高得点、とかにしてみてもいいですね。

紙コップタワーのような協力ゲームを想定するのであれば、ドミノ倒しも楽しそうですね。また、ハラハラ感を楽しむなら、黒ひげ危機一髪もよいです。ハラハラ感でいえば、早くしなければ風船が割れる系のものも楽しいのですが、風船が割れる音や時間に迫られることが苦手な利用者さんも多く、パニックになってしまう方も少なくないので難しいところ。

 

『カルタ』

正月にかこつけて数日間にわたり大会を開くことでネタ切れを回避するアイテムです。神経衰弱やDobbleと同様、場全体から目的のものを見つけ出す空間認識能力にアプローチできます。

 

『トントン相撲』

紙相撲でもいいですし、指人形やシルバニアファミリーなどがあれば使ってみても面白いと思います。ズルはダメだぞ。

 

利用者さんと楽しめた活動③

感覚遊び

主にスライムです。

 

『スライムづくり』

スライムは、感触が面白いので、楽しめる利用者さんも多くいます。こねる、つかむ、分量を調整するといった感覚は、料理を作ること、創作活動をすることなどに生きてきます。

ただ、通常のスライムづくりで使われるホウ砂も洗濯ノリも、口に入れたら大変危険です(特にホウ砂)。口に入れないように注意すること、終わったら手を洗うこと、材料は職員が管理することを徹底しましょう。ビニール手袋をしたり、寒天スライムにして色は着色料でつけたりしてみてもいいです。着色料は数日たっても落ちないことがあるので、こちらも取り扱いには注意したいです。手に着いたものは除光液か、重曹を混ぜた水で、ある程度は取れます。

 

『小麦粉粘土』『米粉(こめこ)粘土』

小麦粉や米粉に塩を少量混ぜて(塩を混ぜた方がカビが生えず長持ちするというだけ)、粉の倍の量の水を入れれば完成! 特別支援学校でも使われる感覚遊びです。水と粉の配合を調整すれば感触が変わるので、観察に適しています。

観察をするなら、片栗粉と倍の量の水を混ぜたものをビニール袋や風船に入れても楽しいですよ。片栗粉の水溶液は、強い衝撃を与えると、ダイラタンシー現象と言って、急激に固くなるんです。理科的な知識の素養も育てられ、スライムと違って口に入れても安心。惜しむらくは、周辺一帯と利用者さんの全身が粉まみれになるために、片付けが恐ろしく大変なことですね……(遠い目)

 

『水遊び』『どろんこ遊び』

準備と後片付けを何も考えなければ世界一楽しい遊びだと思ってます。泥の感触は、土の質によって変わるという点で、小麦粉粘土に通じるものがあります。

 

『知育菓子づくり』

このコロナでなかなかできないことではありますが、本人が食べる分を作るだけなら、手を洗って消毒すれば大丈夫なように思います。大人買いして大量に作ってみるのも楽しい。

 

『10円玉磨きリレー』

10円玉に酢を付けてティッシュで磨く微細運動リレー。酢の酸っぱいにおいまみれになりますが、意外と楽しいです。

 

利用者さんと楽しめた活動④

全身運動

身体を使った活動は、粗大運動が課題の利用者さんには適しています。お祭りや運動会と言った形で、全員参加型にして景品を付けると、みんなと過ごすことが課題な利用者さんでも、混ざるタイミングを見つけやすいかも。チーム戦もあるため、他者の気持ちを想像したり、尊重したりすることを学ぶのにも適しています。

 

『陣取りゲーム』

ひっくり返し競争や、巨大オセロがこれに当たります。卓上でやればボードゲームでも、スケールを大きくすれば別の楽しみ方になります。ひっくり返し競争とは、2チームに分かれて行なわれるもので、裏表1色ずつのオセロのコマような盤が何枚も床にちりばめられていて、とにかく時間内にその盤をひっくり返しまくって、時間が来た時に自分のチームの色が多い方が勝ちというシンプルなゲームです。全身運動にするには、座布団のような大きさの盤が必要です。

自分の陣地が多い方が勝ちという陣取りゲームも、種類は多いのですが、ルールが難しくなくみんなで取り組めるものは限られてしまいます。

 

『障害物ゴルフ』

床に置かれた障害物を乗り越えて、ゴルフのようにボールを転がして、ゴールを目指すというゲームです。リレーにしても楽しいかも。

 

カーリング

競技としてのカーリングと基本的に得点のシステムは変わらず、投げるものをペットボトルキャップにしたり、ビー玉にしたりしても面白いです。

 

『ストラックアウト』

的あてです。細長い棒に、洗濯ばさみで的をつけるとちょうどいい感じになります。狙いを定めて投げるのが得意な利用者さんって、実は結構限られている気がします。ドラえもんでものび太くんくらいだしなぁ。

 

『お掃除リレー』

掃除をリレー競技にしようという画期的な活動。と言ってもぞうきんでリレーするとかになりますが。

 

利用者さんと楽しめた活動⑤

工作/創作活動

手先を使って表現するのは、言葉で表現することに限界を覚える利用者さんにとって、選択肢を広げることになります。特別支援学校でも、作業の授業などで創作をすることがあります。

 

『段ボールミニカー』

詳しくはここ↓

youtu.be

輪ゴムと段ボールとペットボトルキャップとグルーガンで、オリジナル段ボールミニカー(引っ張ると自分で走るやつ)ができます。大掛かりにしても面白いかもしれない。

 

『らくやきマーカー』

白いお皿に絵を描いてオーブンで焼くだけで、自分だけのオリジナルのお皿ができるよ! というもの。ダイソーとかに売ってます。

 

あとはわくわくさんYouTubeとか観るとだいたい工作系はあります。

曼荼羅塗り絵とかも面白いよ。色塗りのバランス感覚と緻密さが求められる……

 

他にも、活動の中で『ちびむす』も地味に参考にしていたりします。これは学習用の教材だけど。

happylilac.net

 

ここから先は独り言

これからやりたいゲームもたくさんあります。コンセンサスゲームとか、ToBeContenuedゲーム(自分で考えた、動画をオチの手前で止めてみんなでオチを予想するゲーム)とか。あと、表情を読み取ったり共感性をはぐくんだりするなら、顔や手のサインを使ったボードゲームもやりたいし、同じ理由でコグトレもやりたい。やってみたいこと、まだまだたくさんあるなぁ。

思えばこの半年ほどは特に、YouTuberか? ってレベルでずっと企画考えてた。公園に行ったりゴミ拾いとかの慈善活動したりもしたし、すごく自由させてもらったなぁとも思う。利用者さんと向き合うことで、自分が子どもに関連した資格を取った理由を思い出したりしていた。

 

利用者さんに何言われても、傷ついてあげないことが大事だと思う。もちろん、傷つくなって簡単に言いたいわけじゃない。傷つけられたら、傷つく。それは当たり前で、傷ついたことを伝えなければならないこともあるのだけれど。

叩いたら痛いとか、傷つけられたら痛いとか、そういうことを感覚としてよくわかっていない人も、私が想定しているよりきっと多くて、それよりも大事なことがあると信じている人もいて、だから平気で人を傷つける。人を傷つける言葉以外に手段がない場合もあるし、本当は傷つけたかったんじゃなかったのにって場合もある。

利用者さんに、「嫌い!」と言われる。真に受けてはいない。きっと、違うことが言いたいんだと思ってる。次の日にはケロっとして、甘えてくる。本当に言いたかったことは「嫌い」なんて言葉じゃない。だから、その言い方では伝わらないよって気持ちで、傷ついてあげないでいる。傷ついてしまったら、利用者さんも傷ついてしまうから。

動揺してはダメだ。ダメなのだ。自戒。

一方で、人間関係としては、毅然と「許さない」という対応も重要だと思う。「そういう考え方で人を傷つけるなら、それは許さない」と。実際に自分自身がその利用者さんの行動を許せるかどうかではなく、許されてはならないことなんだと伝えなければならないこともあるのだ。

……と、最近なんやかんや考えています。

 

とにかくこの一年は、楽しかったなぁというのと、大変だったなぁというのと、両方。両方あります。

気が付いたらものすごく長い文章になっちゃった。

ここまでご高覧賜りまして、本当に本当にありがとうございます。それでは。

 

お題「#この1年の変化」