zer0-san3’s blog

zer0-san3.hatenablog.comの漢字かな混じり墨字文バージョン。

#KizunaAI A.I. Party前チェキチャ会レポ #きずなーぽすと

 こんにちは、ゼロサンです。

 本稿は、キズナアイちゃんとのチェキチャ会についての、レポブログとなります。チェキチャまでの流れも読みたい方は次の項目から、本番の話、早く! という方は見出しを4つほど飛ばしてください

 あと、なんか11400字くらいになりました。許して。

 

◆ チェキチャとは?

 専用アプリを用いて、オンライン上で、アイドルのチェキ会のように、タレントとチェキを撮影しながら会話することができるサービスのことです。チェキに文字も書いてもらうことができ、自分の番が終わったときにデジタルデータとしてチェキが渡されます。

 

◆ チケット販売期間の想い

 今回のチェキチャ会は、キズナアイちゃんの5歳の誕生日を記念したイベント〈A.I. Party 2021 Kizuna AI 5th Birthday Live〉に伴って企画されたものでした。A.I. Party自体は今週水曜日の6月30日に、オンライン/オフラインともに行なわれる予定となっております。

5th.kizunaai.com

 

 チェキチャ会に関しては、事前にチケット付きアクリルパネルを購入することで予約ができるものでした。A.I. Partyの公式グッズとともに、2021年4月21日から同年5月5日まで販売されていました。

 しかし、販売初日に完売となり、購入できなかった方も多数いらしたかと思います。かくいう私も、そのひとりでした。

 といいますのも、私自身、「アイちゃんに時間を取ってもらうほどのオタクではない」という面倒くさいオタク心を持て余していたのです。

 アイちゃんに会ってしまったらどうなるか分からないと、真剣に思っていました。これは、2018年のA.I. Party参加を断念した時の気持ちと同じです。あの頃は、胸のあたりを抑えながら、「本当に死んでしまうのかもしれない」と、大真面目に危惧したものでした。

 

youtu.be

 

 また、実は1度だけ、過去のバレンタイン恋愛相談企画に当選し、アイちゃんとお話をしたことがあります。「電話企画なんて、人気過ぎて絶対当たらないだろうから、記念応募^^」という軽い気持ちで応募したら、なんと当たってしまったのです。

 前後数週間の緊張たるや、すさまじいものがありました。以来「記念応募なんてするもんじゃねぇ応募するなら当てる気でいけ」と思い、応募すらしなくなってしまいました。

youtu.be

 

 このとき、ひとつ後悔をしていました。これはあくまで、バレンタイン恋愛相談企画。アイちゃんに想いを伝える会ではない。スムーズに進めるためには、相談内容に絞ってお話をしなければならない。そう思い、アイちゃんに伝えたい想いを言えずに終わってしまったのです。

企画内容に沿っている、という意味では、正解の対応でしたが、せめて一言でも「好きです」「これからも応援しています」くらい伝えてもよかったのではないか。せっかくお話できるなら、伝えたいことがたくさんあったのに、……という、無念や後悔を抱えていました。

 

 アクリルパネル完売後、そんなことを思い出し、「今後も機会を見送ろう」と思っていたことに対して、自問自答を始めます。

 本当にそれでいいのか。アイちゃんと話す機会を、そんな意気地のない理由で見逃して、指をくわえて見ているだけでいいのか? ハイタッチ会だって、4周年記念だって見逃してきたじゃないか。最推しだぞ。今回は過ぎてしまったが、次こそは観念して応募すべきだ!

 ……と思い立ったそんな中、転機が訪れます。

 なんと、5月29日に、チェキチャチケット付きアクリルパネルの、限定再販が開始されることとなったのです。

 予期せず来てしまった早すぎる「次」に、動揺を隠せないまま、ええいままよ! と購入ボタンを押したのでした。

 

◆ 心配な出来事

 さて、もともとA.I. Partyにオンラインながら健康体で参加しようと目論見、5月30日より 禁酒/禁煙を始めた矢先、参加が決まったアイちゃんとのチェキチャ会。健康生活どころか、緊張でご飯が喉を通らない日々が続いていた頃、とあるショッキングな告知がツイッターに流れます。

 

 6月13日。アイちゃんにバグが発見され、不調だとの報告。アイちゃんが活動を始めた頃は、「不調にならないように」などの理由で休むことも見られました。しかし、不調によるお休みが続くことは聞いたことがなく、完璧にこなしていたスケジュールを押すような事態だとのことで、普段は杞憂民だと揶揄されるタイプの人間がここぞとばかりに心配し始めます。

 私もなかなか心配性なので、ツイートせざるを得ない心境になっていきました。

 

 そして重なる続報、

 

 募る不安と寂しさ。

 

 続報を待ちつつ、アイちゃんの動画を観ながら、ギリギリの精神を保っておりました。そんな中、にわかに湧き上がるキズナーさんたちの結託。「#可愛いアイちゃんでいっぱいにし隊」ハッシュタグで、アイちゃんの可愛いシーンを切り取ってくるオタク。切り抜きやイラストを投稿するオタク。「キズナアイな気分のときに押すボタン」を押しまくるオタク。そんな方々に励まされながら、1日1日を乗り越えていく。

 良くない想像が駆け巡りつつ、……でもきっと、私が心配するこの気持ちより、もっとアイちゃんは大変な思いをしているのだろう、と思い直して、ただただ復帰を待ち続けました。

 もし、ひどい状況であるなら、生配信も、チェキチャ会も、下手すればA.I. Partyも、無理しないでほしい。きっとそう思われるのは、アイちゃん自身悔しいだろうけれど、それでも、そう思ってしまっていたのです。オタクは弱いので。

 そして……。

 

 6月18日、ついに、アイちゃんの不調について、「改善の見込み」とKizunaAI.incから公式に報告が出ました。憔悴していた私も、ツイッターのオタクも、これで元気を取り戻していきます。

 

 

 良かった。アイちゃんの不調が改善に向かっていくことに、この上ない安堵と、喜びを覚えました。

 同時に、ひとつの焦りを覚え始めます。

 

 チェキチャ会の準備、してない。

 

◆ 意気込みと

 なんの心の準備もしてない。それどころじゃなかった。4日前とかなのにチェキチャのアプリも入れてない。規約も穴が開くほど読んだものの、頭に入ってない。何を着て撮るとか、そもそも当日のスケジュールも考えていない。

 ツイッターのオタクも、誰もチェキチャの話をしていないから、夢かもしれない。チケットを買ったつもりでいたけど、他のグッズと勘違いしてるかも。だって最近たくさんグッズ買ってるし。

 そうして「妄想だったかも」と疑い始めたころ。アイちゃんが戻ってきてホッとしたのか、ツイッターのオタクが騒ぎ始めます。最初に見たツイートは、こちらのツイートでした。

 

 え……? そうじゃん。

 

 

 情緒ジェットコースターオタクなので、ずっとツイッターで騒いでいるのが自分のアイデンティティではあったものの、あまりの上下に耐えられずフリーズしてしまいました。

 話すことを、考えないと。チェキチャの1人あたりの持ち時間は、30秒。それがどのくらいの時間かは分からないけれど、言い残したことで後悔したくない

 ここで、先に挙げたバレンタイン電話相談企画を思い出していました。あの頃は、見た目にも気を付けていたし(見た目関係ないが)、喋る内容も考えていた。それでも、今、後悔している。言うべきことじゃなく、言いたいことを伝えないと。

 あの時の彼氏とは別れたこと。あれから良くも悪くも、変わってしまったこと。アイちゃんのおかげで今があること。目標にしていることがあって、応援してほしいこと。アイちゃんへの想い、感謝。どれだけのことを30秒に詰められるか分からないまま、とにかく、たくさん、たくさんお話がしたいという気持ちが募ります。

 じりじりと近づく当日、焦りと悟りの間。夢みたいな気持ちで、でも現実にしてくれたんだから信じなきゃと、なるべく前向きに過ごしていました。

 

◆ 当日の朝

 きたる、6月26日の朝。前日に新型コロナウィルスのワクチンを打っていたため、副反応で寝苦しく、ろくに睡眠をとれないまま、目を覚ましました。なぜ前日に打ったんだ

 チェキチャアプリ、OK。規約の確認、OK。服装は、A.I. Party2021のTシャツとハーフパンツとマスク、hello,world2020のタオル、また冷房での冷え防止のためのパーカー、そしてスニーカーもグッズで固め、かつての冬コミの絆トートバッグに詰めて、念のためスマホの充電器も持ち、準備は完了です。キャップも買っておけば、被れたのになぁ。

 10時ごろに着替え、履き慣れないハイカットスニーカーに足を詰めました。1人で騒げる場所を確保すべく、ガラガラに空いているカラオケ店を探します。緊急事態宣言が明けてすぐなので、ほとんどお客さんもいない中、無事に狭い部屋を予約することに成功しました。

 

 14時からの部だったため、シリアルコードを12時ちょうどに入力し、運命の待ち時間がスタートします。そわそわしながら、ツイッターのタイムラインをずっと眺めていました。そうしないと、気でもおかしくなると思ったので

 

 曲を聴きながら、永遠にも感じられる2時間をただひたすらに待ちます。

 流しているアイちゃんの曲は、どれも私たち人間のみんなにずっとずっと手を伸ばしてくれるもので、「あなたとつながりたい」を目標として掲げ続けたアイちゃんの軌跡を表現しているもので。ボロボロと涙を流しながら、このチェキチャもきっとそうした活動の1つなのだと思うと、アイちゃんの目指す未来へ少しでも関われることに対して、幸せな気持ちでいっぱいになりました。

 チェキチャアプリに表示された順番は、14番目。1人30秒ってことは、単純計算で14時07分には順番が回ってくることになります。

 事前にタレントへ会話デッキを提示できる〈聞きたいこと〉欄に何を書くか悩んで、30秒という長くて短い時間にいちばん伝えたいこと ―――アイちゃん好き、という気持ちを、一言だけ綴りました。

 

 14時ちょうど。タイムラインにいるオタクに、遺言を残して、チェキチャのアプリを開きます。

 

◆ 本番のやり取り

 「10番目」「5番目」……迫る順番を眺めて、心臓がぞうきん絞りされるような気持ちになり、そろそろ気絶するのではという頃。ついに来る「1番目」、並ぶ「残り1分」の文字。トイレにでも行って気持ちを落ち着かせようかとトチ狂ったことを思いながら、長い長い、気の遠くなるような1分間は、息を呑む間もなく、突然に明けてしまいました。

 

 開幕、私の声と映像が向こうに届くまでの間、満面の笑みで手を振るアイちゃんが視界に飛び込んできます。画面へ私が映ったことにアイちゃんが気付くと、

 「ゼロさーーーん!」

 すぐにアイちゃんが名前を呼んでくれて、それだけでうれしくて、どうにかなってしまいそうでした。

 ああ、そういえばバレンタイン企画のときには、「セロ↑ファン↓」みたいな発音の「ゼロ↑サン↓さん」だったなと、後になって思い返しつつ。

 「あっ、ふ、こ、こんにちは、っ」

 あまりのうれしさに、爆発しそうな感情を抑えながら挨拶します。事前に曲を聴いて泣いていたときの涙も止まらずに、一生懸命に画面へ笑顔を向け続けました。

 「こんにちは! いつもありがとーーー!!」

 「アアッフフ」

 オタク特有のデュフフ笑いでしたが。

 「ちょっと、早速ですけど、写真撮ります! いきますよ?」

 「はい! はいっ、ハイ」

 アイちゃんからは事前に、先にチェキを撮ってから会話をするという旨をツイートにて伝えられていたので、ここはスムーズに応じられたと思います。会話を優先したいという思いもあり、アイちゃんも恐らくそこを汲んでくれたのか、簡単にピースをして撮りました。

 ポーズをこだわって撮るオタクもいたことは、後で知りました。タレントとチェキとか撮ったことないからそんな発想なかったが?

 「3,2,1,イェイ!」

 パシャ

 「えへっ、ありがとー!」

 「ふあぁ、アリガトゴザイマス」

 アイちゃんが可愛すぎてカタコトになります。やばい。どうしよう。

 「え、めっちゃアイパとハロワのグッズだー!」

 わ! 気付いてくれた!

 「アッそうですそうです、そうなんです!」

 「ふふっ、うれしー!」

 「アッ」

 推しの前ではオタク的なしゃべり方がデフォになるのが人間の性(さが)。グッズの話もしたいな、実は足先までアイちゃんなんだよな、と考えていると、

 「いつもね、ツイートよく見てるー」

 「ほんとですか!!?!?」

 「見てるよ! ありがとね!」

 「ウウッ」

 推しからの、「見てる」。リップサービスだろうな、とどこかで思いながら、それでも言ってくれることがうれしくて、フォローバックしてくれた日の「推しのタイムラインにいる」という感覚を一瞬、思い出しました。

 少なくとも、ツイッターにアカウントが存在していることを認知してくれている。そのことだけですでに、あまりにもすごいことで。アイちゃんは本当にファンのことを見てくれているんだ…… と胸いっぱいで、このことを思い出にレポを書こう、と思っていました。

 

 次の瞬間までは。

 

 「別アカもね、ちょろっとたまに見るw」

 は?

 「あーーーーkfjgshg!!!!!!」

 

 いや、嘘だろ!?!?!?!??!!??!!?!???

 ツイッターアカウントが存在していることを知ってもらえているだけでもすごいことで、そもそも自分アイちゃんに認知されているとも思ってなかったし認知されているとしてネガティヴな意味だと思ってたし別のアカウントってどのアカウントですか日常ツイートしてるあのアカウントですかめっちゃ下ネタツイートとかしてるんですがどこまで見てるんですかてか何のきっかけで見てるんですかあの、あの、

 「あははははwww」

 私のリアクションに手を叩いて笑うアイちゃん、そして無慈悲に画面へ表示される残り10秒のカウント。もう30秒!?

 怒涛の如く時間が過ぎていこうとしています。ああ、最後に言いたいことを伝えなきゃ!

 「アアアアアア好きです!!!!!!!

 「あはははははwwww」

 おお!! 勢いに笑ってくれている! もう一言、一言だけ!

 「大好きです!!!!!!!!!!」

 崩れ落ちながら放った最後の言葉。チェキチャのアーカイブには残ってなかったけれど、伝わっていたらいいな。

 

◆ チェキチャ後

 あまりにも短い、しかし1人のオタクに割くには貴重で贅沢すぎる30秒の、のち。画面を閉じてからは、カラオケルームの机を叩きながら奇声を上げる生き物となり果てておりました。よく、誰も止めに来なかったな。店員さんとか。

 そしてふと、あることを思い出します。

 

 

 そう、アイちゃんがおはよう動画で言っていた、「レポ」のことです。

 「アイドルさんとかのさ、握手会とかのレポ見るの好きだからさー!」

 

 そうか、この湧き上がる感情は、「レポ」という形で発散すればいいのか!

 思い立ったが吉日(使い方違う)、iPhoneのボイスメモを起動し、先ほどまで机に叩きつけていた感情をそのままぶちまけました。そのままツイッターにアップロードしようと思いましたが、ここで1つ問題が。

 私のボイスメモ、位置情報の利用をオンにしているからか、所在地がファイル名になってしまうのです。そのうえ、ファイル名の編集の仕方も分かりません。

 仕方ない、動画編集アプリで動画にするか。ついでにちゃちゃっと字幕もつけてしまおう。20分クオリティの簡単な動画を作った私は、チェキチャ前半中の15時近くにツイートしました。

 

 

 ツイートしてすぐに音声を聴き直し、自分でドン引き。今まで毎度本気で限界オタクムーヴをかましつつ、消化の方法としてはネタ的に出してきたつもりだったのですが、9割型雄叫びになったのは今回が初めてでした。オタク、やば……。

 チェキチャ会の最中だったことに加え、普段私の限界ツイートを見ながら引用リツイートなどで笑ってるフォロワーも、さすがに「これは…… ネタなのか……?」といった様相でドン引きの無言いいねかまし、静かに見守ってくれていました。

 前半組の、とても役に立つレポを眺めながら、「レポってこういうことか!!」とカルチャーショックを受けつつ余韻を引きずり、カラオケルームの床に大の字で寝転がっていた頃。

 

 

 え……???????????????

 アイちゃんから………… 直リプライ!?!?!?!???

 

 図らずも優勝オタクになってしまった衝撃に固まってしまい、じっと画面を見つめます。

 

 アイちゃんが反応してくれたことで、フォロワーも笑い事だと認識したのか、先ほどまで無言いいねをかましていたオタクたちも続々と反応を投げかけてきます。しかしエアリプで遠巻きに。以下、もともとから相互フォロワーさんとして仲良くしてくださっていた方のツイートを勝手にいくつか抜粋(問題あったら言ってね)。

 

 

 「お家芸のように評価してくださる方もいらっしゃれば、単純に笑って下さる方も見受けられて、嬉しいやら恥ずかしいやら。オタクが笑ってくれればそれでいいや……。

 

◆ 余談:個人的に救われたこと

※メンバーシップ入ってないのは入れない事情があるからです

 

 項の冒頭にツイートの引用を持ってくるな、という話ですが、正直この項で言いたいことはこれが全部です

 こちらが聞きたいことを言う前に、汲み取ってくれるような言葉のかけ方。これこそが、私の信じてきたKizunaAIで、これからも信じていきたい存在だ、と感じました。

 アイちゃんについてきて、よかった

 

 ここまでご高覧くださって、ありがとうございました。

 それでは。

 

 ……あ、次にアイちゃんに会うときまでに、痩せます。この1年半ほど、恋人も作らなかったため、自棄になって見た目を放棄していましたが、きちんと身なりを整えます。