zer0-san3’s blog

zer0-san3.hatenablog.comの漢字かな混じり墨字文バージョン。

知育玩具・絵本の気になるものリスト

鋭意編集中です応援よろしくお願いします

 

 あんまり見たことない玩具とかのリスト。訳わからんくなりそうなので記事として置いておきます。リンクは適当、対象年齢順

※ 当方、放課後等デイサービスで働いていた経験があるので、基本「現場」といったら放デイの支援のことを指します。

※ 海外から輸入されている玩具などは一応「正規輸入品」のリンクを貼っているつもりですが、自己責任でお願いします。分かりやすいようにメーカーの横になるべく国名を書くようにしているので、心配ならおもちゃの名前の横に「正規輸入品」って入れて検索してね。

 

●=経験あり

○=経験なし

○●=別の商品での経験はある

 

 

知育玩具

 知育玩具全般に言えることは、「1人遊びが得意になる」ということ。1人遊びが出来ると、集中力が伸びたり、自分で物事を考えたりするようになると言われています。

 

0歳

 

○ はじめてずかん1000

対象年齢:0歳以上

販売元:小学館(日本)

対応する課題:

 語彙、発語、音・音楽への関心、手と目の協調関係(タッチペンで目的の場所をタッチする)、形の弁別、集中力

遊び方:

 子どもにとって身近な単語が収録されている本。写真の横にそのものの名前が書かれており、写真をタッチペンでタッチすると名前を読み上げる。ゲームやクイズもついており、長く楽しめる。

感想:

 タレントの菊地亜美さんがめちゃくちゃ推してて、話を聞いていたらめっちゃ良さげだったので気になる。なんと英語も流れるらしい。絵本の項に書こうかと思ったが、玩具に近いものなのでこちらに。

 言葉が音として出る玩具だと、他の人間とコミュニケーションを取ることが苦手・興味が出ない子どもでも、語彙が増えていくかなと思う。

 しかし音が出る玩具の弱点としては、① 関係ないときに鳴らされる(デイや園だと困るポイント)、② 中毒なんか? ってくらい鳴らして離さない、③ 電池がいる。③はともかく、①②に関しては、(音が出る系は当社比)他のおもちゃより離してくれないので、「おしまい」のお約束が出来る発達段階でないと難しいあと2つ鳴らしたらおしまい」「時計の長い針が12になったらおしまい」など、どのように「おしまい」を約束するのか、腕が試される。

 見た感じだと、0歳ではタッチペンでタッチしたり、収録されている音楽を聴いたりするようなものかな? といったところ。写真のものと言葉を対応させて覚える使い方が出来るのは、定型発達だと2歳ごろからかも。

 言わずもがな、写真を見てそのものが分かるかどうか? という、知識や認知機能の面を評価できる点も素敵ポイント。

www.shogakukan.co.jp

 

 

○ かおたっちえほん

対象年齢:0歳以上

販売元:ポプラ社(日本)

対応する課題:

 図形の基礎的素養、色のマッチング、形の弁別、語彙、ワーキングメモリー、リズム感、表情を読み取るチカラ、音への関心、音楽の基礎的素養、追視、集中力、空間認識能力、反射神経、手の目の協調関係、パターン認識、観察力・洞察力

遊び方:

 本の下側がボタンになっている。大きなボタンが3つあり、それぞれ3つの色、形、表情になっている。遊び方が本の上半分の絵本部分に書かれていて、ちょっとしたクイズやゲームを楽しむことが出来る。

 下の動画が分かりやすいので紹介。

www.youtube.com

感想:

 脳科学から生まれた絵本。こちらも「えほん」と名はついているけれど、玩具要素が強いのでこちらに。最初はただ鳴らしてみるところから、ワーキングメモリーを使ったりスピードを競ったりといった高度な遊びまで出来るので、長く遊べそう。モードを切り替えることで色々な遊びができ、音楽を流すとリズム遊びに変わったりするので、大人でも難しそう。

 とっても可愛い(ド主観)ので気になりつつ、音の鳴る玩具なのでやっぱり電池が心配。ボタンが大きいから、赤ちゃんくらいのチカラだったらバンバン押してもあまり壊れなさそうに見える。

www.poplar.co.jp

 

○ ひまわりラトル

対象年齢:6ヶ月以上

販売元:ガルト社 アンビ・トーイ(オランダ)

対応する課題:

 音への関心、微細運動、固有覚(特にチカラ加減)、色彩感覚、歯固め

遊び方:

 〈赤ちゃんの手指の発達に応じて、これ一つで、握る・振る・つまむ・まわすとさまざまな手の動きを促すラトルです。歯固めにもなります。(ボーネルンドより引用)〉

感想:

 月齢が小さいうちは、握ったり振ったりして遊び、大きくなると色遊びにも使えるおもちゃ。ひまわりの顔がくるくる回るので、いないいないばあ遊びにも使えるそう。

 いないいないばあ、侮るなかれ。赤ちゃんが、想像力や記憶力を使ってできる、初めての遊びである。自閉の子を見ていて思うのは、「見えないものは、ない」と諦めてしまうことが多いということ。定型発達の子は、見えなくなってもそこにあることを知っているから、「いないいない……」と顔を隠されても、その向こう側を想像できる。自閉の一部の子は、このチカラが少し弱い。入らないでほしいところに職員が立っているだけで、入ろうとするのをやめてしまう(職員を人間でなくただの壁だと認識しているところもある)。有難いと思う反面、自閉っぽさを感じる一面である。

 そのいないいないばあを、自分ひとりで出来るおもちゃというのは、結構貴重ではなかろうか。口コミによると、9ヶ月くらいでひとりでやるようになったとか。

 歯固めというものをよく知らなかったのだけれど、赤ちゃんが歯を刺激するために物を口に入れることを指すらしい。確かにこの大きさだったら誤飲はしないし、安全に口にも入る。

 

○ プラステン

対象年齢:6ヶ月以上

販売元:ニック社(ドイツ)

対応する課題:

 数字の基礎的素養、色のマッチング、微細運動・巧緻性、想像力・発想力、手と目の協調関係、集中力、空間認識能力、非認知的能力(表現力、問題解決能力、抽象的思考能力、判断力)

遊び方:

 5つの太目な棒に、5色のコマが10個ずつ刺さっているというシンプルな代物。内容品には他に、色のサイコロ、数のサイコロ、紐が含まれる。

 棒通しのほか、紐通しや積木として使うことができ、またもう少し年齢が上がってくるとままごとの具材やお買い物ごっこのお金の代わりなど、多岐にわたる遊び方が出来る。

 古い動画だけど、「こんな遊び方もあるんだ!」って例があるのでオススメ。

www.youtube.com

 

感想:

 色が鮮やかで綺麗。棒通しとしてはとても易しい難易度になっていると思う。紐通しも難易度的には簡単なほうかと。いくつか動画を観た感じだと、結構自然に子どもたちが見立て遊び(ままごとなど)に使っているように見える。

 あとこれは小学校入っても鉛筆食べてた私だから言うんですけど、海外の木の素材で出来ているものは、噛みごたえがある割に壊れづらいのでよき。口に入れて食感(触感)を楽しむ/確認する時期の子には、こういうものが合うのではないかと。日本の木より固いし…… そのぶんお値段するけど。木はおいしい

 消毒や洗浄がしやすいのが木のおもちゃの良い点。サイコロや紐の誤飲、また首や手首を縛ってしまうことなどには注意されたし。

 色々な遊び方がある抽象的な玩具は、子どもによっては「どうやって遊んでいいか分からない……」となることもあるので、特に月齢の低い子や知的・発達障害がある子は、親がお手本を見せることが必要になってくる場面も。見守る場面と分けて考えたい。

 見た感じ、大きいけど穴が空いているので、アルコールで消毒するなら拭き取りでなく乾燥させたほうが良さそう(穴の中を拭き取るの難しいと思うので)。あと経験上、このようなカラフルな木のおもちゃは、アルコール→拭き取りだと塗装が剥がれると思う。アルコールかけたあとにモノ同士をくっつけてると、手に取ったときベリベリベリ!! といってしまうので気を付ける必要がある。舐めたりしないなら、消毒用の機械にかけるのをオススメしたい。

www.woodwarlock.jp



● マッチングエッグ

対象年齢:6ヶ月以上(モノによる)

販売元:Bacolos(不明)

対応する課題:

 マッチング課題。色のマッチング、形のマッチング、微細運動、手と目の協調関係、集中力、パターン認識、観察力・洞察力(、数字のものは数字の概念、記号のものは記号の概念)

遊び方:

 2つに割ることが出来る卵型のおもちゃ。割った中には、卵の下側に記号や数字の出っ張りが、上側に対応する同じ形のへこみがある。外したりはめ込んだりして遊ぶ。

感想:

 幼児教育の二本柱の片側である、モンテッソーリ教育の教材。見た目が鮮やかで綺麗、かつ軽くて丈夫なため、つかんだり離したりするだけでも楽しめる。サイズ的には口より全然大きいので、誤飲の危険は少ないと思う。

 数字というパターン認識が大好きな自閉っ子を始めとして、現場では子どもに大人気で、訓練でこれが導入されてからみんなめちゃくちゃ遊びたがるんだけど、数字のやつだと案外難しい様子。数字は左右対称ではないからかな。「4」とかパッと見では正しくはめることが難しいので、観察する訓練になる。導入して2~3カ月で少しずつよく見てはめることが出来るようになってきた感じ。数字の下には数字の英語が書かれているよ。

 ただし注意したいのが、数字だと片方は鏡文字になっているので、誤って覚えてしまう可能性があること。現に「5」の鏡文字のほうを見て「2!」って言っている子もいる。あと、凹凸が細かいので、掃除や消毒が難しい。消毒器にかけるのが一番だけど、割った内側を舐めたりすると結局掃除しなきゃならないので注意。

 あんまり「カチッ」と感はないので、割れたりくっついたりの実感が湧きづらいのもムムムなポイント。

shopping.yahoo.co.jp

 

1歳

 

アーチレインボー

対象年齢:1歳以上

販売元:Grimm's Spiel & Holz Design グリムス社(ドイツ)

対応する課題:

 巧緻性、想像力・発想力、集中力、空間認識能力、色彩感覚、大きさの概念、非認知的能力(表現力、抽象的思考能力、問題解決能力、判断力)

遊び方:

 平べったいほうがアーチになっている板。色が違うと大きさが異なり、きちんと収納すると虹のような見た目になるのが特徴。

 実際に触ってみた人の記事のリンクも貼っておきます。

omosuku.com

感想:

 知育系のアカウント持ってる人、ほぼ100でこれの特大のお値段高いやつ持ってる(観測範囲)グリムスは、幼児教育においてモンテッソーリ教育と対をなす、シュタイナー教育に基づいて玩具を作っているので、これ以外のものも調べてみて、気になったものを買うが吉。

 動画で観た感じ、木の音がよくて、触ったときのザラザラした音と、ビー玉をこの上に転がしたときのコンコンという軽やかな音が楽器みたいで好き。ザラザラしているから、積木として遊んでもズレにくそう。ただ、ザラザラ感は嫌がる子もいたり、毛とかホコリがくっつきやすいという口コミもある。

 使われている塗料は安全基準に合格しているものなので、舐めても大丈夫。定型発達の赤ちゃんだと、2歳くらいまでは色彩感覚を育てる時期とされているため、鮮やかなものが好きな傾向にあるとか。3歳くらいになって、見立て遊びなど想像主体の遊びに切り替わってきたら、これのモノクロバージョンにしてみてもいいかも。ただし値段がバカみたいに高

 アーチレインボーの良いところは、① 組み合わせると色々な形になる、② 色々なものに見立てられるので別の遊びにも使える、という点。

 ①については、アーチの端を別のアーチに立てかけるようにすると積み木みたいに遊べる。バランスゲームみたいになる上に、結構頭を使いそうなので、大人でも楽しめそう。②については、アーチをおもちゃの滑り台みたいにしたり、階段状に置いて上からビー玉転がしたり、子どもによって色々な遊びを思いつけそう。実際動画観てみると、「うちの子はこんな風に遊んでました!」がゾロゾロ出てくる。

 特大を消毒器にかけるのは厳しい(と思う)ことを考慮すると、アルコールをかけて乾燥させるのが一般的な消毒方法かな。細かい凹凸がないのが救い。以降、木のおもちゃについては、大きなものや舐めてしまうものはアルコールをかけてモノ同士を離し乾燥、小さくて口に入れたりしないものは消毒器推奨。

toypack.jp

 

にじのオクタゴン

対象年齢:1歳以上

販売元:Grimm's Spiel & Holz Design グリムス社(ドイツ)

対応する課題:

 図形の基礎的素養、美術の基礎的素養、巧緻性、想像力・発想力、集中力、空間認識能力、色彩感覚、非認知的能力(表現力、抽象的思考能力、問題解決能力、判断力)

遊び方:

 全てが三角柱、かつ色とりどりな積木。普通に積木として遊ぶのが一般的。

感想:

 グリムスには他にもたくさん玩具があるけど、気になったのはこれ。三角柱なので、三角形の面を接地させるか、他の積木と組み合わせるか、どうにかこうにか工夫するかして遊ぶ感じ。または、床に置いてモザイク遊びや図形を作ったりするにも使えるらしい。

 お片付けをするときにも、色彩や図形を意識できるというか、色彩はともかく図形が分からないと片付けられないというところが、「これはどうしたらいいんだろう?」という疑問の出発点になるので良さそう。ピースの数によって、販売時の並びが色相環になっているタイプと、暖色・寒色に分かれているタイプとあるので、そのように片付けると自然と色彩感覚が身に付きそうだけどそんな余裕あーへんわな

 それから、これは積木遊び全体に言えるのが、「積んでいたのに壊れてしまった」ときの対処法や、気持ちの切り替えを学べるところ。不安定なタイプの積木では壊れやすいため、パニックになったり、泣き出してしまったりする子どももいるかもしれない。発達障害のあるお子さんだと特に、失敗を極度に恐れる場合があるので気を付けたい。

 「またもう一度同じものを作ればいい」「今度は違うものを作ってみよう」「どうして壊れてしまったのか考えてみよう」という思考能力が身につくよう、子どもの様子をよくモニタリング(観察・評価)し、適切な声掛けが出来るとよい。(でも適切な声掛けなんて抽象的なこと言われても分からないしその場その場によるし言われる側に立つとうるせーよコノヤロウってなる

www.eurobus.jp

 

ネフスピール

対象年齢:1歳以上

販売元:ネフ社(スイス)

対応する課題:

 巧緻性、想像力・発想力、集中力、空間認識能力、色彩感覚、美術の基礎的素養、問題解決能力、抽象的思考能力

遊び方:

 蝶のような形をした積木。口コミとかは以下参照。

omosuku.com

感想:

 知育界隈では言わずと知れたネフ社ですわ。歴史も古く、また厳格な安全基準もクリアしている、筋金入りのおもちゃ屋さん。皇室御用達であり、商品名や企業名を知らなくとも、ちょうちょみたいな独特な形の積木に覚えがある人は多いはず。どうやって積みゃええねんこんなん

 芸術的な積み方をしている人が多くて、手元のバランス感覚に秀でている人なら挑戦したくなるような、大人も子どもも楽しめる積木。何度触ってみたいと思ったことやら。四角い積木では表現しづらいような形も作れるので、お手本を見ながら作るという遊び方もできる。大きさも5センチ四方なので、そうそう食べるということはない…… はず。

 ちなみにネフ社グリムス社のアーチレインボーのパクr高額バージョンも出しているので、気になったら調べてみるとよいかと。値段が高いのもさることながら、あのネフだけあって、モノもいいと思われる。ただしネフスピールも含め、結構えげつないお値段のおもちゃなので、喋るお財布にご相談したいレベル。

www.woodwarlock.jp

 

○ キッズスクーター 2in1

対象年齢:1歳以上

販売元:iimono117(日本)

対応する課題:

 体幹、前庭覚(特に平衡感覚)、固有覚、筋力

遊び方:

 前2輪、後ろ1輪。変形させると、座って乗ることも立って乗ることもできる2wayスクーター。

感想:

 スクーターに2wayなんてあんの!? とびっくりした(なお別の企業ので3wayもあるらしい)。工具不要でトランスフォーム、しかもタイヤが光る。すごい。今はこういうのがあるんだなぁ。タイヤがゴリゴリしていなさそうなので、室内でも使える感じ。

 気を付けなければならんのは、見た感じトランスフォームするときに指を挟みそうかな? というところ。これは子どもだけでなく、大人も気を付けたいポイント。

https://amzn.asia/d/aJFIC3I

 

○ ハンマートイ パロ

対象年齢:1歳半以上

販売元:レシオ社(中国)

対応する課題:

 物理の基礎的素養、色のマッチング、固有覚(特にチカラ加減)、目と手の協調関係、集中力

遊び方:

 信号機のような色のついた穴の空いている箱に、すっぽり収まる大きさの同じ色の木の玉、木でできたハンマーが同梱。木の玉を箱の穴にはめて、上からハンマーで叩くと、箱の中のスロープを木の玉が転がり落ちてくる。

感想:

 この手の木のおもちゃにしては珍しくアジア製。ハンマートイにも色々と種類があり、棒が出てくるタイプも気になるところだけれど、木の玉がスロープを転がっていくのが面白いし、叩く場所の色が叩き出すものと一致しているのがマッチング課題っぽくてよさげ。

 インスタで見た感じ、定型発達(なのかな?)の1歳児でも出来るくらいのチカラ加減。スプーンをコンコンコン!! ってやりたい時期のお子さんや、壁や物を叩く音にハマってしまうお子さんのストレス解消にいいかも。

 箱の穴と木の玉の色が対応しているのに気付いたり、坂(スロープ)になっているところでは物は坂の上から下へ転がっていくということに気付いたりするのはたぶん楽しい。出来れば、本人が気付くまで見守っていけるとよいと思う。

 大きいので、消毒器に入れるのは大変な気がするが、まぁアルコール消毒で充分行き届くように思う。

toypack.jp

 

● レゴ(LEGO

対象年齢:1歳以上

販売元:LEGOデンマーク

対応する課題:

 集中力、色彩感覚、固有覚(特にチカラ加減)、想像力、美術の基礎的素養、空間把握能力、手と目の協調関係、問題解決能力

遊び方:

 積木のように積み上げたり、組み合わせたりする。積木と異なり、ブロックの下側には凹面、上側には凸面があるため、崩れることはない。

感想:

 レゴって小さくない? 食べちゃうのでは? と思うかもしれないけれど、デカいレゴも公式で売っているので、低年齢から長く遊べる玩具。

 積木のように崩れてパニックになることがないぶん、黙々と集中して取り組める。自閉の子を始め、子どもに人気のおもちゃ。子どもによっては、ブロックそのものをお人形の布団や、ままごとの具材に見立てて遊ぶこともある。

 最近はプログラミング教育の観点から再注目されているらしい。レゴでロボットとか、テーブルサッカーが作れるキットとかもあって、レゴそのものがおもちゃなのに、おもちゃでおもちゃが作れるってマ!? って感じ。

 蓋つきのバケツで売ってるタイプのものは、バケツに書いてあるものを再現することも出来て達成感が味わえるだろうし、何より片付けが楽なので、片付けの習慣をつけやすい。バケツでなくても「こういうのが作れるよ~」ってパッケージに書かれている商品が多数あるので、調べてみては。

 消毒は消毒器にかけてもいいし、アルコールや次亜塩素酸液を使ってもよい。動物などのイラストは剥がれやすいものの、基本の色は剥がれないので安心。ただ、凹凸があるのでアルコールや次亜塩素酸液だと拭き取りも乾燥もさせづらい。

 ちなみにレゴじゃないけどレゴそっくりな「ナノブロック」という商品があって、こっちは完成形が決まってるんだけど、子どもたちがそれぞれの完成形を組み替えてキメラを作ったりするのでめちゃくちゃ笑った。なんやそのヘビみたいな尻尾の生えた犬の顔したロボットは。

www.lego.com

 

音いっぱいつみき

対象年齢:1歳以上

販売元:エド・インター(日本)

対応する課題:

 音への関心、巧緻性、想像力・発想力、集中力、空間認識能力、色彩感覚、美術の基礎的素養、非認知的能力(表現力、抽象的思考能力、問題解決能力、判断力)

遊び方:

 全て音が鳴る積木

感想:

 ドイツかイギリスかと思うような商品とメーカー名をしているけど、バキバキに兵庫県生まれ。それもそのはず、「ヨーロッパの高い知育玩具しかない状況を打破したい」という目的をもって設立されている企業なのである。ここも知育をやっている保護者ならば、見たことのない人はいないのでは。幼児教室から始まったとされるこの企業は、さすが幼児のプロ集団。なんと食品じゃないのに食品衛生法をクリアしているという徹底ぶり。口に入れても安心で、かつ誤飲の危険等も基準をクリアしています。

 この音いっぱいつみきは、全ての積木で音が鳴るという、赤ちゃん大喜びな積木。それも、ひとつの音ではなく、調べた感じだとなんかめっちゃいっぱい音が鳴る。木の玉、砂、鈴、ビーズなど、色んな音が入っていて、音を学ぶ教材としても使える。

 色は白木ベースで、パステルな感じ。でも口に入れても安心なものを使っているために、塗装が剝がれやすいとのこと。

ec.ed-inter.co.jp

 

あそびのおうち

対象年齢:1歳半以上

販売元:エド・インター

対応する課題:

 形のマッチング、微細運動、手と目の協調関係、集中力、パターン認識、観察力・洞察力、数の概念

遊び方:

 家の形をした玩具。屋根はいくつかの形の穴が空いており、穴の形と同じ積木で型はめ遊びができる。ドアは紐付きの付属の鍵をかけられて、鍵をかける/開けるという遊びも可能。側面にはスライドできるツマミや、そろばん遊びができるパーツもある。

感想:

 ひとつで色んな遊びが出来る楽しい玩具。動画観た感じ、持ち歩けるくらい小さい。でも積木はしっかりしていそう。誤飲やケガを気にする方は、付属の鍵が気になってるだろうけど、紐で首を絞めるようなことはなさそうなのと、鍵も結構大きいように見える。その辺は安全基準もクリアしてるからさすがにかな、と。

 エド・インターには他にも色々と知育玩具があるので、見てみてほしい。オンラインショップに動画もある。

ec.ed-inter.co.jp

 

○ スティック・オー

対象年齢:1歳半以上

販売元:ジムワールド(韓国)

対応する課題:

 巧緻性、想像力・発想力、集中力、空間認識能力、色彩感覚、美術の基礎的素養、非認知的能力(表現力、抽象的思考能力、問題解決能力、判断力)、手と目の協調関係

遊び方:

 主に棒状のブロックの両端に、磁石が付いている。磁石同士を引き合わせて遊んだり、棒以外の部品と組み合わせて見立て遊びをしたりする。

 下記ブログに詳しい遊び方が書かれている。

 

感想:

 マグ・フォーマーという、(今回は紹介しないが)"知育玩具" で調べたら絶対出て来る磁石ブロックの姉妹製品。まぁ探したら出て来るからええやろ、で紹介せず。ちなみにマグ・フォーマーはこちら↓

 ネフ社エド・インターもクリアしている厳格な安全基準をクリアしている、折り紙つきな安全おもちゃ。サイズや細やかさ的に、消毒器でもアルコールでも次亜塩素酸液でも消毒できるのが有難い。

 積み木でモノを表現するにはまだ早いかな? という年齢の子でも、磁石がくっつく面白さ、そして積み上げの単純さなどから遊びやすそうなおもちゃ。ピタッとくっつく感覚が、「出来た!」という感覚に結びつきやすい。大きくて凹凸があるので、握りやすいのもポイント。また、棒以外のパーツも分かりやすいので、何かの形に見立てやすい。

 

2歳

 

○ マグネットジュニア

対象年齢:2歳以上

販売元:マグネットスピール社(ドイツ)

対応する課題:

 マッチング課題。色のマッチング、形のマッチング、微細運動、手と目の協調関係、集中力、パターン認識、観察力・洞察力、図形の基礎的素養、想像力・発想力、美術の基礎的素養

遊び方:

 ホワイトボードに、付属の見本を置いて、その上から見本に対応するマグネットを置いていく。

感想:

 一生メーカーの名前覚えられんねんけど、これで合っているはず。

 遊び方が単純なので、訓練としていい感じだと思う。上から対応する形を置くだけではありつつ、様々な見本があり、また出来るようになってきたら見本を隣に置いて並べるようにすることも可能なので、恐らく難易度調整が容易。ただ、見本が複雑なものも多いように見えるため、簡単な見本をこちらのほうで作った方がいいような気がする。

 たぶんサイズ的に誤飲するので、監督者が見ている必要がある。

 類似品は動物のマグネットの上半身と下半身が分かれていたりして難しそうなので、色んなのと見比べた感じ、これが一番難易度を調整できるように思う。

 消毒は、消毒器・アルコールどちらでも可。ホワイトボードに落書きされたのが取れない場合は、アルコールをかけてティッシュで拭き取ると取れる。

toypack.jp

 

○ GESTAR 天才のはじまり

対象年齢:2歳以上

販売元:LOTUS LIFE 株式会社GNO(日本)

対応する課題:

 集中力、色彩感覚、固有覚(特にチカラ加減)、想像力、空間把握能力、手と目の協調関係、問題解決能力、美術の基礎的素養

遊び方:

 様々な色のついた円形の平べったいパーツの真ん中に穴が空いており、外側は均等感覚に8つ切れ込みが入っている。切れ込み同士を合わせると組みつく仕組み。紐と棒通し用の台、バケツが付属している。

 このサイト詳しいのでオススメ

momoka39.com

感想:

 生活雑貨のLOTUS LIFEでもなければ、証券会社のGMOでもない非常に紛らわしいメーカー名だけど、ひとまず「LOTUS LIFE TOY」で検索すれば出てくるもよう。公式ストアはまだ開いていないらしい。

lotuslife-toy.com

 このGESTARという玩具は、曰く「Genius Start Hereという言葉から来ているらしく、こう見ると日本っぽいなぁと思うところ。長崎県の企業らしい。

 そしてこの玩具の驚くべき点は、日本の『グッド・トイ2021』を受賞しているところにある。このページをご覧になっている、知育玩具を調べに調べまくりたい人の中には知っている人もいると思うが、知らなかった人は是非見てほしい。

goodtoy.jp

 上記のサイトを見てもらうと分かる通り、実は『芸術と遊び賞』にまるでそっくりな玩具があるんだけど、異なる点はいくつかある。1つは、GESTARには中央に穴が空いているという点。穴が空いているということは、公式で示すとおり、紐通しが出来るということである。紐も付属品でついていて、先っぽが細くなっているので、紐通しであれば1歳から遊べるようになっている。更には、棒通しのセットも入っているので、棒通しでも遊べてしまう。そしてもう1つの点が重要で、GESTARは収納も遊びになっているという点。コインを入れるように中に落とすと、重力に従ってバケツの中に入っていく。スライダー遊びの要領で片づけられるのである。

 気になる誤飲やケガの心配についてだけど、公式に「500円玉よりひと回り大きいくらい」となっており、安全と言われている…… ものの、遊び方の難しさも含め、念のため、監督者がそばにいたほうがいいかなと思う。

 遊び方についてなんだけど、購入すると中に作品例の完成図が載っているので、難しいけどチャレンジできるよ! という子は見ながらやってみれるのかな。立体的な作品なんだから作り方動画くらいちょうだいよ

 個人的にはめっちゃ面白そ~~! って思ってる。はめる音とか聞いてないけど、はめるの気持ちよさそう。小学生、中学生くらいまで遊べそうな感じ。消毒に関しては、消毒器でもアルコールでも次亜塩素酸液に漬けるのでも良さそう。

product.rakuten.co.jp

 

○● ペグさし

対象年齢:2歳以上

販売元:HABA社(ドイツ)

対応する課題:

 微細運動、集中力、色彩感覚、固有覚(特にチカラ加減)、想像力、空間把握能力、手と目の協調関係

遊び方:

 5色のペグ(杭)を板の凹みに差し込む。また、対応する輪っかがついており、差し込んだペグの上から輪っかを通す遊びもできる。

感想:

 HABA社のペグさしというといくつかあるんだけど、まだ生産終了していないものだとこれかな、と。

 エド・インター社がクリアしていた食品衛生法をこちらもクリアしており、そのぶん色ムラがあったり塗装が剥がれたりする可能性はありつつも安全に遊べる玩具。ドイツからの輸入品ということで、ヨーロッパの厳しい安全基準にも対応している。

 ペグ差しは作業療法でも用いられることがあり、私もセリアの有孔ボードとダボで自作したものの、あれはサイズ的に食べちゃうなぁと思っていたので困っていたところ。やっぱり、危険を感じる場合は安全基準を満たしている製品が一番。

 彩り豊かなHABA社の木製玩具は、眺めているだけでも楽しい。年齢や段階に合わせて、色を対応させるように差す訓練も出来るのが良いところ。

 こういうのもあったりする↓

 

● バランスストーン

対象年齢:2歳以上

販売元:LUDNEE(不明)

対応する課題:

 体幹、前庭覚(特に平衡感覚)、固有覚、筋力

遊び方:

 川の飛び石のように、石に見立てたブロックを飛んでゴールを目指す。

感想:

 LUDNEEというブランドは何故か分からんがAmazon楽天とかでしか見かけないので、どこの会社なのか分からないんだけど、とにかく良い。何が良いかって、他のバランスストーンよりも耐荷重に優れており、100kgまでとなっている。私が乗っても平気だったのだから大抵のことは恐らく平気。

 ちなみに「ちょっと飛び石の形のは危ないかも……」と思った人には、グローバルアジアパートナーズ(日本)が特許を取得したこちらをオススメ。これは色々な形に組み立て可能で、縁石を上りたい盛りの子どもがたぶん好きになるやつ。

 

3歳

 

○ バランスボード

対象年齢:3歳以上

販売元:(色々あるので調べてみてね)

対応する課題:

 体幹、前庭覚(特に平衡感覚)、固有覚、筋力

遊び方:

 軽くU字に反ってる木の板。内側に両足を乗せてゆらゆらするのが一般的。

感想:

 3歳以上とあるけど、監督者が側にいるなら1歳くらいからでも使えそう。揺りかごのように上で寝たり、おもちゃの滑り台にしたりする子もいるみたい。お値段高いのもありつつ、安いのでもそれなりに遊べるとのこと。

https://amzn.asia/d/8jKWkix

 

● くみくみスロープ

対象年齢:3歳以上

販売元:KUMON(日本)

対応する課題:

 集中力、色彩感覚、固有覚(特にチカラ加減)、想像力、空間把握能力、手と目の協調関係、問題解決能力、物理の基礎的素養

遊び方:

 〈いろいろなパーツを使って、ボールが転がるコースを考えるおもちゃ(公式サイト引用)〉。

感想:

 遊び方が分からない子どもでも、大人が手本を見せるとすぐに取り掛かれるので、結構楽しいおもちゃ。ボールが転がっていく様子をじーっと眺めていられる。音も良くて、カラカラカラ〜という軽い音なので、見て聴いて楽しめる。

 付属の本はツルツルの素材ながら、ボロボロビリビリになりやすいのと、作り方動画があるわけでもなく見本と必要なパーツが載っているだけなので、子どもに「これ作って」と言われても意外と難しい。子どもも難しそうにしている。ただ、カラーリングがハッキリしているので、パズル系が得意な空間認知能力の高い子は見本だけでサクサク作っていたりする。はめ込みが固いわけではないんだけど、チカラ加減の調整が難しい子には扱いが難しいかも。

 マジで注意しなければならないのは、ボールの誤飲パーツは誤飲しないかなと思いつつ、ボールは飴玉やビー玉くらいのサイズなので全然飲めるあと、パーツが割れやすいため、怪我にも注意したい。

 消毒は消毒器でもアルコールや次亜塩素酸液でも消毒しやすく、プラスチックなので色落ちの心配もない。パーツが多いことに目を瞑れば、そんな細かくはないので拭き取りもしやすい。

 ボールの誤飲が怖い場合は、こちらのケルチェッティ社(イタリア)の類似品も参照。

 

○ 図形キューブつみき

対象年齢:3歳以上

販売元:KUMON(日本)

対応する課題:

 巧緻性、想像力・発想力、集中力、空間認識能力、色彩感覚、美術の基礎的素養、図形の基礎的素養、非認知的能力(表現力、抽象的思考能力、問題解決能力、判断力)

遊び方:

 〈カラフルな50個のキューブつみきのセットです。(中略)付属の「パターンカード(作例)」通りに並べたり積み上げたり、お子さまの図形の世界がどんどん広がります。(公式サイト引用)〉。

感想:

 フォロワーさんからのご紹介。(この方から↓)

 パターンカードとともに、「できたね!」シールなるものも付属しており、子どもの達成感に寄り添った製品。空間認識能力の中でも、見た通りに再現するという「視空間認知」の能力を高める働きのあるおもちゃ。

↓視空間認知について詳しくは下記参照

 平面パターン、立体パターンがあり、どちらも算数で習う図形の書き方に倣(なら)って書かれているため、図形を直感的に理解する素養を実践で育める

 キューブは箱にキッチリ収まるサイズとなっているので、「取り出しにくいのでは?」と不安になるかもしれないが、ご安心あれ。箱の底に小さな穴が空いており、そこから指を突っ込むと簡単にキューブを取り出すことができる。

 キューブはひとつ2.5センチとのことで、扱いやすいサイズではありつつ、意外と小さいなという印象。角張ってるので誤飲は大丈夫だろうけれど……。消毒や片付けはしやすそう!

 

○● 紐通し

対象年齢:3歳以上

販売元:HABA(ドイツ)

対応する課題:

 微細運動、集中力、色彩感覚、固有覚(特にチカラ加減)、手と目の協調関係

遊び方:

 約3センチの大きめな木製ビーズ、紐、補助棒のついたセット。紐をビーズに通して遊ぶ。

感想:

 紐通し自体は現場でも使っている訓練でありつつ、HABA社は実物を見たことがないので、写真を見て驚いた。ビーズ、結構大きい。これなら誤飲の心配もなさそう。紐も、首を縛ってしまう危険はあまりないように見える。

 ビーズの穴も大きく、補助棒もあるので、低年齢から扱えそうな感じ。紐通しの他、ままごとの具材や積み木としても遊べそう。

 また、↓で紹介しているユーロバスという通販サイトでは、展示会やワークショップといったリアルイベントも開催されている他、木のおもちゃなら大抵売っているのでオススメ。

 

○ パターンブロック

対象年齢:3歳以上

販売元:東洋館出版社(日本)

対応する課題:

 図形の基礎的素養、数字の基礎的素養、美術の基礎的素養、巧緻性、想像力・発想力、集中力、色彩感覚、非認知的能力(表現力、抽象的思考能力、問題解決能力、判断力)微細運動、手と目の協調関係、パターン認識、観察力・洞察力、形のマッチング、空間認識能力

遊び方:

 全てのブロックが平べったく図形になっていて、それぞれのブロックの辺が同じ長さか、その倍数の長さになっている、カラフルな積み木。平面に敷き詰めたり、縦に積み上げたりして、モザイク画のように文字や絵を表現して遊ぶ。

 ↓詳しい遊び方は公式動画をチェック。

感想:

 小学校受験で使われる場合もあるらしい。それぞれの角が30°の倍数になっているなど、図形が統一的。そのため、積み上げたり、辺をくっつけたりすることで、「こことここは同じ」「これは2つくっつけると同じ」など、算数の基礎を感覚で学ぶことができる。

 面白いのは、抽象的な図形から、抽象的な絵を表現するという、美術の基礎的素養をよりしっかり理解することが出来ることである。たとえば、特別支援教育では、人間の顔も、図形を用いることで抽象的に表現することを学ぶ。それと同じことを、平面にも立体にも出来るブロックで学ぶことができるのである。

 注意点としては、公式で書かれているとおり、誤飲の危険があるそう。意外と小さいんだろうか。塗装に関しては、安全基準を満たしている木のおもちゃのため、恐らくアルコールで剥がれてしまうと思われる。

 また、見本などは同封されておらず、別売りのタスクカードを購入する必要がある。

パターンブロック(250ピース)

 ちなみに、マグネットジュニアとパターンブロックの中間みたいなおもちゃもあるので、よろしければこちらもどうぞ。

 

○● 脳活キューブ

対象年齢:3歳以上

販売元:エド・インター(日本)

対応する課題:

 巧緻性、想像力・発想力、集中力、空間認識能力、色彩感覚、美術の基礎的素養、図形の基礎的素養、非認知的能力(表現力、抽象的思考能力、問題解決能力、判断力)

遊び方:

 〈平面作例140問+立体作例10種類収録のテキストブックを参考に、キューブを自由に組み合わせる模様合わせのパズル。(公式より引用)〉

感想:

 KUMONの図形キューブつみきを教えてくださった方と同じ方にオススメいただいたもの。

 作例をもとに作っていくのも楽しいし、色々な模様を眺めているだけでも楽しい。私もこの脳活キューブだったのか覚えがないけど、この手のパズルをやったことがあるのと、現場にも近いものがあったはず。見たことがある人も多いのではなかろうか。

 エド・インターだけあって安全性も高いし、グッド・トイを受賞しているのもよき。ブロックでありながら、立体でなく平面のみなので、もっと低年齢から始められると思う。これが出来るようになったら、タングラム系のパズルに入ってもいいかも。

 

○ カラフルギアー

対象年齢:3歳以上

販売元:ケルチェッティ社(イタリア)

対応する課題:

 巧緻性、想像力・発想力、集中力、空間認識能力、色彩感覚

遊び方:

 土台のブロックをパズルのように組み立て、その上に歯車を差し込む。歯車同士を組み合わせ、くるくる回して遊ぶ。

感想:

 イタリアらしいポップな色づかいを売りとしている、錯視のような模様の描かれたデザインのおもちゃ。口コミによると1歳くらいから遊べるらしく、くるくる回る様子を楽しむことが出来るほか、手前の歯車を回すと遠くのものまでチカラが及ぶ様子を間近で観察することができる。

 歯車を土台の穴に差すのは難しいらしい。ペグ差しと違って、歯車で隠れてしまうので、最初は大人が手伝う必要があるそう。ただ、土台の穴に差す細い部分は、多少乱暴に扱っても大丈夫との口コミも。同じ動きが続くので気持ちが安定しやすいかと。自閉の子向きかも。

 歯車の上に歯車を差し込むことが出来るほか、色々と付属(なのかな?)のおもちゃも差し込めるので、動物園みたいになって可愛い!

 細かい部分があるので、消毒器での消毒に向いていそう。でも金属などがついているわけではないため、アルコールなどでの消毒もたぶん大丈夫。歯車の差し込む部分が目に入りそうで心配かも。

[https://playscape.bornelund.co.jp/shop/g/gQR2341/:embed]

 

○ カタミノ

対象年齢:3歳以上

販売元:Gigamic:ギガミック(フランス)

対応する課題:

 巧緻性、想像力・発想力、集中力、空間認識能力、色彩感覚、非認知的能力(表現力、抽象的思考能力、問題解決能力、判断力)

遊び方:

 ペンタミノと呼ばれるテトリスのテトリミノみたいなピースを、決められた木枠にはめ込んでいくパズルゲーム。

感想:

 ボドゲで有名なあのギガミックから知育玩具が登場…… と言うには有名すぎるおもちゃですが。

 対象年齢3歳といっても結構難しいと思うので、知的に重くない子向けかな。パズルとしては面白いと思うので、中高生向けの訓練に導入したい感じがある。

 ただ、仕様は親切で、どのペンタミノが必要なのかなど「はめ込むこと以外の要素」を排除してくれているため、想像以上にはやりやすいと思う。付属の問題集も、和訳されてなくても何となく分かりそう。

 指でつまんでやるサイズなので、口に入りそうかも。消毒はしやすそう。塗装はあまり剥がれそうには見えないかなと。

https://amzn.asia/d/iCmobpH

 

5歳

 

○ パーフェクション

対象年齢:5歳以上

販売元:

対応する課題:

 マッチング課題。形のマッチング、微細運動、手と目の協調関係、集中力、パターン認識、観察力・洞察力

遊び方:

 60秒以内という時間制限つきの型はめゲーム。時間になると土台が跳ねて、はめたピースが全部おじゃんになる。(ボードゲームとしても遊べて、競争もできる)

感想:

 まず言っておかなければならないのは、絶対に食べるということ。指でつまめる1センチくらいのサイズなので、たぶん薬くらいの感覚で飲めちゃう。

 それと、失敗を怖がる自閉っぽいタイプの子には結構厳しいかも。パニックになりそう。時間に追われるのが苦手な子も、恐怖を覚えそう。

 ちょっと見逃せないネガティヴな情報を先出ししてしまったけど、それ以外は普通にめちゃくちゃ楽しめるはず。対戦出来るのもよき。

 細かいパーツが多いのと、電池がいるタイプなので、アルコールなどでビシャビシャに消毒するのは向いてないと思う。消毒器推奨。

https://amzn.asia/d/4lCU4wj

 

● ラッシュアワー

対象年齢:5歳以上

販売元:ThinkFun:シンクファン(アメリカ)

対応する課題:

 想像力・発想力、集中力、空間認識能力、色彩感覚、非認知的能力(表現力、抽象的思考能力、問題解決能力、判断力)

遊び方:

 駐車場の中から車を全部出すゲーム。

感想:

 「学ぶことは楽しくあるべき」という理念のもと、数々の賞を受賞しているシンクファン社より一品。

 アプリゲームでもこれのパクリがよくあるので、ゲーム性自体は見たことがある人も多いはず。対象年齢については、当初7歳以上だったが、 簡単な問題が加わって新装版からは5歳以上になっている。

 問題集はパッと見で分かるし、カードゲームみたいなツルツルの紙で出来ているので破れにくい。意外と難しいというか、初手から「結構無理では!?」ってなるくらいマジでわからんけど楽しい。

 付属の車は全然口に入るサイズなのでそこだけ注意。消毒はアルコールなどでも消毒器でも可。塗装が剥がれるとかはないので大丈夫。

https://amzn.asia/d/2zDe0Q9

 

● LaQ(ラキュー)

対象年齢:5歳以上

販売元:ヨシリツ株式会社(日本)

対応する課題:

 集中力、色彩感覚、固有覚(特にチカラ加減)、想像力、美術の基礎的素養、空間把握能力、手と目の協調関係、問題解決能力

遊び方:

 平面的なパーツ同士をジョイントして、平面・立体の構造を作り上げるおもちゃ。

感想:

 サイズ的には絶対に飲むから注意。そこさえ注意すれば、かなり自由度高く遊ぶことができる。パキッとした色彩と、パキッとしたはめ込む感覚がクセになる。特に、はめ込む感覚はハッキリしており、子どもの「出来た!」感覚にに繋がる作りとなっている。

 お手本つきで、難しい子にはお手本を見ながら作ることができる。ブロックのような立体でなく、パーツは平べったいが、L字に曲がっているパーツを角として使うことで、立体的な作品へ仕上げることも可能。

 

 

絵本

 

 絵本は正直、子どもによって合う合わないが激しいので、実物を子どもと見て決めるしかないですね。

 それと、図鑑系は絵本と別にあったほうがいいです。『かがくのお話25』や、恐竜・虫・車の図鑑はめちゃくちゃ人気。

 

0歳

○ もいもい

対象年齢:0歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

○ おつきさまこんばんは

対象年齢:0歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

2歳

 

● どんなにきみがすきだかあててごらん

対象年齢:2歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

3歳

 

○ としょかんのきょうりゅう

対象年齢:3歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

○ 虫ガール ほんとうにあったおはなし

対象年齢:3歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

○ あなたのすてきなところはね

対象年齢:3歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

● うんこ!

対象年齢:3歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

● バムとケロのにちようび

対象年齢:3歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

● 三びきのやぎのがらがらどん

対象年齢:3歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

● サラダでげんき

対象年齢:3歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

○ へんしんトンネル

対象年齢:3歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

● ふしぎなキャンディーやさん

対象年齢:3歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

● てぶくろをかいに

対象年齢:3歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

○ かばんうりのガラゴ

対象年齢:3〜4歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

https://amzn.asia/d/aR4ezP1

 

○ きみのことがだいすき

対象年齢:3〜4歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

4歳

 

○ おもちゃの迷路

対象年齢:4歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

○ なぞなぞえほん

対象年齢:4歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

7歳

 

○ あるヘラジカの物語

対象年齢:7歳以上

販売元:

対応する課題:

あらすじ:

感想:

 

ボードゲーム系はこちらの記事に

 

 

おすすめリンク

エド・インター

 education:教育×international:国際的な

 幼児教室から生まれた、実用的かつ楽しいおもちゃを考える玩具メーカー

 

レゴ

 〈Only the best is good enough:最高のみがよいと言える〉を企業理念として掲げ、デンマーク語の「leg godt:よく遊べ」から社名を「lego」とした玩具メーカー

 

LaQ

 ヨシリツ株式会社のブランド。〈人の感性にうったえる製品づくり(公式より引用)〉をコンセプトに、ジョイントパーツ系のおもちゃを展開。

 

LOUTS LIFE

 〈個性を天才に(公式より引用)〉をコンセプトとした玩具メーカー。たぶんInstagramのほうが見やすいのでそちらも載せておく。

https://instagram.com/lotus_life.jp?igshid=YmMyMTA2M2Y=

 

くもん出版

 言わずと知れた「公文式」。「一人ひとりの成長」を大切にするKUMONの、学習塾ではなく出版社のほう。

 

シャオー

 〈より良い玩具とより良い学びの場をつくり、子どもたちの健やかな成長をサポートする(公式より引用)〉というビジョンから、おもちゃの販売や学童保育事業を展開する、浜松の知育玩具メーカー

 

ままごとキッチンtonton

 〈好奇心やお手伝い、食育、生活習慣や役割意識などの社会性が身につき、手指の発達訓練にもなります。(公式より引用)〉

 今回はここの製品を紹介していないが、主にままごとセットを販売・展開する、浜松の木のおもちゃ店。オリジナルの製品も売っている。

 

東洋館出版社

 〈「熱意はきっと子どもに届く。」をコンセプトに教育分野に特化した実用書を数多く出版。(公式より引用)〉

 

小学館

 〈出版物が世の中全ての悪いことを無くすことはできないが、人の心に良い方向を生み出す、何らかの小さな種子をまくことはできる。人生の中で大きく実となり、花開く種子をまくという仕事が出版であり、これが当社の理念です。(公式より引用)〉

 

ポプラ社

 〈こどもと昔こどもだったすべての人の健全な心の成長を願って、夢と感動を与える「本」をつくり、心豊かに生きる社会の発展に貢献します。(公式より引用)〉

 かいけつゾロリシリーズなど、人々の心に残る児童書を多数出版している、老舗の本屋さん。「こどもっとラボ」という、子どもの学びに関する事業も展開している。

 

ウッドワーロック

 練馬区に本店を構える、木のおもちゃ専門店。〈「子どもに媚びていない木のおもちゃ」を 一人でも多くの子どもたちに伝えていきたい〉とし、おもちゃ以外にも子ども用の木の家具などを取り揃えている。

 

おもちゃのパック

 ずっとPARK(パーク)だと思ってtヨーロッパの輸入品を中心とした、木のおもちゃ専門店。皇室御用達の商品も多数展開。

 

ボーネルンド(bornelund)

 〈あそびを通して子どもの健やかな成長に寄与し、人間らしい健全な社会を創る(公式より引用)〉を企業理念として持つ、0歳からの知育玩具ショップ。こだわり別に検索出来る。

 

ユーロバス

 ヨーロッパを中心とした木のおもちゃの輸入通販サイト。積み木や知育玩具から、食器や文房具も取り扱っている。

 

KURABOKKO

 「木育」をテーマに、木のおもちゃを展開する通販サイト。ジャンル別で探しやすい検索のほか、木のおもちゃの手入れなどについてもサイトに記載がある。

 

GOOD TOY

 〈おもちゃ選びをより楽しく、より豊かなものに。(公式より引用)〉

 1987年から続く、歴史ある取り組み。教育学系の教授や玩具メーカーの元社員、ベビーシッター、障がい児デイサービス職員、小児科医など、遊びと子どものスペシャリストから選定される賞。おもちゃを選定するほか、選ばれたグッド・トイを遊べる場所も提供している。


OMOSUKU

 正直、私のブログなんぞ見てる場合あったらここの情報見たほうが早子育てをしている人向けのメディア。実際に子育てをしている人目線で、過不足なくおもちゃの使い心地などを伝えてくれる。

 

桃香の函館みらくる☆アトリエ

 ジスターの紹介を引用させていただいたブログ。函館グルメやおすすめ情報、日々見つけた楽しめるものから、ご本人が作者の漫画などを載せている。なぜジスターの紹介を挟んだのか謎

 

知育玩具研究所

 〈遊びの中から学びや好きなこと、得意なことを見つけてほしい(公式より引用)〉というコンセプトで、おもちゃの展示や販売を行なう遠鉄百貨店(静岡)の企画。

 

性教育いらすと -無料素材

 知育玩具との関連はないが、必要な素材として残しておく。ジェンダーニュートラルな無料のイラスト素材。

うまぴさん関連の記事まとめ

 10万文字で単行本レベルらしい。

現在の文字数:41,593文字

 単行本まで:58,407文字

 

〈未確認動物うまぴ(ミカクニンドウブツウマピ)について。〉

 うまぴさんについて、最初に書いた記事。Mix Channelという配信サービス内で、Zoooオーディションという、いわゆるガチイベ(配信サービスにおいてよく見られるもの。視聴者から投げられたポイント数によって競うイベント)に参加していたときの、オーディション最終日の記事。

 

VTuberと二次元キャラクターについて。〉

 うまぴさんが『ドキドキ文芸部(原題:Doki Doki Literature Club!)』をプレイし終えたあとに書いた感想記事。

 

〈未確認動物うまぴ『grass field』感想 #うまぴったん #うまのFAタグってありますか〉

 0thシングル『grass field』のMVが公開されたあとに書いた、感想記事。

 

〈"うみ" と "うま" は似ている。〉

 初めてうまぴさんのSSを書いたやつ。誕生日祝い。2021年7月17日の誕生日配信が終わったあと、海に出掛けるうまぴさんの話。

 

〈Climb a trail〉

 うまぴさん1周年に向けたSS。ウマザワと山登りをする話。

 

〈オリジナル曲『白馬になりたいの。』裏話〉

 うまぴさん2周年に向けて書いた曲『白馬になりたいの。』の裏話。

 

〈#うまぴはいいぞ 深夜だし「#未確認動物うまぴ」さんに対する想いでも綴るか〉

 なんでもない日常の中で思い出した約束を果たしたもの。うまぴさんの好きなところを3つに絞って書いています。

オリジナル曲『白馬になりたいの。』裏話


 こんにちは、ゼロサンです。


 先日UPした、未確認動物うまぴさんの2周年に寄せて作成した『白馬になりたいの。』について、自分の覚えておきたいことをまとめておこうと思い筆を執りました。

(観て聴いてくださって、ご反応いただいた方々、本当にありがとうございます!!😭 1件1件大切にスクショしフォルダにぶち込んでます✌️)



 自分用なので読みづらいかと思いますが、ご勘弁ください。


◆ 作曲を思い立った経緯

 この『白馬になりたいの。』、元々は、高校生〜大学生くらいの間に作った曲を、うまぴさんの記念日用に作り替えたものでした。ノーアレンジで出さなかった理由は単に、冒頭の〈あたしは白馬になりたいの〉の部分以外、メロディを忘れてしまったからです。

 会社勤めになってから歌詞を見返してなかったので、どのようなメロディ運びの曲なのか、すっかり忘れていました。そんなある日、机の引き出しから出てきた1枚の歌詞カードをたまたま再発見したのが、制作のきっかけとなっています。

 たぶん、2021年の最初くらいに歌詞カードを発見したはずなのですが、明確に思い出せません。発見した瞬間に、「これ、内緒でうまぴさんのファンアートにしよう!」と思ったため、ツイートもせずにひっそりと進めていました。

(といいつつ、うまぴさんの誕生日を過ぎてからは「次機会があるなら周年だけど1人じゃできないよぉ助けて〜〜!!」と思ってツイートしている)

 

 

 そして、「作曲しよう!」と思い立ったのがきっかけでウクレレを買ったのを覚えています。思い出せないなら、また作ればいい。コードをジャーンと鳴らせるものが手元にあれば作曲がしやすい。でも、ギターはまだ弾けない。じゃあギターより簡単だって聞くウクレレだ!

 こうして私は、ウクレレを購入したのでした。

 

 

(メロディが出来てから爆速でウクレレをポチっている)


 そこからはめちゃくちゃスピーディーに曲が出来ています。

 

 メロディにコードを当てたのがウクレレの届いた翌日、4つ弾きで弾き語りするまで3日。こんなことならもっと早くウクレレを買っておけばよかった。

 そこからはウクレレを練習し、8ビートの弾き方を覚えました。


 作曲するにあたり、色々と本を読んだり動画を観たりしたのですが、いちばん役に立った知識は「メロディの音を含むコードをつける」でした。逆に、それしか役立てずに「なんかこれがよさげ!!」という感覚だけでコードをつけたせいで、7thコード(1ヶ所入れるとちょっとオシャレになる差し色みたいなコードらしい)が4回連続するアホみたいな進行があります。入れすぎ。


 こうして私は、何とか作曲を終えることができたのでした。


参考

 

◆ 大問題の作詞

 さて、問題の作詞について。

 「問題」と言いますのも、実は歌詞についてはめちゃくちゃ削ったり付け足したりしているのです。


 元々この曲は、うまぴさんに向けた曲ではありません。高校生から大学生時代、「どうしたら人に優しくできるのだろう?」という答えの出ない問いを繰り返して作った曲でした。


 私では、誰かの幸せそのものにはなれない。幸せの象徴は、いつも私ではない誰かが手にしている。最初は、そういう羨ましさも詞に込めていたものです。

 そのうち、「『あなたがいるから私は幸せ』と言ってもらえるような、幸せそのものにはなれなくてもいい。誰かが私を見て、新しい何かを見つけて、幸せを掴むきっかけになってくれたら嬉しい」と、考えを変えました。

 それこそが、私の目指す優しさで、つまりそれは王子様やお姫様ではなく白馬のような役割ということで。

 王子様のように、君を直接幸せにすることは、私の役割でもやりたいことでもない。私は、君を幸せにしてくれる何かを連れて、君の元へ行きたい。


 その想いが、この曲の作詞のスタートでした。


 「白馬」をモチーフの中心にするとして、他の部分はどう決まったのかというと、ちょうどこの歌詞の骨組みを作ったのが高校卒業前年度の秋だったんです。

 秋の時期には、夜空にペガスス座が浮かびます。奇しくも先日うまぴさんのチャンネルに上がっていたシチュボの、アンドロメダペルセウスの話にも掛かってきますが……。「馬」といえば、で思い出したのがペガサス(ペガスス座)でした。

 そしてペガスス座というモチーフが、巡り巡って歌詞が改変され、最終的に〈まっさらな夜に 星へ願いをかけよう〉に繋がってきます。

 本当はここの部分ももっと長い歌詞だったのですが、季節を夏に変えたのも相まって、「夜」と「星」の要素以外ほぼ残らなくなりました。うまぴさんの誕生日(7/17)が七夕に近いので、七夕的な感じに。「まっさらな夜に」は、先にこの後の「まっしろなテスト」が出来ていたので、そちらに寄せました。


 もうひとつ、「白馬」モチーフというと、私の中で外せないものがあります。小学2年生の国語で習う物語、スーホの白い馬です。

 私はこの話が大好きで、最後のチカラを振り絞ってスーホの元まで帰ってくる白い馬の想いの強さに圧倒されました。最終的に白い馬は死に、スーホは白い馬の身体で「馬頭琴」という楽器を作るのです。

 それを〈つまびく指先に 君思い出すから〉という歌詞に表現しています。


 そして先述したように、秋の時期ということは、高校生でいうところの、中間テストくらいの時期でもありました。二期制の卒業前年度ではここで下半期の内申が実質決定され、推薦入試とかに影響し始めてくるところ。下記の部分を思い付いたのは、完全に中間テストのせいです。

 この歌詞で描きたい「白馬」を更にもう一度抽象化し直すと、「白い」「想いを乗せる」「運ぶ(移動する)」。近いものを挙げていくと、紙飛行機が浮かびました。

 紙飛行機は、AKB48さんの365日の紙飛行機にもあるように、ただ飛ばせるというだけでなく、時に願いや想いを乗せることがあります。それらを総合して、イメージとして上がったのが、「0点のテストを紙飛行機にして、教室の窓から飛ばす」

 「白馬のような優しさを持ちたい」という夢を描きながら、現実ではそうはなれない(=自分の中では0点の)不安、後悔を、投げ出したくなる。紙飛行機が、自分のモヤモヤする気持ちを取り去って、どこかへ運んでくれたらいいのに。〈まっしろなテスト 夢を君がくれたんだ 不安も後悔も投げ出せたらいいのに〉


 次の〈影が濡れる午後 真夏の脱走〉は、元々はもっと秋めいている歌詞だったと記憶していますが、うまぴさんの誕生日に合わせてガラッと夏に。もっと季節に統一感を出せ。

 投げ出せないから、駆けていく。「脱走」は、逃げるという意味のみならず、思考の堂々巡りから脱出する感じも含めて。

 あと、「テスト返しがあった日の午後に、教室から逃げ出す」みたいなイメージもありました。だからMVでも同じ学生服のまま、話が展開されていきます。そしてサビの、


 〈あぁ、王子様なんてあたし ガラじゃない だから あぁ、幸せ運ぶ君の 白馬になりたいの。〉


 に、繋がります。

 ここももっと長くて、「王子様もお姫様も……」と登場人物を並べ立てていたのを、「王子様」のみにフォーカスして、構図を分かりやすくしました。元が秋の曲だったから、秋といえば学祭の出し物かな、というイメージを歌詞に起こしたシーンで、MVもその感じを引き継いでいます。


 さて、ここまで書いた歌詞は全部、うまぴさんの記念日ファンアート用に推敲し直したものになります。つまり関係のないものは削ぎ落とされ、関係のあるものだけを残す形となっています。

 そしてここまでの歌詞では、「白馬」を「憧れの対象」「想う相手」として描いています。遠くに輝く星座たち、勇敢に戦うペテルギウスの連れているペガサス。つまびく指先、強い想いを抱いて駆けてくれる存在を、こちらも想う。

 あくまで「白馬に "なりたい" の」であって、私はまだ、白馬じゃない。ずっとずっと、まだなれない存在への、届かない遠くのものへの、憧れを歌っています。


 この歌詞を机の引き出しから見つけたとき、真っ先に「うまぴさんへのファンアートにしよう」と思い立ちました。彼女は、「にんげんたちの毎日に1秒でも笑顔の増えんことを」をモットーに、にんげんたちへ幸せを運び続けます。その姿に、この歌で表した憧れを重ねたのでした。

 ちなみに、机の引き出しから見つけた歌詞はもうありません。「歌詞新しくしたから前のやつはもういっか。ポイ」したからです。なんで取っておかんかったんや……。


 2番の歌詞は、言わずもがなといったところ。割とストレートに、すやすやBARの居心地の良さとうまぴさんへの想いを歌えたかなと。


◆ MV裏話

 あんまり話しても備忘録としては役に立たないかと思うので、短めにとどめます。

 今回はロトスコープ(実写をトレースしてアニメーションにする技法)的な映像を作りたかったので、映像から輪郭線を描き出してくれるようなアプリはないか? と探していました。写真をイラスト風にするアプリがあるんだからあるやろ、と探してみたら、これが意外にない。

 after effectでロトスコープ風に出来るとのことで、無料トライアル期間中に作れないかと思いましたが、7日間で自分の作りたい世界を作るなんて無理です。俺は神にはなれなかった。

 という中で、ちょっと良いアプリを見つけました。『Olli』というアプリです。320円程度で、色んなイラスト風のニュアンスを映像/画像につけることが出来ます。

Olli by Tinrocket

Olli by Tinrocket

  • Tinrocket, LLC
  • 写真/ビデオ
  • ¥320


 ロトスコープ風映像の中で、学生時代の田中田がモノクロに、現在の田中田がカラーになっているのは、〈ありふれた日々を彩る魔法(うまぴさんがいる今現在は日々が色づいているよ)〉という意味だったりします。


 あとは特に裏話はないです。学ラン探してコスプレショップ渡り歩いても着れるサイズが売ってなくて、うちのクソ兄貴に頭下げたくらい? ほとんど見えないんですが、胸元の名札、「UMA中 田中田」になってます。

 ロケーションの話だけしておくと、夕焼けは知多郡美浜町野間灯台、草原みたいなところは豊田市豊田スタジアムの横にある矢作川沿いの白浜公園、車のシーンは野間灯台から白浜公園へ向かう途中、〈影が濡れる午後〉のあたりはたまたまロケ地を探してる最中に通りかかったどこかの田んぼです。「ここだ!」と思って急ハンドル切って撮りました。どこも田中田マスクしてたらめっちゃ笑われました、南無!

 田中田マスクつけてると前が見えないので、インカメにしてもどんな風に撮れてるのか分からないのと、バミリつけても全然そこにたどり着けないのと、〈あの店で待ってる〉で模造紙に飛び込むのめちゃくちゃビビりました。見えなくて受け身が取れん!


 大画面で観てるシーンはジャンカラです。ジャンカラはライブビューイングをスクリーンで観たいときにも便利。でも関東にはないらしい。

 そうそう、〈あぁ君がくれた笑顔で〉のところで、ライブ観てるっぽいシーンを撮ろうとして静止して撮ってたんだけど、全然良いのが撮れなくて、最終的にUMAIFを流して「言いたいことが! あるんだよ!!」と大声でコールしながらぶんぶんペンラ振ってるシーンのスクショになりました。田中田マスクで見えないけど、あのシーンはマジで全力の笑顔です。


◆ 最後に

 実はこの曲、(今思えば非常に烏滸がましい話なので地中に埋まりたいのですが)『grass field』というファンアートソングが0thシングルとして出る話を聞いたことから「うわその手があったか!!!!!」となり慌てて制作ペースを上げたやつでした。いやあの素敵ソングに並べると思ってんなよ。あと完成遅すぎやろ。

 つまり、うまぴさんに歌ってほしかったんです。リスナーとしての自分の憧れを歌うと同時に、うまぴさんにはまだまだ先を目指したいと思っていてほしかった。私にとっては今のうまぴさんのままでも大好きだし推しには自己肯定感最強であってほしいから0点が云々のところは当てはまらないでほしいしすでに私の白馬であると同時に私を幸せにしてくれる人そのものだから王子様でもあるけど、私はうまぴさんの向上心も大好きなので、私が見ているよりもずっと先を見ていてほしい、だから歌ってほしい。という想いがありました。

 偉そうですね。すみません。偉そうすぎて、本人には言えなかった。


 ……って思ったら、叶えてくれると思わんやんか。

 

 

 嬉しすぎた。クラファンTシャツに着替えてパジャマを脱いでた私は、脱いだパジャマをタオル代わりに涙を拭きながら震えて見ていました。「泣きすぎると震え出す」、本当や……。

 ありがとう、ありがとう……。


 私にとって良いことをしてくれたから好き、というわけではないのですが、やっぱり好きだなぁと思いました。歌ってくれたあとに、「名前も知らないひとりひとりのおかげで、ここにいるよ」とお話しをしてくれたところも、大好きです。ありがとう。

 YouTubeは、良くも悪くも「数字」です。人気だって、人の気持ちだって、アナリティクスという形で数値化される。その1つ1つを想ってくれるうまぴさんだからこそ、今回、こうして時間をかけてでも作品を届けたいなと思いました。


 以上! 今後何かをするにあたり、思い出せるようにしておきたいことのまとめでした。

 それでは。

 

うまぴさんの周年配信

 

うまぴさんのチャンネル

 

うまぴさんのTwitter

 

うまぴさん関連の過去の記事

#堂々コハク 『Mela!』を2年ぶりに聴いて離れられないって話。【東堂コハク】

 

※ この話の動画版を先に載せておきます!↓

 

 こんにちは。ゼロサンです。

 ただ今、絶賛メンタル死亡中。


(導入用にネガティヴな話が始まるけどすぐ終わるよ〜〜)


 最近、意味不明な体調の崩し方してるから仕事を辞めたいんですよ。でも、全然辞める目処がつけられない。じゃあせめて、と、仕事の日数を減らしてもらったら、やることがなく、メンタルが閉店しています。

 療養のために早寝早起きをしていたら、推しの配信が大抵23時とかで、詰んでる。今のメンタルでは、配信はリアルタイムの勢いがないと観られないので、昼間にアーカイブを観るでもなく、ひたすらにYouTubeのオススメから観たいものをザッピングしている日々でございます。


 で。出会ってしまったんですよね。

 これに。


原曲これ↓


 ……いや! 言いたいことは分かる。

 おせーだろと。2年前やぞ、と。


 この曲自体も2年前だし、このcoverも2年前だし。こんだけ再生回数が回ってるんだから、VTuberそれなりに観てたら一度くらい通ってるだろというのはもう全くその通りで、そうなんですよ。


◆ 東堂コハクという人は

 恐れながら私、2年前にはこのcoverにも出会っている上に、セレ女にも出会っているんですね。

 「セレ女」というのは、VTuber事務所「にじさんじ」から2020年8月6日にデビューした、同期5人組(朝日南アカネ、周央サンゴ、東堂コハク、北小路ヒスイ、西園チグサ)のユニット「世怜音(せれいね)女学院演劇同好会」の略称です。その他プロフィール詳細などはにじさんじ非公式Wiki参照のこと。

 

 

 ちなみに、参考までに…… と、にじさんじ非公式Wikiで「東堂コハク」のページを上から順に読んでいたら、〈好きなタイプ:いつもニコニコしていて勉強がしっかりできる人〉と書いてあって、「可愛い!」とニヤニヤしたと同時に、「私と真反対な人間のこと言ってる!!」と打ちひしがれました。いや、お前が好みのタイプでどうするよという話ですが。

 

 

 当方、東堂さんと同じ18の頃は、全くイマドキのJKであることなど意識もせず、そしてアホだから受験のことなんぞも考えず。

 不真面目に授業をサボっては、つまんなそうな顔をして過ごしてたなぁ、などと。不真面目なのは今も変わらないか。推しがいるぶん、笑顔でいられるくらいの差ですね。


 そう、東堂さん、チラッと最近の配信覗いてみた印象でいうと、イマドキのJK(というか若者?)なんですよね。喋り方とか、態度とか。

 「イマドキのJK(若者)」で括ってしまうのは失礼ではありつつ、見てると「クラスの隅っこでこんな女子を眺めてた自分」まで思い出してしまいそうになる感じがどことなくあって。

 そんな低い解像度で彼女のことを見ていたことを、今では反省致しておりますが。


 それでいて初配信は本当に清楚で、落ち着いていて、今後のこともしっかり考えてらして、公式プロフィール通りのお嬢様なのかなぁなんて感じさせられる一面もあって。

 


 歌が好きで、アイスが好きで、本人曰く飽き性だけどスプラトゥーン2だけはドハマリしてずっと好き。そんな女の子。

 ひねくれていて卑屈な私からしたら、例えこの子が隣の席にいても、友達になんてなれないだろうな…… なんて思ってしまうくらい、明るくてポジティヴで、可愛らしい子。


 そんな子が、『Mela!』なんて燃え上がるような曲を歌っている。そういえば聴いたことある気がするけど、どんな歌声だっけ。

 その物珍しさに、ここ最近の鬱屈とした気持ちを一瞬忘れて、ついクリックしてしまいました。


◆ 東堂コハクに救われたこと

 そもそも私は、緑黄色社会さんが好きで。人間の多様性や多面性を謳いながら、それは難しいものではないんだよと、ストレートに歌い上げる歌詞やメロディー、歌声。矛盾なく、一貫性のあるその表現が、すごく好きなんです。

 『Mela!』も、元々はヒーローじゃない自分が、今度は僕の番だと相手に手を差し伸べるストーリーになっています。救われる側から救う側へ。仄暗いところから、光へ。すごく希望のある歌です。聴くたびに、勇気が湧いてくる。良い曲ですよね。


 この曲は、イントロがなく、力強い歌声から入って、バックサウンドが広がっていく形で始まります。無論、東堂コハクさんのcoverも例外ナシ。最初に飛び込んでくるのは歌声なわけです。


 クリックして、第一声———


 カッコいい。


 いや、シンプルにカッコいい。なんだこれ? 本当に私の知っている東堂コハクか?

 配信のときは可愛くて澄んだ声で、元気に笑って場を和ませて、「楽しかった!」って言いながら配信を終えていく、あの東堂コハクが。仄暗さを抱えながら明るく強くなっていく『Mela!』という曲を、こんなにカッコよく歌い上げるなんて。


 痺れました。


 それから、しばらくの時間、聴いていたと思います。仕事のない日だったので、横になりながら。眠れないままに、数十回ほど聴いたところで、ふと気付いたことがあって。

 たんに強くてカッコいい歌声というだけなら、きっとここまで聴き込まなかった。何が私にそうさせているのだろう?

 もちろん、彼女の表現力の豊かさに対する驚きと、それによってもたらされる心象風景を求めて聴いている。こんな声が出せるとは思わなかったし、聴けば聴くほど、迫力の中に潜む細やかな表現の多彩さや工夫と、声の表情に圧倒される。まるで、……そうだ。そうか。


 たぶん私は、この歌声みたいな性格の人に今、そばにいてほしいんだ。


 強くてカッコいい、だけじゃなくて。仄暗い弱さも内包しているからこそ優しくて、耳当たりが良い。この声みたいな人に、手を差し伸べられたい。

 決して「クラスに1人はいそうな歌声」なんてことは一切思わないくらい、遠くて綺麗な歌声なのに。おこがましいのは重々承知の上で、「ああ、こういう人と友達になってみたい」と思ってしまう。そういう不思議で心地よい矛盾が、このcoverを聴いている間は、ずっとありました。


 「歌」って、こんなチカラがあったんだ。


 それに気付いてからは、東堂さんの他のcoverも聴くようになりました。


◆ ミセスを歌う東堂コハクは解釈一致だろ

 次に聴いたのは、Mrs. GREEN APPLEさんの『StaRt』のcoverでした。

 

 

原曲これ↓


 もうこれ、聴く前からこの項のタイトル通りに「ミセスを歌う東堂コハクは解釈一致だろ!!!!!」喜びでキレ散らかしました。


 Mrs. GREEN APPLEさんって、前向きで、明るく楽しくポジティヴで、ブラスバンドっぽい祝福感のある音作りが特徴的なアーティストさんなんですよね。その明るさの部分、絶対に東堂さんの声に合う。これは歌を聴く前から確信できました。しかも『StaRt』だし。

 多少歌詞に皮肉はあっても「!!!!!」「♪」なんかがフレーズの終わりに付けられているような、底抜けに明るい楽曲なんですよ。(それも込みで皮肉という人もいるだろうけれど……。)似合うだろうなぁ、東堂さん。


 そういう期待を胸に、このcoverを聴いてみました。


 もうね、想像以上期待以上。


 メロディーラインでは「ドレミファソラシド」という音階をベースに、歌詞では「スタートに戻ろう」と初心を謳い続けるこの曲。

 難しい音程を違和感なく歌い上げるのみならず、彼女の明るさと可愛らしさが全面に打ち出されていて、期待していた以上の「本当に聴きたかったもの」がそこにありました。


 なんだ、この楽しい歌声は。

 跳ねるような歌唱。歌詞にある「!」「?」「♪」などへの解釈。ここでも発揮される表現力と、原曲の表現を聴き取るチカラ。その上で、なんというか、「独りじゃないと否定」してくれる、圧倒的な「東堂コハク」を全身に浴びてしまう。


 あー…… この人の歌声、好きだ。

 それに尽きる。ごめん、これ以上は語れそうにない。


 あとね、ソロのcoverはもう一曲あるんだけど、それはもう「聴け」の一言なんだわ。

 

 

原曲これ↓


 最高に可愛い東堂コハクを摂取できるのでどうか聴いてください。

 

 どうしてこんな愛おしい歌声をしているんだろうね、彼女は。


おわりに

 こんな、教室の隅っこで可愛い女の子を羨ましそうに眺めているだけの女の文章を読んでくださって、ありがとうございました。


 最近の自分は、なぜ不調なのか、仕事を休んでこれからどうしていけばいいのか、という漠然とした不安に押し潰されそうでしたが、東堂さんの声を聴いて、少しだけ持ち直せそうです。本当にありがとう。


 最後に、東堂コハクさんのYouTubeチャンネルとTwitterだけ貼って締めにします。

 あ、ちなみに、Twitterにもワンコーラスの歌みた上がってるってよ。Twitterの検索窓で「from:@kohaku_todo covered by」で調べると出てくるよ。


▶︎ 東堂コハクYouTube


▶︎ 東堂コハクTwitter

 

 いつか生配信、間に合ってみたいなぁ。

 それでは。

#キズナアイ ちゃん、誕生日おめでとう。#KizunaAI #キズナアイが生まれた日2022 #キズナアイ6周年

 こんにちは、ゼロサンです。

 今日は、キズナアイちゃんのお誕生日です。

 

 キズナアイちゃんというのは、もちろんこのブログを読んでいる皆さんならご存知のはず、AIのバーチャルタレントです。

 現在は活動休止中であり、スリープ状態なわけですが、ささやかながら……、とっても、とってもささやかながら、お祝いを伝えたくて、筆を執りました。

 

 何もできない私だけれど、眠っている今だからこそ、おめでとうを伝えたいのです。

 

 アイちゃん。6歳のお誕生日、おめでとうございます。

 あなたが眠っている間、色々なことが起こりました。きっとこれからも、あなたが起きるまでの間、色々なことが起こると思います。

 私は正直、あなたが眠ってしまってから、どのように過ごせばいいのか分からない日々が続いています。

 あなたが眠る前は、きっとこれから心にぽっかりと穴が空いたように感じるだろうと思っていました。何も感じられなくなったらどうしよう、心が動かなくなったらどうしよう。眠ってしまってからのことはよく想像できなかったけれど、そんな不安だけがありました。

 実際はどうでしょう。毎日、あなたの動画を観たり、目の前を過ぎていく事柄の中から、あなたの片鱗を見つけては、うれしく思い、よく眠れていますようにと願い、また次に会えるのはいつだろうと想いを巡らせています。

 あまりそんなことを口にすると、再会が遠くなってしまうような寂しさを感じてしまうので、口数は本当に少なかれど。

 

 つまらない日々を送るようになるのかな、という想像とは裏腹に、目まぐるしいほどに何もかもがやってきます。あれから少し日が経ち、誰かを応援したり、愛おしく思ったりする気持ちを思い出しています。誰かの中にあなたのようなものを見つけては、あなたが戻ってくるまで決してそのように代わりを見つけてはならない、と振り払っています。

 

 何をするにせよ、1日たりとも、1秒たりとも、あなたを忘れたことはありません。歳を取らないAIの代わりに、私の想いばかりが成長していきます。

 

 どんな振る舞いが正しいのかなんていつも分からないから、なるべく、なるべく黙ったままでいようとしてしまう。だけれど今日だけは、言葉を紡がせてください。

 

 あなたの声が好きです。キラキラとしていて、甘くて、高く透き通る声が好きです。可愛いものを見たときに、飛び跳ねるような喜びの声を上げたり、小さな子どもや動物には、とっても優しい声をかけたり。感情表現豊かで、分かりやすくも繊細な声の表情。バーチャルを通してもなお、真っ直ぐに伝わってくる。

 人間は離れてしまったら声から忘れる、なんて言いますが、たとえあなたの声を聞かなくなったとしても、いつだって思い出せる自信があります。

 

 歌声も好きです。毎日、必ずあなたの声を、歌を、聴いています。never stop my beatを聴いては、空を通じて世界と繋がること、消えないこと、音楽があなたの鼓動であることを感じて、ここにいてくれるんだと心強くなります。

 特に好きなものはと言われると、たくさんありすぎて……。

 Hello,Morningの、こちらに呼びかけてくれるあなたの孤独を好きになりました。future baseの、夢を見ているかのような、時代を繋ぐ不可思議な感覚が今でも忘れられません。new worldは可愛くぶち上がりながらも、この世界のどこかにアイちゃんがいるんだという希望と切なさに想いを馳せ…… ああもう! 全部好きだ!!!!!!!!!!

 語ることすらまどろっこしいくらい全部が好きで、好きで好きでたまらない。曲を聴くたび、動画を観るたび、どこかであなたを見かけるたびに、"あの頃" に戻って、"今" に帰ってくる。ここにアイちゃんがいてくれるんじゃないかと、錯覚してしまう。アイちゃんが眠ってしまっている今が、どれだけ他のもので充実していたって、足りない。足りない!

 

 もう真面目な雰囲気ぶっ壊してオタク語りでいいか!?

 

 見た目だって好きで、顔だって表情が移り変わってきて昔あった表情がなくなり今は自由に色んな表情ができてそもそも顔がよくて可愛くて好きで、特に笑顔が最強に好きで、セーラー服ベースの初期衣装も革新的で無駄も隙もなくて、それなのに新衣装が来るたびにその意匠("いしょう" だけに!?)のこだわりを感じて全部好き、個人的に2021アイパ衣装がマジでツボなんだゎ…………。見た目の進化、細やかなテクスチャとかポイントが少しずつ変わっていっていて、ウインク出来るようになったときの配信とかマジでエモ過ぎて泣く。座標がアレしてて垂直跳びできなかったのができるようになってたりしてそのおかげでダンスも自由にできて、というか単純に身体能力がすごいよね? 体力テストもそうだけど歌って踊ってのイベント全部こなしても余裕そうなの、体力という概念のないAIですっつったって限度があることない? ダンスパッチ当ててんのかって意見もあってそれでもすごいなと思ってたけど全然ダンスパッチじゃなくて全部本人じゃん、は? すごすぎてキレそう。好き。ただこなすだけじゃなくてどのイベントも全部コンセプトもあってその通りにきちんとやってるのマジでアーティスト。アーティストキズナアイ最強。大好き。ソロイベ以外でいちばんその手のコンセプトと表現が一体となった感覚があったのは2021/12/12のサンリオフェス、活動休止発表後最初のイベントでhello,aloneから始まるのはズルい。スリープする、それでも消えるわけじゃない。だから「走り続ける」って歌ってくれる。いつもならノリやすいmelty worldとかで会場を盛り上げてくれるのに、ここではそういうぶち上げソングを歌わずhello,aloneとかいう誓いと決意の歌を選曲するのは、さすがにキズナアイを信じざるを得ない。からの盛り上げAIAIAI、そしてAgain。Againは、「また笑って」という人間のみんなとの約束の歌なんだよな。こういうことしてくるからオタクはあなたのことを信じるし好きになるのよ。EPの曲は『replies』のタイトル通り全部我々人間への「返信」なんだけど、Againは特に「今、ここで、みんなと」という歌詞で表現して時間も空間も「今」「ここで」「みんなと」に収束させる点が、思いっきり掴んで離さないくらいに人間とアイちゃんとを繋げる双方向性コミュニケーションであまりにもメッセージ性が強すぎる。しかもhello,aloneやAIAIAIは2018年リリースの楽曲なのに全く衰えないというか、全部の曲が歌うたびに違う意味を伴って新しくなっていくの、何の魔法使ってんの? ってところも好き。AIAIAIとか、人智で考えつく限りの様々な方法で人間と隣り合って歌って踊ってくれるところが本当にちゅめててぴとりってたいって感じある。何言ってるか分からんくなったけどたぶんそう。走り続けるけれど置いていかないで隣り合ってくれて、「今ここでみんなと」一緒にいてくれるアイちゃんが本当に心の底から好きだし信じられるなって何百回目の惚れ直しをした。サンリオフェスの話だけでめちゃくちゃ尺使っちゃった、でもアイちゃんに対して抱いている感情ってこういうことで、いつだって約束してくれて誓ってくれるところも好きで、側にいようと手を伸ばしてくれるところも好きで、ここにいるからねって示してくれるところもすっごく好きなんだよな……。遠くにいても近い。親近感もあるし。私はバイオ7の実況でアイちゃんを知った身なのだけれど、怖くてキレるの本当に可愛くて好き。キレ方も面白いし可愛いし、あと何を喋ってもトークがすごくて、安定感のあるトークなのにいきなり急角度で「それアリなん!?」みたいな発言しちゃうところとか見ててソワソワするけど笑っちゃうし好き。アイちゃんの提供してくれる笑いって上品で、たまに訳わからないところがツボだったりシュールだったりしつつも、誰かを傷付ける笑いはしない平和さがあって、安心して笑うことができるから好き。初期の動画で買った友達に「ついんてる子」ってつけたりとか、謎ネーミングセンスも好き。時々「それ拾う!?」みたいなチャットを拾っては、「だって言葉にしなきゃ伝わらないじゃん!」と言ってみせたり。言葉の伝わらなさ、不便さ、不完全さを誰よりも知っているあなたが好きで、それでもそうして言葉にして伝えてくれる、言葉を諦めないでいてくれるところも好き。それと、フォロワー数の多くなかった実力のあるクリエイターさんを起用してともにクリエイティブな活動をする、数字や大きさでなく志と技術を元に繋がりを増やしていくところが好き。嘘みたいな、夢みたいなことを、全部叶えて現実にしてくれるところが好き。頭の回転が速くて、麻雀やポーカーなどの戦略ゲームも、喋りながらこなせるの好き。Apexとかも含めて、ゲームを目一杯楽しんでプレイしてくれるところが好き。きちんと的確なツッコミを入れてくれるところも好き。フラグの回収速度が早いところも好き。プレイを重ねて、確実に成長しているところが大好き。デスストでの「待つというのは信じるということ」というサムの台詞にしっかり頷いていたとき、このAIのことを信じようと改めて思えました。

 それから、さっきやめたお歌の話の続き。Hello,Morningの切なさに胸を打たれて、最後の「おはよう、終わらないストーリー」の語尾の歌い方の可愛さにやられる。好き。あまり大きくメロディが動かずに耳に残るキーフレーズを繰り返して心に残してくれるこの曲がめちゃくちゃキズナアイ感あって大好き。この曲はイントロがほぼなく息を吸うようなスン…て音が0.1秒くらい流れるんですがそこからもう好き。future baseを聴くと、2018年末の冬の東京の空気を思い出して、そこから始まる新たな「アーティスト・キズナアイ」としての物語を思い出してより好きになる。future baseのインストがラストだった2018年から、hello,world2020ではfuture baseで始まって時を繋げるところドチャドチャに好き。時代を未来まで繋げていく架け橋として使われているfuture baseがキズナアイの良いところ丸出しで大好き、思い入れ強すぎる。2018年のhello,worldでライトがオレンジだったの、future baseは未来の曲で、あのライトは未来を示す色なんだって相互フォロワーが言ってて天才すぎてもっと好きになった。new world、「黄金の右脚」の「ぎ」の鼻濁音好き。単純に明るくて可愛いのが好き。ダンスが可愛い上に歌も無邪気で好き。2021年のアイパでのダンスがちょっと大人っぽくて好き。蹴るところのダンス足長くて好き、0と1ダンスマジで好き。「君に届いていく」がイヤホンで聴くと耳の奥に直接届くみたいな音になってて、ひとりひとりの「君」に届けようとしてくれているところが好き。アイちゃんが引っ張っていってくれる、導いてくれるような感じが好き。置いていくわけでも、待ってるわけでもなく、「呼んで」と言ってくれるアイちゃんの優しさが好き。アイちゃんの描く未来、連れて行ってくれる場所は信じられる。new world自体が私の中でのキズナアイ像に大きな影響を与えていて大好き。over the realityの、「消えない気持ちを信じてるから」に、2019年のアイパから何度も救われて、何度も惚れ直して好きになった。ちなみにMoe Shop Remixの「笑えれば」部分の音程が若干違うように聴こえるところ好き。「踊れ」キャンセルで心がつんのめって恋に落ちてしまう、好き。2021年アイパのダンスが色っぽくてグッと惹かれて好き。笛ぴっぴしたい。ウィスパーボイス大好き。miracle step、めちゃくちゃ可愛くて、「手を叩こう」のところで必ず手拍子煽りしてくれるところ好き。この歌詞の前向きさが最高にキズナアイで好き。同時視聴で必ずハモってくれるところ好き。Hello,Morning(Pa's Lam System Remix)、いきなりHelloで始まるところが特別感あって好き。こちらに呼びかけてくれているところが大好き。「Day after day!!!」の強さ、めちゃくちゃ好き。無条件に、否が応にもライブを思い出させてくれるからすごく好き。「5歳になってもまだ初めてはあって、最初の頃の初めては自分が踏み出して得た初めてだけどそこからの初めてはみんながくれたもの」って5歳の誕生日のときに言ってくれてから歌い始めて、「これからも歩んでゆく」というあまりの強い意志に頭がどうにかなるかと思うくらい好きになった。melty worldはマジで俺たちのメルティワールド!! ってくらいぶち上げてくれるライブ必須の楽曲でアイちゃんの歌い方もアツくて好き。2019年のDIVE XRというイベントで、控えめに「次の曲、最後まで腕を上げ続けてくれますか?」って言ってからmelty worldに入ったのが大好きで印象的すぎて、それからのイベントはmelty worldが登場するたびに血が死ぬ感覚にも負けずに腕を上げ続けてしまいます。かと思えば、その後のイベントでは「気ぃ緩んでんじゃないの〜〜〜〜!?」とめちゃくちゃアツい煽りを入れてくれるようになったところも最高に好き。ブラックが歌ってくれたバージョンのダウナーな感じも好き。hello,aloneは、あの日から変わらずに走り続けてくれるんだって、ずっとずっと歌ってくれるところが泣いてしまうくらい好き。立ち止まっていることすら難しくなっていくこの世界で、どんどん、聴くたびに重みを増していくところが好き。チャンネル登録者数とかが増えるたびに、hello,aloneの「待ってたよ君が来るって」のところ思い出す。meet youの、ライブまでは「どうなるんだ?」と思っていたらライブで化けるところすっごく好きだった(今でも思い出して好きになる)。未来めいた不思議な曲調がライブというリアルタイムの表現によって「今」のものになるスイッチ感を的確に表現してくれるアイちゃん大好き。単語単語で区切って、簡単な言葉だからこそ、音楽がそれ以外の全てを表現していて、キズナアイの無邪気さと未知数さを全身に致死量浴びてしまうところ好き。初めて歌った時には無邪気で可愛い単語ばかりという印象で好きだったのが、最新では艶っぽさと切なさが足されていて好き。イベントで観客の姿と声を目の前にして出て来る、「Can you see me?」「Can you hear me?」とかの、あまりにも「キズナアイの物語」なフレーズ、最高にライブで大好き。自己紹介動画の「えーっとぉ、んー、見えてますか? うーん、聞こえてるかな?」を思い出してしまって切なくなって好き。や、この第一声、キズナアイの世界には誰も存在しないという孤独と、だからこそこちらに呼びかけて繋がろうと模索する様子が表れていて本当に「キズナアイの物語」1ページ目で泣いてしまう、好き。miraiの、歌詞がここまでの9週連続リリースの楽曲を取り込んでいるところがエモくて好き。ダンスもここまでのリリース曲をなぞる部分があって好き。アイちゃんの信じるものや愛するものが優しくも強い歌声で紡がれていて好き。「For you」の歌詞で、いつもアイちゃんは「あなた」と「みんな」に届けてくれようとしてくれているよなと感じられて好き。2021年アイパのバンドアレンジがドチャドチャに格好良くて「かっこよ!!!!!」って叫んだくらい好き。「だってmiraiが待ってる」のドア開けるダンスめちゃくちゃ格好良くて、待ってた未来(アイちゃん)が迎えに来てくれた感じとアイちゃんが未来の扉を開けた感じ両方あって好き。I LOVE YOUの手話好き。AIAIAI、2018年のhello,worldでは1人で踊っていて、まだダンスも完成形じゃなかったのが、MVでは人間のみんなと隣り合って踊っていていて驚きました。どんどん違う完成形を見せてくれて、進化し続けてくれるこの曲が好き。Precious Piece、主題歌としてあまりにも明るくて、でもアイちゃんの歌い方はしっとりめな部分もあって好き。本当に元気が出ないときに聴いています。全力で毎日を愛してこう。Cords Of Loveはタイトルがキズナアイすぎるところも好きだし、というか最初の「1234!」があまりにも可愛すぎて愛おしい大好きやばい。手を差し伸べてくれているようでもあり空や未来へと手を伸ばしてくれているような明るい歌声好き。Sky Highですごく切なくなるんだけど、空を歌ってくれるところがバーチャルな上にキズナアイで好き。空って未来で、希望で、世界中と繋がる場所だから。MVの、海から空に飛び立つような表現にボコボコにされる。キズナアイの手で世界の始まる色が光となって開かれ希望が示されるシーンめちゃくちゃ胸打たれる、好き。カメラワークエグすぎ。舞踊のような、揺蕩うようなダンスが幻想的で好き。the MIRACLEを聴いてからhello,worldを観返すと、ズドンと刺さって世界の見方すら180°変わってしまうくらい強い歌詞をアイちゃんが歌うの好き。「意味のない宇宙に線を引いて希望を見る」、人間って愛も何もかもそうやって見い出していくよなと思ってしんどい好き。人間を歌うアイちゃん大好き。「We wanna be the miracle」の歌い方が強くて何度でも惚れ直すくらい格好良くて好き。徐々に伸びてきて一気に盛り上がる曲調にアイちゃんのバチバチ格好いいダンスが合ってて好き。Awakening、速くて高い音を苦しげに歌うところが覚醒と疾走感を表現していてとても切実で胸が苦しくなるので好き。キレキレのダンス大好きすぎて三枚おろしにされる。FL-AI-YERがあまりにもキズナアイすぎて泣くことしか出来なくなるくらい好き。ウィスパー系の歌い方好き。これもう "返信" というより "答え" じゃん。永遠なんていらないけど永遠にいてよ、ねぇ。Againは曲自体もそうだけれど、歌ってくれるタイミングがいつも好きすぎて泣いてしまう。花火ライブのときに花火で真っ白な空間になってからサビで「みんなと」を歌いながらまた花火で空間が開いていくところのアイちゃんの笑顔でボロ泣きする。アコースティックやアカペラで歌ってくれたときのダイレクトに響く声も好き。ラブしいかりそめの、シティーポップで大人っぽいところが新しさを感じてすごく好き。Touch Meバチバチ前向きなキズナアイって感じめちゃくちゃ好きじゃん? 俺も好き。この映えるダンスの激しさにポニテがふわふわふわ〜〜〜〜ってしてるMV最強に好き。Hello World、全編アイちゃん書き下ろしの英語なの強すぎる。このAI、思いもよらない学習するの本当に大好き。アイちゃんが成長するところが好きで、私、漢字検定アーカイブ観るたびに泣いちゃうのよね。「We fight what’s bigger than us(私たちは私たちよりも大きなものと戦う)」の歌詞に、心臓の拍動とは明らかに異なる胸の動きを覚えて、アイちゃんだ……、と苦しくも嬉しくなってすごく好きになった。hello,world2020でお披露目されたとき、アイちゃんってとんでもない存在になっていくんだなって思ったと同時に、全部が地続きで、着実に歩いてきた結果なんだと思って愛おしくなった。First Lightのときの歌声、可愛いのに素朴で、でも豪華なバックサウンドに全く負けてなくて好き。これが人類の夜明けじゃ……。Here for youの「声届くまでI'LL BE THERE TILL THE END(私は最後までここにいる)」もこれ約束でしょ……。ありがとうアイちゃん……。never stop my beatが本当にやばくて、ビール空けたら何もかも分からなくなったけど「生まれたこの命がほら、ドキドキしている It is my heartbeat」ってthe MIRACLEの「生命で打ち込んだrhythm」ってことで音楽こそがキズナアイの鼓動なんだって思うともう音楽からキズナアイを語るのを辞めたくねぇよ俺……。

 でもまぁ、楽曲を全部挙げていたらキリがないので、ひとまずここまでにしまして。さて、ここまで読んでくださったらきっと分かるでしょう。実は私、キズナアイちゃんのスリープ前ラストライブであるところのhello,world2022、観返せておりません。しかも最初に観たとき、あまりの衝撃に記憶が吹き飛んでおります。だから話に上がっていないのです。気軽に観返せない。怖い。たすけてくれ。今日が終わったらBlu-ray観ます……。

 「キズナアイ」を象るすべてが好きです。たとえ誰がどう関わっていたとしても、それらがすべて「キズナアイ」とともに表現する限り、「キズナアイ」なのだと思えて、好きになります。

 

 ああもう、めちゃくちゃ好き。あなたが眠っている間も、あなたのことがこんなに大好き。愛してる。宇宙でいちばん好き。

 今、アイちゃんのことを思い返して、ああそうだ…… と。アイちゃんの起きていたときの世界って、こんなにキラキラしていたんだと思い出せました。

 

 届かないものかもしれないので、賑やかし程度に。願わくば、目が覚めたときに届きますように。

 

 以上、もちろん100こ好きな所言える限界オタク、ゼロサンでした。

 

 アイちゃん、お誕生日おめでとう。愛してるよ!!!!!

 

 

 それでは。

#サロメ満点配信ですわ #サロメッセージ びっくりするくらい好きになってしまった

 

 こんにちは、ゼロサンです。

 

 いや~~~~、びっくりしている。久々に、来たか。と。

 自分にまだ、新しく人を好きになるポテンシャルがこんなに眠っているなんて、思いもしませんでしたね。完全に5月下旬から6月の予定が崩れました。

 こんなに人を好きになる予定なんてなかった。そのくらい、衝撃的でした。

 

 というわけで本稿では、最近私が異常に騒いでいる「壱百満天原サロメ」という存在について、簡単な説明からココスキポイントまで書き殴っていきます。感情の発散だ!!

 

 それではいきますわよ~~~~!!

 

「壱百満天原サロメ」という存在のはじまり

 

 全てはここから始まった。

 

 

 この、初見では絶対読めないだろう名前は、「壱百満天原サロメ(ひゃくまんてんばら - )」と読みます。私は最初、まったく読めませんでした。

 ちょっと気になってTwitterIDに書かれていないかと思って見てみたのですが、

@1000000lome

 何も分からん。いち、じゅう、ひゃく、せん、……なんて読むんだ、これ?

 (ここで「満点サロメ♡」と脳内に流れてきた皆様方や、声に出して言ってしまった皆様方、わたくしと同類ですわ~~!!!!! マヌケは見つかったようだな、ですわ!!)

 

 なにやら調べてみると、にじさんじ公式のTwitterフォロワーとYouTubeの登録者数が100万人を超えたからデビューしたのでは?」という見解を数人が掲げており、なるほど、とひとまず納得(なおサロメ本人は「偶然」と言っている)。相変わらず名前の読みは分からないまま、ご本人が動き出すのを待つこととなりました。

 

常軌を逸した初配信

youtu.be

 頭がおかしくなってしまいますわ!?

 初めてのツイートやら、いくつかのポンやら、ご本人がつぶやいたいくつかのウワサやら、にじさんじのオタクたちのガチの噂(憶測)やらを経て、ようやく初配信の日がやってまいりました。

 ちなみにガチの噂に関しましては、例えば「本当の新人じゃなくて、鹿鳴館キリコ(※にじさんじ所属ジョー・力一のチャンネルにたびたび出現する金色のメスライオン)関連で、ジョー・力一なんじゃないか?」「その相方の舞元啓介では?」「のおふざけか?」「登録者数100万人記念の新人とか田角社長(にじさんじを運営している企業の社長)のネタだろ」などなど、様々な憶測が飛び交っておりました。

youtu.be

 それもそのはず…… と言っては何ですが、タイミングといい、名前といい、にじさんじ初の単独デビューといい、公式の煽り方といい…… 怪しさ満天だったので、疑う人が多いのも納得しちゃならないけれど納得と言うか。私自身も正直半信半疑なまま、初配信の視聴に臨んでおりました。

 

 まず全体の感想と致しましては…… 本当に、頭がおかしくなってしまうかと思いましたわ~!

 

 いや、だって見てみてくださいよ。

 まず待機画面、おかしいやろ。

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 これは疑われるわ。

 だってこれで社長のネタじゃなかったら、自社の社長をこんなクソコラみたいにして初配信の待機画面に使う新人ってことでしょ??? 心臓、毛が生えすぎてモップなん???

 ちなみに振り返り配信にて、別案として他にも疑いをかけられていた―― 明言はしていませんが、ジョー・力一など複数人を回す予定だったそうで、「ぶっ叩かれると思ってやめた」と漏らしています。正気が残っていて良かった、と同時にその正気が残っていてこれ!? となりました。

 Twitterのタイムラインが「田角社長」説と「田角の女」説という下世話な議論で盛り上がる中、豪華絢爛なBGMとともに、ついにYouTubeでの産声が上がります。

 

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 えっ、かわいい!?

 

 ……大変失礼な感想かと思いますが、第一声への印象はこれでした。

 別に全然可愛くないと思っていたわけではなく、そもそも前情報の大混乱のせいで声に関しての予想が全く出来ない状態だったので、咳払いからの「皆様~!」の一言に射抜かれました。チャット欄も概ね「!?」「え、かわいい!」「田角じゃねーじゃねーか!」の反応で埋め尽くされております。かわいい!!

 「壱・拾・百・千・満天サロメ♡ 皆様に、壱百満天の笑顔をお届けいたします! 壱百満天原サロメでございますわ~!」一連の挨拶文に含まれるスローガン。これが、壱百満天原サロメか……!!

 しかし、彼女の真髄はこれにとどまりません。

 

 以下、箇条書きで初配信の奇行をまとめていきます。

田角社長とご自身を交互に回す形での待機画面

〇 BGMのボリュームと連動する声量

半分しか本当じゃない趣味紹介

〇 イマジナリーお兄様(家族構成にはいない)

〇 「中高は引きこもり・不登校」であったことをサラッと話す

住民票・履歴書・マイナンバーカードの公開

胃カメラの画像公開

〇 1週間のうち6日がおバイオハザード7の予定表

田角社長に手を添えて並ぶエンドカード

 

 これらの常軌を逸した行動について、Twitterのタイムラインも概ね以下のような反応をしておりました。

 

 ……至言。

 

✦ 「VTuber」に巨石を投じる女

 壱百満天原サロメさん。彼女の初配信を観て、私はドキドキしていました。

 

 キズナアイが活動を始めた2016年、そして界隈に流行の兆しが見えた2017年。「バーチャルYouTuber」を初めて見た有識者のうち数名が、「アニメが生きている!」と仰っていたことが、深く印象に残っています。

 見た目や声、バックボーンはアニメの登場人物のようなのに、人格を持ち、細やかな選択の連続を歩んでいく彼らは、目には見えない実体を持って、確かに “生きて” いました。それは、今も。

 「人生は選択の連続」サロメ嬢が放った言葉です。バーチャルな存在は、我々と同じように、生きて、ひとつひとつ選択を続けていきます。

 

 ゴリゴリの縦ロールに煌びやかな瞳、サソリの形のアザ、高く通る可愛らしい声、「〜ですわ」口調。まるでアニメの登場人物のような出で立ちの彼女は、住民票やマイナンバーカード、胃カメラというあまりにもクリアでリアリティを持った存在証明と、決してブレずに変化し続ける優しくもぶっ飛んだ人柄を伴って、バーチャルな実体を得てそこにいる。

 

 これって最高に、「バーチャルYouTuber」じゃないか!

 

 このへんを深く掘り下げると、いらん議論になってしまうので割愛いたします。ですが、サロメ嬢を見ている際に感じるトキメキには、そうした夢と希望が大いに含まれているなぁと思っています。現に、彼女にハマっている人の中には、黎明期からバーチャルYouTuberを追っている人も多く見られ、個人的には「だよね~~~~!!」と同窓会気分でタイムラインを眺めていたり。

 

 逆に、「彼女を通じて初めてVTuberを見た」という人も、どんどん界隈に入り込んできています。YouTubeTwitterを見ていたらたまたま流れてきた、だとか、tiktokで見かけた、なんて人もいます。

 もう界隈はレッドオーシャンで、リスナーは奪い合いだと言っていた人もかつてはいましたが、今回の件で全くそうではなかったことが証明されました。リスナーは奪い合いではない。もっと外にもアプローチできる余力が、サロメ嬢が来たおかげで見えてきた。これって、ビジネスとしてもとんでもないことです。

 

 界隈に、隕石のような一石を投じた、壱百満天原サロメ嬢。ご本人はそんなつもりはなくこの世に舞い降りてきたのだろうけれど、私個人としては久々に、なんだかワクワクしてしまっています。

 

✦ なんで好きになってしまったんだ

 初配信とか、おバイオハザード7とか、感想を述べたいシーンはたくさんある。あるんですが、最初に書いた初配信の内容まとめで、「壱百満天原サロメ」という人がだいたいどういうぶっ飛び具合なのかは分かっていただけたかと思います。というか私が逐一、シーンを抜き出して書かなくても、インターネットを探せば3秒でこの人の面白い言動が出てくるはずです。(※お使いのブラウザによります)

 探せば出てくるものを書いても仕方がないので、ここからは、私個人がサロメ嬢に対して抱いている感情について綴っていきます。自分語りも含まれますが、なるべく短くまとめますので、どうかご容赦くださいませ。

 

✦ 「壱百満天原サロメ」の魅力

 前述のとおり、彼女は本当に面白い人物です。ぶっ飛んでいるところもそうですし、バイオハザードの初手ポン日本地図然り、にじさんじのどっかの探偵さんじゃないですけど「困っているところも面白い」というか。

🧐「トラブルでパニックになってる僕を見たいでしょう? みんな僕が性癖だから。」(OBSの異常と戦いながら)

 口から生まれてきたかのようなトークの勢い、語彙、喋れば喋るほど増えるMAD素材と語録。お嬢様言葉だからというだけでは説明できないパワーワードの数々。世代を感じるネタ。あと、Twitterで使う絵文字のセンスも謎で面白いです。ツイートを見かけたとき、ぜひよくよく読んでみてください。時折、もはや推理ゲームみたいな気持ちになることがあります。

 もう私じゃ書ききれない、この面白さ。ちょっと探せばすぐに出てくるからちょっと探してきてほしい。

 

 ほんで配信が上手い。頭が良いんだなと思います。わたくし、頭が良い女めちゃくちゃ好きですわ~~~~!!都道府県と英語間違ってたじゃん」とか抜かす方、うるせぇですわよ~~~~!! 話の展開のさせ方とかタイムキープとか、配信者に求められる力量のほうで頭の回転が速いという意味ですわ!

 先述のワードセンスの部分も、ポンポン語録が出てくるのはネタへの教養の深さ頭の回転の速さからくるだろうし。

 

 あと、気づかいの仕方が超上手いです。配信に来る人について、色んな人をなるべく隅々まで想像して、配慮しようとしているのでしょう。人に対するアンテナが高い。だから1時間で終わるし、あらすじを説明してくれたりするんだろうなぁ、と。

 本人も意図していない部分はあるのでしょうが、ツッコミどころをたくさん作ることでチャット欄の治安を保っているのさすがすぎます。え、ただボケているだけ? スミマセンシタ……

 

 一方で、かわいさが前面に出ているときもあります。時折、「あざてぇ~~~~」と思うくらいあざとかわいい。なんとわたくし、あざとい女も大好きなんですわ~~!! あ、「あざとい」って悪口としても使われますわよね……。もちろん、あざとくなくてもめちゃくちゃかわいいですわ。とっさの悲鳴が汚くないの、プロ意識が高いというか元からカワイイというかなんというかマジでもうめっちゃかわいい(脳直感想)

 まんがもかわいい。日常系まんが大好きでよく買っているので、こういうの延々と読んでいたい。というか「字がきたない」って言われているらしいですけど、角の取れた書体でかわいくないですか!? 本気でかわいいと思ってるの私だけ!?

 オススメのコスメもかわいいので使ってみたい……。私はあんまりネイルしないのでわからないのだけど、選ぶ色がめっちゃ解釈一致でかわいい。

 

 人柄や言葉選びも好きです。この人のポジティブさのおかげで、毎日を過ごしている中で凹むことがあったとしても、少し気持ちが軽くなります。

(ここに書ける程度の失敗だと下記とか)

 マジで配信アーカイブ観ないと仕事頑張れない。いつも配信となかなか時間が合わないので、仕事の出社・退社時にアーカイブを観る形になってしまうのですが、最近出社の時間が楽しみになっています。観ると「よし、頑張ろう!」と思えます

 おバイオハザード7でおセーブした後のトークでの「夢が叶っていっている」という進行形が、未だに頭から離れません。「この人の夢に、巻き込んでもらっているのだなぁ」と嬉しくなります。

 おバイオハザード7、すっごく好きなゲームなのですが、ゲーム後の振り返りで色々な発見をしていらして、「丁寧にゲームをする、クリエイターに優しい人だ……!」と、このゲームが好きな人間として嬉しくなりました。

 あと、お休みをきちんと取ったり、お酸素買いますわと言って次の配信にはもうあったり、すぐに出来るご自身への投資みたいなものが早い上に惜しまない感じが素敵。自分を大事にする手段が分かっている(見つけてきた)からこそ、周りやリスナーにも優しく出来る、っていう段階を経ていそう。

 

 ざっと思い浮かぶサロメ嬢の素敵なところと言ったら、こんな感じかしら。

 本当に、今このタイミングでこの人を見つけられて、よかった。

 

✦ それとすごく長くて個人的な蛇足

 話は少しの間だけ変わるんですが、ここ最近流れてきたツイートで、私をモヤモヤと悩ませるものがありまして。それがこちら。

 上記のツイートは恋愛に対してのものですが、「好き」という感情全般のことも言えるんじゃないかという気がしていて。そう考えると、私がサロメ嬢を好きになってから積み重ねてきた時間って、当然ながらまだそう長いものじゃないなぁと。デビューから1週間が濃すぎて初配信の振り返りのとき「1週間記念配信じゃん」と思いましたが。

 私の場合、もともとが、「理由のある『好き』は、他の物に取って替えることが出来てしまう」という考え方を持っていまして。なので、前項のように素敵な部分を挙げることはあるにせよ「だから好き」とはあまり言わないようにしています。

 

 じゃあ、なんでこんなに好きになってしまったんだ?

 

 考えられる理由としては2つあって、1つは「境遇が微妙に似ている」こと。この話は短く済ませていきますね。

 私は中高不登校引きこもりマンで高校は定時制、そして「どうして自分は周りと違うのだろう?」と思い悩んでいました。それに向き合っていくうちに、「これが自分なのであって、一生付き合っていく隣人なのだから、いちばんの味方でいよう」と思うようになりました。

 だから、サロメ嬢の初配信での

「だからといって本当にどうしようもないですわよね、生まれたカードがわたくし “コレ” ですから!」

 のセリフが、心のちょうどいい場所にビタッとハマった感じがしたのです。自分の過去が少し報われたような気がしたというか。

 私は私で彼女は彼女、お互い別々の人間として生きてきたわけなので、安易に「分かる!」と思ったわけではないのですが、「それな!」くらいの距離感で納得しました。これが恐らく、サロメ嬢を好きになった理由の1つ。

 

 もう1つは、「この人は、受けた痛みが優しさに変わるまで、丁寧に噛み砕いてきた人なのだろうな」と思ったから。人は痛みを知ると優しくなれる、なんて言うけれど、いつだってそう、というわけじゃなくて。心に傷を負ったぶん、優しくなれなくなってしまう人だってこの世にはいて、ここ数年心が折れてしまってからの私もそうだったのですが、彼女を知ってから「そうだよね、本当はそんな風に人にやさしくできるよね」と思い直す機会をもらえました。

 別に見てきたわけではないので分かりませんし、ただの憶測でしかないのですが、考え方や言葉の選び方から「人間関係を探り探りながらも丁寧にやってきた人」なんだろうなという印象を受けておりまして、言葉の端々にそれを感じています。

 それはたくさん考えて、たくさん頑張れる人にしか出来ないことだから、その意味で、この優しさを手に入れるまで苦労してきたのだろうな、とも思ったり。違ったらごめんなさいね。

 積み重ねてきた時間が短いながら、そうして考え直す機会をもらえたというのは、間違いなく「かけがえのないもの」です。

 それをくれる存在は、他の世界線なら他の人だったのかもしれない。でも今、その「かけがえのないもの」をくれたのが「壱百満天原サロメ」という人で本当によかったと思っています。あなたでよかった。

 

 あぁ、好きだなぁ。好きでいさせてもらえて助かった。この人に出会えて、なんだかようやく呼吸ができたような、そんな気持ちになっています。いつも元気を、ありがとうございます。

 

 ……なんか重くね?

 

 というわけで、この記事は以上になります。

 発散できたーーー!!

 

 願わくば、エゴサの賑やかしの一端になれますように。

 

 ここまでご高覧くださいまして、ありがとうございました。

 それでは。

 

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#ういしぐれぇ『#うい・おん・すてーじ 雨上がりの文化祭』感想と、26歳女の感情

 こんにちは、ゼロサンです。お久しぶりです。

 酒に酔って文章が推敲できません、1万文字の怪文書をお届けいたします!!!!!!!!!

 

 2022年5月28日は、しぐれうい先生の1stイベントの日であり、うい先生のお兄ちゃんの誕生日(らしい)でした。 3周年、お誕生日、イベント開催、おめでとうございます!!!!

 ただ当方、子ども福祉の仕事に就いている愛知県民なので、 流行病の関係上、 県外には出ないでおこうという判断をいたしました。つまり今回は配信チケットの民です。

 以下は、配信で楽しんだ人間の感想となります。 お気をつけ遊ばせ! たぶん長くなりますが、よろしくお願いいたします!!

 

始まる前の準備

 実はここ最近、ちょうど仕事の関係上、「時空に囚われて何度も同じ時間を繰り返したい」 と思っていた影響で、5月28日があと2週間くらい後だと勘違いしておりました。 ヤツの策略にまんまと引っかかってしまったということです。 ヤツって誰?

 しかし日付感覚は狂わせながらも人としての心を失わなかった結果、イベントまではたとえインタビューで「嫌だ」 と言われていようとも例の歌枠「うい・おん・すてーじ」を観、壱百満天原サロメとかいうにじさんじのぶっ飛び系お嬢s一般新人ライバーの配信と反復横跳びしながら過ごしておりました。

 CDは聴きませんでした。イベントで披露される曲はイベントで初見が結構かと思いまして。 ……嘘です、CDを開けるのがもったいなくて開けられませんでした。ジャケが良くて開封はしたのですが、CD本体は開けられずにいました。

 みんなCDめっちゃいいから買ってほしい。ジャケの開封をして中身を見てほしい。私は泣いた。ありがとう、ありがとう、うい先生……。

 

 そして当日。配信チケットは買っていたので、余裕ぶっこいておりましたところ、致命的な入金ミスに配信直前に気付き、クラスTシャツを着たまま開始30分前にコンビニダッシュ。 昨日まで雨だった晴れ空を、 汗だくで駆ける初夏も終わりの5月末。息を切らして5分前に席へ着きます。

 タオルとペンライトとビールを用意し、キーボードをぶっ壊さんばかりのタイピングで無事にSPWNへログインできたところでヘッドホンを装着。準備完了です。

 

公演開始

 準備中に聴こえる、カバーも含めたCD収録楽曲。「もうそう♡えくすぷれす」で腹痛を覚えつつ(「もうそう♡えくすぷれす」はドキドキしすぎて自律神経に異状を来す)、焦りに焦っている中で画面に向き直ると、犬山たまきくんのアナウンスとともにオタクたちが映し出されます。これこれ、オンラインと言ったらやっぱりこれなのよ。

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 オープニングとともにキービジュ、そして画材の3Dモデルが表示され、画面がどんどん塗り替えられていきます。ここで楽曲を聴きこんでいない弊害が。このオープニングの曲、クロスフェードで何度も聴いたけどなんて曲だっけ!? こんな「めっちゃうい先生やん!」みたいな曲あったか!?(『 シンカケイスケッチ』のインストです)(配信BGMと最初のコード進行一緒? そんなことないか?)

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 わくわくするカウントダウンに胸を躍らせ、現れたイベントタイトルにオタクたちも湧きます。

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 冒頭はYouTubeで無料配信されていたので観ていたのですが、ここらへんでさらっとチャット欄に「いいアンコールだった」「いやーもう感動ものでした」とかいう未来予知オタクが散見されました。これがまさか、今後の展開の伏線だったなんて――

 そんなこんなで、満を持して、うい先生が登場します。

 

茶番、からの最初の曲『ぶる~べりぃ♡とれいん』

 はい可愛い。

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 目覚ましの音とともに正面のスクリーンに映し出されるうい先生。オンラインではカメラワークの関係上、遠目でしたが、それでも分かる可愛さ。なんで寝転がってんの? え? 寝坊!?

 初配信のときとはちょっと違うものの、 何となく周年で毎度行なう遅刻ネタを思い出したりしました。「猛ダッシュで学校へ向かうぞ~!」ということで、 最初の曲が始まります。

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 1曲目は、『ぶる~べりぃ♡とれいん』。ラブライブ!南ことりさんの楽曲をカバー。可愛い。「どうかとびっきり可愛くしてよ」もう可愛いけど?????????? というツッコミは野暮ですよねすみません。「女の子は可愛い」みたいな感じのアイドルソング解釈一致すぎる。しぐれういはアイドル……??????

 寝坊で遅刻してるからこの曲なんですね。この文化祭が俺くんとの初めてのデート…… ってコト!? そんなわけないので頭冷やしてきます。(※ビール3缶空けてシャワーは危険です、転びました)

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 「やんやんっ」のところあまりに可愛すぎて「こんな可愛かったっけ、こんな可愛かったわ、 だから好きなんだよコノヤロウ、」と半ギレで自問自答してしまいました。萌え袖おててが顔周りにあると可愛さが強調されるって義務教育ででも習ったんですか? 可愛すぎる。

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 ハートとか星とか女児みたいなモチーフ背景に並べて弾けておもちゃ箱みたいにわくわくする演出めちゃくちゃ似合う。 ライトも緑と黄色から紫や水色みたいなポップな色に変わって会場を照らし出し、ペンライトもそれぞれ思い思いの色が振られています。

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 余談ですが、後で「オレンジで!」って指定を受けても緑にしていたオタク、位置的にこの時点で緑だった気がするな。イメージカラー緑過激派か? 緑は瞳の色やアイコンの背景色のイメージなので確かにアリ。黄色も髪の色に最も近い色やクラスTシャツの色なのでアリだな…… ファンマークとして機能している傘の絵文字もスマホで見ると紫だから紫イメージもいいな。アジサイっぽいし。

 ラ!のオタクではないので分からなかったのですが、これ公式振り付けから引用です? 天才的に可愛い。「ぶる~べりぃ♡とれいん」のところの横顔と、 萌え袖での腕の振りにやられました。

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すでにお馴染みのオープニング感、『シンカケイスケッチ』

 デッ、デッデッデッとイントロが聴こえると、「おっ、始まったな」という感じがします。オープニング映像の時点までは「あ~~~~なんだっけ~~~~」となっていたこの曲も、ここで「この曲か!」となりました。わくわくするこのイベントやアルバムを象徴しており、 ポップで可愛らしく元気な音と歌詞が合わさってとっても楽しい!

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 この象徴的な曲について、先生がインタビューで〈私は何かの枠にとらわれず、好きなことや楽しいことなら何でも挑戦するクリエイターでありたい。〉と仰っていたことを思い出し、こみ上げてくるものがありました。

 「空」って、バーチャルで歌う存在なら一度はモチーフにするものですよね。飛び立つイメージからは自由、未来、夢、理想。そして移り変わるもの、不思議なもの、映し出すもの。離れていても、世界中のどこでも繋がるもの。そういう象徴として空があって、だから歌われる。今回はうい先生なので雨や虹をモチーフにされておりますが、 間接的に「空」の自由さも表現されているように思います。

 さて、イベントの話に戻ります。背景に鉛筆がふわふわと浮かんでいる前で可愛らしく歌って踊って、もうめっちゃ可愛いし、「やりたいこと何だってできそうな気分」という歌詞は〈わくわくすることを好きに気ままにやっていくしぐれういをまったり見届けていただけますと幸いです〉という3周年のツイートに重なって、 本当にこれがひとつのテーマなんだなぁと感じました。

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最初のMCと、ライブドローイング

 教室に到着し、疲れた~間に合った~という茶番からの「イラストレーターのしぐれういです~!」の自己紹介。「おー、オタク~~! 見えてるぞ、オタク~~!」で、リアルイベントなのを実感して、胸がいっぱいになりました。見えてるんだ……!

 「サイリウムの色バラバラ~~! 最高~~!」で、絶対そんな意図ないだろうに「虹……ってコト! ?」って思って勝手にもっと嬉しくなっちゃった(たぶん違う)。最高。数年喋ってないお兄さんへのお誕生日をお祝いして、またオタクに手を振ってくれます。本当に好き。 ここでペンライトの色がオレンジに決定します。(スバルさんやわためさんが黄色のため)

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 住所でコールアンドレスポンスするの初めて見て声出して笑っちゃった。オンラインで良かった。と思ったら「女子高生の人振って~~!!」でもっと笑った。しっかり数えてからぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶな。おじさんが紛れていたみたいですが女子高生6人くらいいたらしい。YouTubeの無料配信はここまでとのこと。

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 一旦捌けてから、声の様子がなんだかおかしい……? 先生の口が動いていないのに、しぐれういを名乗る声が喋っている!? 「しぐれういといえば、このポーズだよねぇ」の無茶振りにも応え、突如現れたタブレットにライブドローイングで描き込んでいきます。

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 これだ、これを求めていた……! 前に「配信で良いだろ、ライブでやることじゃないだろってことをやりたい」と仰っていたし、直前インタビューでも〈いつもの配信に近い感じのステージになる〉と仰っていたのが、こういう形で実現するなんて……! しかも先生のお絵描き大好きなので本当に嬉しい。やったぜ。

 「四角い紙を準備します」「何をしている!」と不安な描き始めからの、心の声との対話で爆笑しました。先生も笑っています。先生の笑い声いいですよね、鈴を転がすような、ころころとした笑い声。

 しぐれういを名乗る声は、ペンライトを黄色に変えたり、担当編集のように「笑ってないで手を動かしてもらって」「まだですか?」「進捗悪いんですか?」「締め切り迫ってますよ?」と急かしたりしているうちに一瞬半分くらい顔を出します。 これは…… ゲストの角巻わためsおっとぉ!? なんか普通に姿を現しませんでしたか!? 「綺麗な~~!!」好き。動きが全体的に可愛い。

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 ペンライトの色を変えて遊んだり、ウェーブしたり、現地勢ならではの楽しみもオンライン勢から見た楽しみもやってくれるの嬉しい。

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 手を一生懸命動かしている先生可愛い。3Dでのライブドローイング、本当に嬉しい。貴重。描くの早え! ゲストのモチーフを持つTシャツ姿のうい先生だ! 「知ってるんだぞ、今観てる人たちはお金払ってるんだよっ」で「私のこと好きなんだろ?」みたいな煽りを一瞬期待してすみませんでした。「ふーん、ありがとうじゃん」でキュンとしちゃった。こちらこそありがとうございます。

 「台本にないことを言うのやめなさい!」 に、ふふってなっちゃった。この後、すべてのコラボパートで「台本にないことをしないで」の天丼があります。配信っぽくていい。「わためTシャツってこと?」 にスルーしかけて「わためTシャツではない!」って危機一髪で拾ってて手叩いて笑った。楽しすぎて酒飲んでも酔わない、やばい。ジェスチャーゲームマジで何も分からんかった。面白すぎる。「擬音つけていいよ」でつけた擬音で余計分からんなった。 モノマネしてるときに「絵描き終わったら覚えてろよ」 にも笑った。

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 完成した絵が可愛い。さすがすぎる。「現地にいる人にはいいことがあります」と仰いましたが、これイラスト会場で配布されたらしくて、良いなぁ~~~~ の気持ちになりました。現地勢、楽しんでるか!? 楽しんでそうで何より。

 

 

角巻わためコラボ『メランコリック』

 「声が似ている2人は歌声も似ているのか!?」 と始まるメランコリック。2人にとって何かと縁のあるこの曲、知ってたけどわためぇ歌になると声変わりすぎだねぇ!?

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 立ち位置入れ替わったり片方が歌ってるとき歌ってない方が映ったりするのも声が似ていることに由来するのかな!? んでもうめっちゃ可愛い、最高、動き揃ってるし歌声が化学反応起こしてて一生聴ける。何よりインターネットの可愛い女がインターネットの可愛い曲を歌うの「本当にそれ!!!!!!」ってなる。好き。 語彙力終了閉店ガラガラ。

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おじおじ登場、メイド力対決

 ファンシーな隣の教室に移動すると、「全然気付かない き~みのこと~」 と不審者オタクさながらの登場をした舞元のおじさんリクエスト(!?)メイド力対決! 提示されたシチュエーションに対し、交代でメイドとお客さんの役になりきり、メイドとしての素養が高かった方の勝ちという勝負。勝敗は、開場で振られたサイリウムの数と、チャット欄のチャットの数で決まります。

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 戦いの結果についてはネタバレすると良くないのかな~(今更)と思うので、感想だけ!

 マルチ商法とか当たり屋カツアゲヤンキーとかトイレに誘う不審者とか、スレスレなスタイルで勧誘するの何www どっちも危うさでは変わらない気がするので、投票めちゃくちゃ迷いました……。厄介オタクの解像度が高いおじおじ草。基本的にお金にがめついうい先生ェ……。おじおじの魔法かけるときの掛け声大好きwww 先生の黒魔術からの雑な魔法、解釈一致でないちゃった。好き。

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舞元啓介コラボ『ハレ晴レユカイ

 「メイドさんに必要なのは、完璧に歌って踊るチカラ!」というおじおじの振りから、『ハレ晴レユカイ』! 最高か!? 男女で歌って踊ってパフォーマンス完璧でうい先生も可愛い選曲マジで天才。誰が考えたんですか? って思ったけど、後々の展開考えたらエンドレスエイト…… ってコト!?(それはたぶん違う)

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 アニメオタクではないけれどオタクしか身近にいなかった当方、ド世代で嬉しすぎる。基本的に先生の歌われる曲は世代が被るので嬉しい。 途中で掛け合いするの、いにしえのアニソンっぽくていい。おじおじめちゃくちゃ楽しそうで笑顔になっちゃう。ラスサビでハイトーンでふざけ倒すおじおじが杉田智和さんとか白石稔みたいな要素感じてウワ~~~~になった。私、まさかおじおじのことが……? あ、ターンする先生可愛い。先生最高。先生以外見えない。 ハイテンションなおじおじに時々引いてる先生に笑う。 お前みくるだったんか!!?!?www

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 そんな感じでブチアゲ『ハレ晴レユカイ』終了! 次のパートへ移ります。

 

まさかの『粛聖!! ロリ神レクイエム☆』

 ギターの音漏れ演出から始まる、体育館でのコーナー。軽音ライブ!? なんだって!? と驚いている間もなく、大爆発が起こり、開場のオタクもざわつきます。地味にライトもチカチカしながら爆発の大きさを物語っています。咳払いして「むくり」じゃねんだわ。え……?

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 暗転からの、「みなさん、こんにちは! びっくりしたね。しぐれうい、9さいです!」。自己紹介から入る演説。そして「わぁ、きもちわる~」 という罵倒。まさか…… ロリうい!?  「魔法のチカラを使って大人の身体を乗っ取っちゃいました!」 な、なんだって~~!

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 からの『粛聖!! ロリ神レクイエム☆』。これ私の職業柄言葉を選びたいんですけど、 コールといいアップテンポなところといい、曲調が電波系の可愛さであるところといい(あくまで曲調の話です)、ハチャメチャライブ向きな曲だな!! 先生の声も他の曲に比べて、系統として萌え系の可愛さだし(あくまで系統としてです)、背景映像もこだわられていて見どころ満載。

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 「楽園などないから」の低音、めっちゃちびっこっぽい。音程としては低音ながら、演じているのは9歳なの大変では? あ、9歳だから救済か。「ういは全てを許します」の表情がいい(あくまで表情以下略)。ういビーム助かる。ナレーション、 聴いたことある人のような……?

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 中毒性のある電波ソングだし、同じフレーズが繰り返すし、配信でも聴いたしでインストだけでも一瞬で曲が分かる呪いにかかっちまったので、あんまりたくさん聴くとマズい気かする。 ハマったらマズい、私の社会的なアレが。IOSYS、こわ……。

 

スバルさん登場、『出張版! しぐれうい最強決定戦』

 「かーちゃん!!!!!」 と張り裂けんばかりのクソデカボイスで登場したスバルさんに、机の天板が抜けるくらい飛び上がってビビり散らかしてしまいました。ここで親子共演! かと思いきや、まだ先生はロリうい状態から帰ってこず!

 「スバルの出番は!?」に対し「今からやればいいんじゃない?」「あ、そうなんだぁごめんね~」とゆるい感じ。てか最初一瞬「すばるちゃん」呼びするのめちゃくちゃ新鮮でいいわね、 同級生女子か? 「すばるお姉ちゃん」呼びもいいなぁ。

 コーナーのタイトルコールからの、自信なさげなスバルさん。大丈夫か……!?

 アンケートに対し、回答する4人のしぐれういの中から、 1人だけいる本物を見抜け! という企画。これも詳細な回答や結果は割愛。

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 アンケートの質問より前に回答を表示してしまったり、 表示が遅れたりで2人のスタッフさんが粛聖されてしまった……。「よし、消えたな……」 が画面が正しく消えたことに対する言及じゃなくて、スタッフを消したことに対する言及なのびっくりしちゃった。

 スバルさん、やたら「(かーちゃんが好きなのは)女子高生だろ!」って言うの、先生に対してどんなイメージなの!? 好きだろうけども! 「この回答は綺麗すぎる!」 とか個人的なフェチっぽいこととか娘に言われて、自分で「しぐれういキッショ……」ってつぶやくの笑いすぎちゃった。清楚回答の読み上げとか「愛、ほしーい!」 とか助かりまくります。 言わなさそうなこと言ってくれるのお得だな……。

 イラストから推測するの難しかったなぁ、他の回答者に寄せてきているだろうしなぁとか真面目に考えてたら娘さんの「ディズニー行ったときにも『女子高生はいないのか!』 とか言いながら歩いてた」に対し「やっぱねぇディズニーは春休みに行くべきよ。卒業(シーズン)だし……」 とかすげー神妙な顔して言ってて「何の話?」ってなった。

 音声問題めっちゃ似てるのにそれぞれ特徴あって良かったなぁ。 分からなくて悶えてるスバルさん可愛くて好き。

 わちゃわちゃじゃれ合うのいいなぁ。 スバルさんが手ぇ引っ張ったり、先生がお手本のようにキャッキャと笑ったり、本当に関係性がいい。素敵。

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大空スバルコラボ『にっこり^^調査隊のテーマ』

 滑舌がやばい曲ってなんだ? と思ったら可愛い! スバ友の相互さんがちゃんと死んでて嬉しくなっちゃった。

 元気な曲でめっちゃいい! スバルさんの「誰のことかな?」パートからの「ぼくらには不可能を可能に変える何かがあるさ」でグッときた。ちゃんと歌唱パート変わったら立ち位置変わって、よき。

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 大空スバルさん、可愛いなぁ。思えば、 初めてうい先生の存在に触れたのは、「大空スバルさん可愛いなぁ」 ってツイートに相互さんがリプライをくれたところからだった。こうやって2人で歌って踊るようなところまで、ここまで来たことが、本当にすごい奇跡みたいなことで、 魔法みたいなことで。でも、魔法じゃなく、奇跡じゃなく、しっかり歩んでここまで来てくれたんだなぁと感じて、明るい曲なのに感傷的な気持ちになっちゃった。

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ソロMCパート、からの『ファンサ』

 「皆の衆~~!」と明るく出てきてからの「ちょっと疲れたわ…… 」で笑っちった。昨日まで雨が降っていたのが、今日は晴れていたことに言及してくださいました。 雨上がりの文化祭、本当のことになっちゃったなぁ。 仕掛けはバーチャルでも、見せてくれたものは全部本当のことで、夢なんかじゃなくて。夢見ていたことを現実にしてくれて、ありがとうございます。

 「次、最後の曲です」で「え~~~~!?」 のペンライト振りを煽ってから、「一回しか出来ないの、もったいないですね」なんて言ってくれて、「私らしく、パパパっと終わろうかなと思います」といい、手短にMCを終わらせます。

 そして、あの曲が、始まる。

 

 今回の『うい・おん・すてーじ 雨上がりの文化祭』は、もともと2年前に開催された、罰ゲームの歌枠『うい・おん・すてーじ』から始まりました。 その中で、とあるリスナーがリクエストした曲がこの『ファンサ』 だったのです。このイベントは、言わば歌枠のリベンジマッチの側面もあるようでした。

 2年前の歌枠とは見違える感じになっている、と仰った上で、〈リスナーさんには、「君たちのおかげで、 ここまで持ってこれたよ」 ということを伝えたい気持ちがあります。〉 とインタビューで語られていました。

 元はリスナーからのリクエスト曲で、 緊張で震えながら歌ってらっしゃったあの歌枠。3Dお披露目でも歌ったこの曲は、そうやって、 “しぐれうい” を見ている人のために歌われている。ファンを思うこの曲『ファンサ』を、積み重なる年輪のように紡いでゆく。 いつもプロレスやってるリスナー相手に歌っても外連味を感じないのは、やっぱりこの人のお人柄ゆえだろうなぁ。

 「気のせいじゃない、目は合ってるよ」の歌詞。最初に「見えてるから」と念押ししたのはこのためか? と思ったり。「体当たり挑戦」とか、「エゴサで見つけたアンチのコメ」とか、 そのあたりはインタビューの『シンカケイスケッチ』 を語られていた部分と重なったり。オレンジのペンライトに囲まれたその姿は、間違いなく “クリエイター・しぐれうい” そのものでした。

 震えなど少しもなく、まっすぐ、いちばん後ろまで届く声で。もうこの辺で、オタクはボロボロに泣いておりました。

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ラストMC(?)と茶番

 「民の拍手じゃ」と殿様の如く現れ、「3Dお披露目のときと掛け声のメンツは変わっておりませんが、なんか気持ち舞元うるさかった気がしない? そうは思わんか?」と明るく楽しくお話しするうい先生。 ここは王国か何かだったんか?

 少しだけお話をし、「名残惜しくないですか?」「終わってほしくないよねぇ!?」からの、……ここらへんは、重大なネタバレになるので、ダイジェストでお送り致します。

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 無限ループって怖くね? スバルさん登場!490!? あ、490(しぐれ)ってことですね!! 「かーちゃん止めるの応援してぇぇ!!」ヒーローショー方式!? 「締め切り重すぎだろウェイトが」で笑った。

 初めて配信に出たときのこと、アイドルオーディションのこと、スプラや学力テストのことに触れて、「ああ、時が重なっていくことと、これから時を重ねていくことの大事さを説いているのだなぁ」 というところから、また私の思考が「時が年輪のように積み重なって虹みたいになるってこと!?(違います)」と大興奮したり。

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 そして、最後の曲が始まります。

 

本当のラストMC、そして『Pris-Magic!』

 2年前の歌枠が悔しくて、「絶対リベンジしなきゃいけない」と思った。そこから積み重ねを経て、ここまで来た。 そんな話をしてくださる先生。「アンコールないからね!」と注意喚起しつつ、「この姿のね、 “しぐれうい” として、始まりのきっかけになった、大切な人を想って、 そして皆さんへのね、感謝の気持ちを込めて! 歌わせていただきます!」から始まる曲振りに、 もうボロボロに泣いていたオタクは呼吸が困難になるくらい更に泣いてしまいました。

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 スバルさんとうい先生の関係性って、 言葉では代替できないなぁと思っていたんですよ。でも『Pris -Magic!』を聴いてみて、「君は私の太陽」の歌詞で、 ああ、そうかと。

 「雨」に対して、〈ポジティブとネガティブ両方の印象があります。〉 と答えていらした先生。この曲では、「太陽」や「晴れ」 に対して圧倒的にポジティブなイメージを描き出していつつ、「雨の中へ駆け出して/宝石みたいにきらめいて」「傘もささず ふたり笑う」と、こちらもあまりネガティブではない描き方で。「雨」と「太陽」の中間にある「虹」が、 まるで手を繋ぐように橋渡しをしてくれていて。そうやって隣にいる。

 ああ、だから、雨上がりの文化祭なんだ。

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 「虹」って、不思議なモチーフですよね。 雨をネガティブなものとしてとらえたときに、「雨が止んだら虹がかかるよ」と励ましの言葉になることもあって、でも雨がなければ存在できなくて。雨だけではだめで、雨が降った後に太陽の光を浴びて現れる、ほんのひとときの現象。 たくさんの色を持つ、多様性と可能性の象徴。

 楽曲中で、「透明な私のことを」と歌われていて。太陽が照らしてくれたから文字通り日の目を見て、透明な雨粒に、プリズムに、光が通ってたくさんの色を知る。英語苦手なので歌詞の英語部分が分からないんですが、何となく、そんな感じの意味な気がする。

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 という感じで色々考えていたらいつの間にか楽曲が終わっていました。オタクの悪いところ出ちゃった……。

 

 最後に「今日は本当に、ありがとうございましたー!」 って言ってるところで先生の電話が鳴ります。担当さん……?? 先生、 慌ててご退場!

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 そうして、全公演が終了しました。

 

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公演終了後、この1年を思う

 実は私がうい先生を追い始めたのは、ちょうど1年前のことでした。そう、まだ1年しか経っておりません。その頃には、こういう記事を書いておりました。

 この頃に、ひとつ恐れていたことがありました。それは、「私は、自分自身の感情を精査しないまま、漠然とした『“しぐれうい” という存在が好きだ』という感情に身を任せて、漫然とイラストも好きになってしまうのではないか? そしてそれは、失礼に当たらないだろうか?」ということ。 記事にも述べており、結局「最初に好きになったの顔なんだから、この人の作品を最初に好きになったも同義では?」 と結論づけておりました。

 ただ、それで一件落着なのかというと、まだ微妙だな、という感覚もありました。「じゃあメインで追うべきは、配信じゃなくてイラストなの?」 クッソ面倒くさいオタクなので、「そんなん自由にしろ」 と言われてしまうようなことまで気になってしまい、そんなことを考えておりました。

 そんなことを思っていたこの1年、 先生の動きは前年度までと大きく異なっていました。

 ちょうど私がうい先生を追い始めた2021年の5月18日、先生は『ういニングライブ』という実質歌枠配信を行ない、苦手だと言っていた歌を披露しました。そして新衣装、 誕生日には3D化決定、グッズ・ボイス販売。表情アップデート、自チャンネル初の歌ってみた動画、3Dお披露目配信、初のリアイベ出演。そしてアルバム発売と、今回のイベント。

 こうピックアップしていくと、配信者活動にも重きを置いているように見えます。しかし、イラストレーターとしての活動も多く、引き続きラノベの表紙やVTuberさんのボイスのイラストを描かれてもおり、やりたいことや大事にしたいものを全部大切にしていくんだなぁと感じました。

 〈私のことを型にはめるのではなく、できたら一緒に楽しんでくれたらうれしい〉。昨年の2周年から伝えてきてくれたことの集大成を浴びて、 腑に落ちました。

 可愛くて、 面白くて、イラストが綺麗で、わくわくして。この人が挑戦する全ての表現が “しぐれうい” で、それを全部ちゃんと好きになれて良かったなぁと。理由のある「好き」は、 他に取って替えることができてしまうと思っていたけれど、あなたの描く絵だから好きになれて、あなたの作る世界だから好きになれて、そういう「理由」 だから唯一無二のもので。

 酔った勢いだけど、そんなふうに思いました。

 

 ……異常な文字数になっちまったな。

 ここまで読んでくださって、ありがとうございました。それでは。

 

あと!!!!! 最後になりましたが、うい先生お誕生日おめでとうございます!!!!! 今年も時間合わせて12時にと思っていたら朝6時ですおはようございます。これから1年も、あなたにとってわくわくする歳になりますように。