こんにちは、ゼロサンです。
今回は、2021年10月16日(土)から同年10月17日(日)に予定されていた、ゲーム『機動都市X』とキズナアイさんのコラボライブに行ってまいりました。
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— Kizuna AI株式会社 (@KizunaAIinc) 2021年10月16日
「Here for you」SMC
× Kizuna AI LIVE 2021
🎊本日21時より開催!🎶
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『機動都市X』ゲーム中にてKizuna AIのバーチャルライブが開催!✨
なんと!ライブは無料で参加できます!👁🎶
本日21時、Kizuna AIと一緒にライブを楽しみませんか?🕺✨
機動都市X ↓https://t.co/8JW3JQL66A pic.twitter.com/T0NUImByK4
実際には16日に不具合で観られない方が多く、バグの修正に伴い運営様から以下のようなご対応をいただくことで、実質3日間の開催となりました。
「Here for you」SMC × Kizuna AI LIVE 2021に入場できなかったプレイヤー様へのお詫び、及び追加再配信に関するご説明#機動都市X pic.twitter.com/bcSsTVeqYX
— 【公式】機動都市X-キズナアイコラボ開催中! (@MechaCityX) 2021年10月17日
私のほうは、不具合に見舞われながら、1日目も何とか参加できました。
そして、3日間を通してライブに参加し終えたときに、「この素晴らしいイベントをブログに起こさないといけない!!」という謎の使命感に駆られ、いま筆を執っています。
そのぐらい、とんでもないイベントだった。
それでは、以下感想です。
◆ 機動都市X:スーパーメカシティ とは
まずこの後の感想を書くにあたり、必要な情報を洗い出します。
このゲームは、いわゆるバトルロワイヤルゲームです。操作性はPUBGなどにも似ており、銃撃戦を主としたオンラインシューティングとなります。ただ、これまでのバトルロワイヤルと異なるのは、メカが登場するというところです。
素の状態で戦うこともできれば、メカに乗り込んで戦うこともでき、どのタイミングでメカに乗り込むのかが勝負の決め手となります。
そんな世界であるため、舞台も近未来チックで、CGの街並みも整然としていて圧倒されます。これが3.5GBってマジ? こんな綺麗なのに?
基本的にはスマートフォン向けのアプリとして遊ばれますが、パソコンでもプレイすることが可能です。
◆ 会場の臨場感
初日は中国のタイムゾーンでないと参加できないために、スマホやパソコンの時間設定をいじっていた方も何人か見られましたが、2日目からはタイムゾーンを戻しても観られた模様。そうして何とか開場時刻に入ってみると、たくさんの人が会場で既に遊んでいました。「チケットは?」って? なんと無料! こんな太っ腹なことがあっていいんですか!
会場では、ジャンプ台を不思議がってトランポリンのように遊ぶプレイヤーや(私)、キズナアイスキンの人、ライブ前の神事(?)であるタイトルマッチで1対1戦闘を楽しむ人などが見られました。
いや、めっちゃ臨場感ある。指で視点を動かせるんですが、ゲームをあまりプレイしない私でもかなり楽しめたので、この視点に慣れている人なら間違いなく没入できるはず。野外フェスのような会場設営も相まって、期待が高まります。
◆ いきなり始まる『future base』
私が最初のほうサーバーエラーで入れなかったせいもあるのか、唐突に始まったfuture base。
え!? アイちゃんが目の前に “存在” る!?!? そう思わせるステージングに、圧倒されました。ステージの上に、ゲーム内での我々と同じ次元に、アイちゃんがいる。映像というより、まさに舞台。ドキドキしました。
ゲーム内のライブで、自分以外のプレイヤーもいて、プレイヤーは自由に移動できるからこそ、このコロナ禍で感じづらかった「みんなと一緒に見ている」という感覚を呼び覚まされもしました。
背景の映像が海のような泡のエフェクトから始まり、紫のストロボライトに照らされる頃、ライトと同じような色の宇宙っぽい映像に変わります。
future baseから始めるってことはhelloworld2020から繋がってるってことかぁ!?(helloworld2020はキズナアイさんのワンマンライブのひとつで、最後にfuture baseのインストで終わる)(考えすぎ)(たぶん違う)
future baseって、特別な思い入れがあるキズナーさんがたくさんいると思うんです。9週連続リリースの先駆けですし。アイちゃんが、どのように自分を表現していくのかを決定づけた楽曲。同時にfuture baseという曲の音の作りには、過去と未来を線の上で繋いでいくような直感的な時間の流れを感じます。
作曲者であるYunomiさん自身も、「僕の中では人類の文明が滅んで何千年、何億年も後のイメージなんです。」なんて仰っていますね。
https://spincoaster.com/crosstalk-kizuna-ai-x-yunomi
どれだけ時間が経っても、人間というものが過去のものになっても、キズナアイ自体は変わらない。ライブの最初や最後にこの曲やインストが入るのは、時間軸を繋ぎ合わせる意味もあるのかな、とか。
ああ、やっぱり、キズナアイなんだなぁ。
◆ 変化球『Sky High』
英語や中国語を交えた自己紹介MCのあと。
あああああああそうくる!! そうきちゃうかぁぁぁぁ~~~~!!
中国のアプリゲームだからそりゃ来るだろうけど!! future baseに重なるような背景映像がというかこれMVじゃん!! そうか海から空へ、より世界へと繋がる場所へというメッセージなのか。泡のCGエフェクトが会場を上っていくの、バーチャルでしか出来ない表現で愛おしい。
MVとステージでの表情やダンスの違いに、”過去” “現在” “未来” という時間の流れをより強く感じていると、ダンスがMVの画角と一致する “瞬間” という一番強烈な時間の在り方に意識を持っていかれます。
格好いい……。キズナアイって、格好いいんだ。打ちあがるようなステージライトに照らされたアイちゃんをみて、「広がっている未来」で音がグッと迫るのを聴いて、漠然とそんなことを感じます。
神秘的な楽曲が続き、浮遊感に身体を預けて、気持ちよくライブを楽しんでいました。
◆ 新曲『Here for you』
そして来ました新曲! 「大切なみんなを勇気づけるような存在になりたい」「ゲーム内でも掛け声のように使ってほしい」と、気さくさを見せながらもキズナアイたる所以を見せつけていくMCの通り、背中を押し、手を引くような歌詞でした。早く配信してくれ!
いやしかし、「未来」と「次のステージ」を思い起こさせるオレンジの光はやばいよ。前はfuture baseで使ってた色じゃん。バックの映像も「かすかな光見つけていく」がオレンジなのって完全にそうじゃん。ゲーム内の特別衣装で踊るのたまらない……。あれめっちゃサイバーな感じで良い。
「Don’t be afraid and take a chance(恐れずにチャンスを掴もう)」だけでも強い後押しなのに、そのあとに続く「声届くまで I’ll be there till the end(私は最後までそこにいるから)」はズルい。
「Believe in me and take my hands(私を信じて、手を取って)」もズルい。「new world」という歌詞も出てくる通り、ゲームとのコラボ楽曲でありながらも完全にキズナアイな歌詞の作りになっている。
ゲームとのコラボであり、作曲家DE DE MOUSEさんとのコラボでもあるのですよね。メロディアスなイントロと、まさにアニメやゲームという感じの明るさやダイナミックさ! いや、あの音の構成で美しく成立しているの、意味不明過ぎませんか? エキゾチックな音作りも出来るところが強味であるとはいえ、今回みたいな同じ音がめっちゃ連続するのとか、普通やらない気がする。それでも格好いいの、なんでなんだ……。
ラップパートもよかった。めっちゃよかった。アイちゃん、ラップ上手くなってませんか。
◆ 死角から来る魔球『Awakening coverd ブラックアイ』
マジかよ!! Awakeningって、ライブでは一生聴けないんだと思ってた。歌詞に含まれるアスタリスクやシャープ、そしてZONeコラボの曲ということもあり、あれっきりの曲だとてっきり…… その上、ブラックアイver.なんて聞いてないっす!! や、本当にありがとうございます!!
ブラックが出てくることは事前に聞いていたものの、こんなサプライズいいんですか!?
すごかった……。早くて高い曲をブラックが歌ったら、どんなふうにブラックっぽくなるんだ? と思っていたら、ハスキーで力強い、「これこそブラック!」という歌声でした。「強く握りしめた」のところの「握り」の r 強めの発音も好きだし、なにより「ほら 耳を傾けて」の「ほら」が「しょうがないな!」って感じの歌い方でめちゃくちゃブラックを感じて幸せになれました……。
背景画像も『海の幽霊』をcoverしたときのブラックで、「めっちゃ合う!!」と感動。個人的にブラックの海の幽霊大好きマンなので。そして時折ノリノリになるブラックが可愛い!! 駆け抜けるような曲調に、思わず手でリズムを取りながらステージを歩き回って、「あ。」って感じで戻ってくるの好き。
そしてMCで「もっと盛り上がりなよ」「力抜くなよ」と煽って去っていくブラックさん。大好き。
◆ 安定の『AIAIAI』
ライブのラストといったらこれでしょ! 恒例の「えー! 今来たばっかりー!」をやったあと、コツンとガラスのドアを叩くような優しく澄んだ声で「聴いてください」と始まる。アガる!!
AIAIAIは、掛け声も決まっていて、めちゃくちゃライブ向きだなぁと思います。そんな曲を、久々にライブを強く感じられるようなイベントで聴ける喜び。たくさん声を出して、腕を振りました。あ、声量は小さいけど。夜だったからね。
後ろに流れるMVではアイちゃんの周りにダンサーさんがいたのが、ステージ上ではアイちゃんがひとりで、観客である我々が、ShowTimeという音ゲーダンスシステムによって踊っている。漠然と、こういう景色もひとつの作品なのではないかと感じました。
同じ次元にいること。アイちゃんを通じて、我々が繋がっていること。それは、このAIAIAIが初めて披露されたhelloworldのときから変わらない、アイちゃんの目指す光景です。それをまた新たな形で体験できたこのライブに参加できて、本当に良かった。
「今日も私と繋がってくれてありがとう!」アイちゃんのラストMCによって、全身にキズナアイを浴びながら、そんなことを思ったのでした。
それでは。