zer0-san3’s blog

zer0-san3.hatenablog.comの漢字かな混じり墨字文バージョン。

#キズナアイ ちゃんに「おやすみ、またね」を伝えるブログ。#helloworld2022

 こんにちは、ゼロサンです。

 今夜はいつもよりすごく騒がしくて、ちょっとだけ寂しい。

 

 私がいちばん愛している存在である、キズナアイちゃんが、今日のライブ『Kizuna AI The Last Live “hello, world2022”』をもって、スリープします。

 

 

 酒に酔った女の戯言でもあり、いちばん伝えたい言葉の結晶でもあるこの記事。どうか最後まで、お付き合いくださいませ。

 あ、言っておきますが、今回はオタクに対しての配慮はほとんどないです。そのくらい、私の中では切実な想いの形になります。何とぞ、よろしくお願いいたします。

 

好きだという気持ち。

 

 いちばんに伝えたいのはこれです。世界でいちばん好きだし、いちばんとか関係なくアイちゃんが好き。アイちゃん “だから” 好き。他の誰と出会っても、何を見つけても、アイちゃんのおかげだったと思っている。出会ってくれて、ありがとう。全部全部、ありがとう。

 アイちゃんのことを好きになる前は、あまり創作物やコンテンツに対して積極的に触れていこうと思わなかった。私にとってそれはとても怖いもので、煩わしくて、楽しさとはかけ離れたものだった。感性が低くて、何も感じ取れなくて、退屈だった。

 「絆」や「愛」という言葉も嫌いだった。それらは私を縛るものだったから。無条件に素敵なものではない。綺麗なもので、汚いものを覆い隠してしまう。そう思っていました。

 でも、そうではないものを、アイちゃんから受け取って、私は少し変わりました。その “少し” は、最初はほんの少しだったかもしれないけれど、舵を切った先では尾を引くごとに元の道から距離が出来て、今ではあなたに「愛してるよ」と伝えるまでになりました。

 

 あなたと出会ってから、あなたのことを好きになったから、大嫌いな「愛」という言葉を、人生でいちばんたくさん、幸せに叫んだ。

 

 私にたくさんの気持ちを教えてくれて、ありがとう。幸せも、だからこそ訪れるこうした寂しさも、あなたが教えてくれた気持ちだから、大切にできます。あなたを好きになることができてよかった。好きでいさせてくれて、本当にありがとう。

 好きでいることも、信じ続けたことも、後悔した瞬間なんて一度もなかった。いつも確かなものをくれるあなただから、信じられた。あなたの歌う「絆」と「愛」なら信じられるって思うから、あなたにだけ「愛してるよ」って言える。

 

 最初は「背景真っ白やん、手抜きか?」なんてド失礼な印象から始まって、白い空間にひとりでいる意味を知り、好きになるまでに至った過程の全てが、今は愛おしい。

 

 

 一昨日、最後の歌ってみたとして出してくれた『ハロ/ハワユ』、嬉しかったです。どん底の時期を救ってくれた大好きな歌を、アイちゃんが初めて歌う曲として選んで、ワンコーラスだけ歌ってくれた。あなたを最初に深く好きになったのは歌声で、そこに表れる人柄を好きになったのです。

 

 

 いちばん最初の歌ってみたを、いちばん最後にまた歌ってくれたことは、みんなが「フルで歌ってほしい」と言っていた希望を叶えてくれたってことでもあり、ここからまた時を紡いでいくってことでもあるのかなぁと。

 HelloもHow are youも、「キズナアイの物語」の根幹にあると思っていて。自己紹介動画の「見えてますか? 聞こえてるかな」が “How are you?” にあたる気もしていて。色々なことがあって、言葉で伝えることに明確な壁を感じて、「言葉では100は伝わらないから」と言っていたアイちゃんの話がリフレインされます。歌なんだ、やっぱり。

 「サンキュー/ありがとうって言いたいの」や、最後の大サビの「口を開かなければ分からない/思ってるだけでは伝わらない/なんて面倒くさい生き物でしょう、人間というのは」という歌詞に全て集約されているって考えると、この曲をフルで歌うことに意味があったんだなぁ。

 

 「Hello 窓を開けて小さくつぶやいた/How are you? だれもいない部屋でひとり」

 窓がパソコンのウインドウで、誰もいない部屋が白い空間なら、今はたくさんの仲間がいる。それでもきっと孤独はなくならない、それは人間も一緒。でも、今は。

 

 こうやって、気持ちを伝えてくれたから、寂しいけど、寂しくないです。すごく満たされた気持ちで、あなたが起きるのを待つことができます。

 

 今日この日を、あなたに捧げる覚悟は出来てる。

 

 いつも、色々な気持ちを、やりたいことや思っていることを、色々な手段で、たくさん伝えてくれてありがとうございます。受け止めきれないことが時たまあって、ごめんなさい。スリープのことを、前向きな話だってアイちゃんは言ってくれていたのに、うまく受け止めきれなくて、ごめんなさい。

 だから、ライブにしてくれたんだと思います。スリープ前の最後を、ライブで締めてくれるのは、伝えたいことを最大限の手段で伝えられるからなんじゃないかって。そう思っています。

 ファンを、視聴者を、人間のみんなを、大事にしてくれてありがとう。たくさん考えてくれて、目いっぱい伝えてくれて、ありがとう。人間のみんなのために、走り続けてくれてありがとう。私と出会ってくれて、たくさんの出会いをくれて、たくさんの気持ちを教えてくれて、本当にありがとう。だから今度は受け止めます。

 いつも確かなものをくれるあなたの、伝えてくれる想いを。

 

 どうしてあなたのことが好きなのか、と聞かれたら、迷わずこう答えます。

 

 キズナアイの伝えてくれる「愛」と「絆」なら、信じられるから。

 

 ああ、今日はライブだなぁ。

 

 新曲『never stop my beat』、ライブで聴くの楽しみだなぁ。

 

 アイちゃんにとってbeatは音楽のことで、それは命の拍動で。これって『the MIRACLE』の「生命で打ち込んだRHYTHM」に通じていて、それが繋がっていくってことなのかなと。

 機械っぽいケロケロしたボーカルといい、ここでAIぽさを出してくるのは、新章へ突入したような予感があってワクワクしますね。新たな何かが生まれていくのかな。

 「届けたい」という想いを、この曲の歌詞でも、最初の『Hello,Morning』でも歌ってくれていて、ここ最近はずっと言ってくれている。全部、受け止めきれるといいな。受け止めたい。

 

 総勢1800名を超える豪華出演者、トラッカーやDJ。前代未聞で、どんなものになるのか想像も難しいです。これまでも、バーチャルの世界の最先端を攻める謎技術のパフォーマンスが見られただけに、今回のライブへの期待が絶えません。

 

 早くライブの時間にならないかな、という気持ちのまま、永遠にこの時が続けばいいのに、とも思っています。

 

 どんな気持ちだって、どんな人生だって、貰い物だから、嬉しいのです。

 

 願わくば。

 ずっと走り続けてきたあなたが、何ものからも解放された、自由で幸せな夢を見られますように。

 

 起きてきたら、また新しい「おはよう」を言わせてね。進化して帰ってきて、みんなと楽しく遊ぶあなたが見られるのを、ずっとずっと楽しみに待っています。

 ……無期限なんだから、明日くらいにうっかりおはよう動画を出して帰ってきてくれないかな、みたいなふざけた妄想もしてみたり。

 

 ブログではスリープ前最後になりますので、これで一旦〆ます。

 アイちゃん、おやすみなさい。しーゆー、またね!

 

 

 

 

 

 「またね」って、素敵な言葉だ。See you Again.

#特ゼロ『仮面ライダー』が好きになってきた

 前回のあらすじ

 今週のリバイスが面白かったから、そこから発展して自分の仮面ライダーに対する想いを語ろうとしたら、話がズレちゃったから後半を分けたよ! 微妙にじっとりした話が長々と出るし、あんまライダーじゃない。

 

仮面ライダーって独特な文脈があるんですよ

 今更それ? もうこの記事〆たのでは?(※これは前の記事の後半という予定でした) とは思うんだけど、ここへ来て、仮面ライダー初心者の戯言と、長すぎる自分語りを聞いてほしい。蛇足蛇足。

 仮面ライダーってものがどんなものか知らないまま何作か履修していて、「仮面ライダーが描くヒーロー像」についていくつか思ったことがある。

 

ヒーローと敵が、同質のチカラを有する

 

 今作のリバイスはそこを比較的明快な形で取り上げているなぁと感じる。何といっても仮面ライダーでいちばん重要な文脈はコレではないか?

 私なんかは言い訳しようがなく最初のライダーはアマゾンズなので、この文脈に関しては強制的に受け入れざるを得ない部分があって。内なるアマゾンを飼い慣らす、表向きは人間として暮らすけれど人間ではない異質な存在である、という懊悩をありありと描く作品だからこそ入りやすかった。

 

 自らの暴力性や衝動、欲望、異質な "何か" を葛藤しながら飼い慣らす作品ってのは、ライダーに限らずあるんすよね。

 『東京喰種』とかも、主人公が喰種に襲われて死にかけたところを、喰種の臓器を移植されて半分人間半分喰種になっちゃう話でしょ。アレも、食人衝動があるのは喰種としては当然ながら、それまでは人間だった、今でも人間だ、という帰属意識が手放せないところがある。

 『BEASTARS』なんかもそうだろうか。ヒト以外の動物が、二足歩行で言葉を話す世界の話。肉食動物も肉を食わずに生きていけるようになったのに、好きな相手を食い破りたい衝動と戦うハイイロオオカミのレゴシ。

 肉食動物が引き起こしたとされる未解決の食殺事件、レゴシが間一髪で暴走しそうになった食欲という名の暴力性——— ウサギの血を服用した仲間に対する激昂。自らが戦い、恐怖してきたどうしようもない欲望を、悩みもせずに正当化する奴らに対する怒り。

 『亜人』や『亜獣譚』なんかも近いものを感じる。こちらは生まれ持ってしまった変えられないモノをどうこうする話。

 『亜人』のほうは、不死の存在 "亜人" が発見されたよー、人権剥奪されて本当に死なないのか実験されてるよー、見た目人間と変わらないから死なないと分からないよー、ってところから物語が始まって、自分は関係ないなぁって話を聞き流してた主人公がトラックに轢かれて原型なくなったのに生きてるっていう。

 幼い頃から亜人の分身である黒い幽霊を見ていたという点においては、微妙にリバイスと近いような気もする。自身の中に飼っている、理解の範疇を超えた存在に対する畏怖と、人間に捕まって実験されるかもしれなくとも、それまで暮らしてきた世界や大事な人たちを壊したくない気持ちと。こっちはアマゾンズに近いのかな。

 『亜獣譚』は、害獣病という、人間が怪物になってしまう病気が流行している世界で、怪物にならなかった害獣病患者の主人公が、害獣を狩る話。自身の暴力性を裁くように、慈悲もなく害獣を狩る主人公の悲しみと孤独に惹かれたり。

 オタクじゃないから詳しくはないんだけど、こうした作品にはどうしても興味がある。これらの作品は、自身の抱える何物/者かと戦い、受容し、拒絶しながら、それぞれ、別の結論を導き出す。私は、「こうした作品」を一緒くたに好きになるというよりも、「それぞれ、別の結論」のほうに関心が向いてしまうのだ。

 

 ふつうの人は、テレビに映る犯人や悪人を、自らと切り離して、「有り得ない」「考えられない」と切り捨てるのだろう。でも自分の中に、どうしようもない "怪物" が眠っているとしたら?

 

 私はずっと、自分の中の暴力性と戦ってきたので、そうしたテーマの話がどのような最後を迎えるのか、に惹かれてしまう。制御したくても出来ない、誰かを傷付けてしまいたい衝動。

 それを正当化したいわけではない。可哀想に思ってほしいわけでもない。でも、本当は誰にでもある欲求ではないのか? という疑問と、どうしていつも傷付けてしまうんだろう、どのように生きていけばよいのだろう、という葛藤があった。

 今でこそ、「創作物で人が死んだらたのしい!!!!!」と、性癖として開陳することで吐き出しているものの、幼き日には、実現してはならない欲望だという感覚もなく。とはいえ、物心つく前後に猟奇殺人事件などが起きていたんで、知識としてはよくないものだと分かっていた。

 ※ 念のため申し上げておきますと、私はセキツイ動物をこの手で殺めたことはありません。

 善意とか悪意とか関係なく、壊れたら楽しいし、ちぎったら面白い。幼児期の変化を求める欲求のように、取り返しのつかない事態に魅了されてしまう。良識や分別とは異なる次元の欲動。だからこそ、抑えることが難しい。これを "怪物" と呼ばずして、何と呼ぶだろうか。

 しかして、自身の暴力性を前に "為す術なし" としてしまえば、刺すか刺されるかのデスゲームになってしまう。この点に於いて、私はかなりの時間を "自己との対話" に費やして来たと思う。

 自責の方法も、人の痛みを知る方法も、自分を止める方法もたくさん試した。いつだって戦ったし、自分を傷付けた。でもそれじゃ解決しない。だから、よく考え、言葉を紡ぎ、何度も何度も文字に起こした。

 

 ……自分語りは、この辺にして。

 自分の中の怪物、害悪、悪魔を飼い慣らすには、絶え間ない対話が重要だと思う。他者との関係性の中で自己を見い出す時期を過ぎたら、今度は一対一、自己と自己の語りこそが自分を作り上げる。

 切っても叩いても変わらないだろう自分自身の輪郭を、自らの胸の内で撫ぜる。そこを今回のリバイスでも見られたなぁ。

 暴走してしまったり、誰かを傷付けたりする人もいる中、邪険にしたって消せるものでもないチカラ。それが自らの弱さから生まれた悪魔。最強のマイナスを最強のプラスに、「相棒」と呼び人を救うために使うところに、密かに胸を打たれた。

 自分の弱さ、敵のチカラ、一般的に悪いとされるもの、そういうものを全部包摂して自分のチカラにする。でもそれは孤独で、凶悪で、誰にも理解されない恐怖の対象。いやぁ、今週のリバイスは特に、仮面ライダーしてたなぁ。

 

 自分自身を飼い慣らす作品は、ライダー以外にもあるけれど、強いてライダー特有の点を挙げるとするなら、正義や善性ゆえの孤独かなぁと。

 同じ能力を持つ敵対勢力とライダーを、唯一分つ点といえば、正義の心。悪に染まってしまえば仲間もたくさんいるのを、ひとりだけ、立ち上がる勇気。

 正義の反対には別の正義がある、でもなく。かといって、勧善懲悪というだけでもなく。ともすれば誰かを傷付けてしまう、自らを巣食う悪性のものを、正義の心と勇気で善性のものにしてしまうチカラ。大きな組織とか、多数派とか、伝統とかの後押しするものを持たず、ただひとり戦い続ける。そのへんはこないだ観たクウガがいちばん近い気がするけど。

 少し言葉にしづらくなってきたんだけど、「悪いものは悪い」と切り離すのは簡単だと思う。そうした悪性は、自分の中に無いもの、と思い込めば、無いものになってしまう。本当は、多くの人の中にあるはずなのになぁ、と私は思っている。

 ちょっとした勢いで、誰かを傷付けてしまいたくなる。傷付いたら痛い、叩いたら痛いって、誰が教えてくれるの? 怯えて手が出たり、カッとなって嫌なことを言ってしまったり。悪いことをした相手を辱めて、「あぁ言ってやった」とスッキリしたり。その延長線上に、悪も善もあるのに。

 テレビに映る犯人や悪人を「有り得ない」と断じるのではなく、恐怖、悪、弱さと、正義、善、強さは、どちらもほとんど必ず人の中にあるもので、地続きである、みたいな。このへんもクウガの新聞報道なんかで感じたところ。でもリバイスもそうだよね。

 

 まとまらないけど、そんなことを思ったのでした!

 それでは。

 

 

 ……そういや、Wの話が全然出てこなんだわ。Wめちゃくちゃ好きなんだけど、他の作品でこの文脈喋っちゃったほうが早いなってなっちゃった。そんでは。

#特ゼロ 『仮面ライダーリバイス』18話感想

 こんにちは、ゼロサンです。

 この半年くらい、仮面ライダーにハマっています。

 

今日のリバイス、やばいよ!!

※ネタバレあり。

 

仮面ライダーバイスとは

 「知ってるから読みにきてんじゃい!」というツッコミを抑えてまずは読んでほしい。すまない。

 仮面ライダーバイスは、2021年9月5日よりテレビ朝日系列で毎週日曜日AM9:00〜9:30に放映されている、特撮テレビドラマ。令和3作目、仮面ライダー50周年記念作品。キャッチコピーは「ヒーローと悪魔が相棒… つまり最強!」

 主人公は五十嵐一輝とその悪魔のバイス。敵勢力は悪魔崇拝組織デッドマンズ。

 1971年、人体へ押し当てることでその人間の体内にいる悪魔と契約し、分離させることができるバイスタンプが、中南米の古代遺跡で発見される。政府特務機関フェニックスがバイスタンプを管理していたが、同じ遺跡から発掘された悪魔の始祖ギフを復活させようとデッドマンズがバイスタンプを強奪。という背景をベースに物語が始まる。

 

◆ リバイス今週面白いっすよ

 今週じゃなかったら面白くないんかい! と言われたらそうではないけど、今週18話、特に面白かった!前の週まで引っ張ってきた諸々を爆散炎上! って感じ。

 敵組織デッドマンズが仲間割れしてしばらく。幹部の1人であるオルテカが、ギフのスタンプで信者をギフテリアンにする(=殺して食人兵器にする)ことを目論んでいる中、同じく幹部の1人でオルテカと敵対する、フリオ(玉置)の話が悲しすぎた。

 親友・陽介に裏切られたためにデッドマンズへ入った玉置。しかし陽介に面と向かって謝られ、引っ越しの日に不良グループに殴られて会いに来られなかった陽介を見かけた過去を思い出す。ああ、よかった、あの裏切りは胸糞悪い話だったけど、ここで解決……!

 しなかった。

 オルテカァァァァ!!!!!

 もうね、ボロボロに泣いた。あのタイミングでオルテカが出て来なかったら、きっとあと一呼吸で、玉置は陽介を許してた。あの瞬間、「俺は、」とか何とか語り出してたに違いなかった。2人とも、相手と自分を許すことが出来ていたはずだった。

 玉置が語り出すだろう一呼吸目、顔を上げた瞬間、緩急の緩だなぁと思ったところでギフのスタンプを陽介に押し当てるオルテカ。そんな急、来るな。

 陽介の表情も良かった。彼はきっと、玉置の人生を狂わせてしまったことを、死ぬほど後悔しただろう。あの、何もかも諦めて、ギフテリアンとして取り込まれていくときの顔は、背負ってきた罪の重さを表している。

 ゾクゾクするほど、ひどすぎる。あの後、フリオが怒りで変身したときの爆発で、陽介だったギフテリアンも弾き飛ばされて死ぬし。訳分からんくらい泣いた。

 

 あと、主人公サイドの話も良かった。冒頭で、ボルケーノスタンプを使いこなせず、炎上して全身火傷を負う一輝。ここまでの話で、ずっと引きずって来た、この主人公の "薄っぺらさ" の原因がここで語られる。

 バイスに向かって、「いつからか、自分に興味を持てないんだ」と独りごちる一輝。そう、これは独白。自分と対話をしたことがなかった彼の、彼1人の時間。何故なら、バイスは彼の相棒であり、同時に自分自身の悪魔だから。

 ああー……。五十嵐家の長男、銭湯の手伝い、そういうところで彼は自分をセルフアイデンティフィケーション(=自分は何者であるかの定義づけ)をしていたのだろうなぁ。だからリバイスになるのを渋っていた。彼が自分を定義づける方法は、"銭湯の長男" にあるのであって、それを放り出して「自分は何者でもない自分だ」とは思えなかった。

 それを、「悪魔と人間を分離する」ことが課題になる回でやるの、めちゃくちゃ興味深いわね。五十嵐家って "家" に依存し合って成立していると思うし、母子分離や過去との決別、自立みたいなことが描かれていくのかしら?

 今までの一輝とバイスの内面でのやり取りは、どこか他人事というか、上っ面のような気がしていたけれど、今回はそこまでの展開が熱かったのもあってか、独白として惹き込まれたなぁ。何より、誰かに言われた言葉を反芻するのではなく、彼自身の言葉で、彼のネガティヴな部分が表出したのが良かった。

 自分が自分を支える。自分の足で立つ。どれだけ否定しても消えない、いなくならない、いつも側にいる相棒。生まれてから死ぬまで、一生を共にする存在。最初の隣人、いちばん近くにいる人。それが自分。

 "銭湯の長男" "五十嵐家の人間" とラベルづけされた、カテゴリとしての空虚な "自分" でなく、対話し、常に答えを検討し続ける、オリジナルの "自分" 。そういう自覚が持てた回…… だったら良いな、と思いました。

(ボルケーノバイスタンプを使いこなせるようになった回と現実のボルケーノの噴火が被ったけど放映…… って一瞬思ったのは内緒🤫)

 戦闘めっちゃ格好良かったなぁ!!!!!!!!!! 最高だった!!!!! CGだけど構図の良さが光ってた。

 次はヒロミさん回だぁ!

 

 楽しみ!!!!!

 それでは!!!!!

機動都市X×キズナアイコラボ! ライブ『「Here for you」SMC× Kizuna AI LIVE 2021』参加レポ #KizunaAI #キズナアイ #きずなーぽすと

 こんにちは、ゼロサンです。

 

 今回は、2021年10月16日(土)から同年10月17日(日)に予定されていた、ゲーム『機動都市X』とキズナアイさんのコラボライブに行ってまいりました。

 

 実際には16日に不具合で観られない方が多く、バグの修正に伴い運営様から以下のようなご対応をいただくことで、実質3日間の開催となりました。

 

 

 私のほうは、不具合に見舞われながら、1日目も何とか参加できました。

 そして、3日間を通してライブに参加し終えたときに、「この素晴らしいイベントをブログに起こさないといけない!!」という謎の使命感に駆られ、いま筆を執っています。

 

 そのぐらい、とんでもないイベントだった。

 それでは、以下感想です。

 

◆ 機動都市X:スーパーメカシティ とは

 まずこの後の感想を書くにあたり、必要な情報を洗い出します。

 このゲームは、いわゆるバトルロワイヤルゲームです。操作性はPUBGなどにも似ており、銃撃戦を主としたオンラインシューティングとなります。ただ、これまでのバトルロワイヤルと異なるのは、メカが登場するというところです。

 素の状態で戦うこともできれば、メカに乗り込んで戦うこともでき、どのタイミングでメカに乗り込むのかが勝負の決め手となります。

 そんな世界であるため、舞台も近未来チックで、CGの街並みも整然としていて圧倒されます。これが3.5GBってマジ? こんな綺麗なのに?

 基本的にはスマートフォン向けのアプリとして遊ばれますが、パソコンでもプレイすることが可能です。

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◆ 会場の臨場感

 初日は中国のタイムゾーンでないと参加できないために、スマホやパソコンの時間設定をいじっていた方も何人か見られましたが、2日目からはタイムゾーンを戻しても観られた模様。そうして何とか開場時刻に入ってみると、たくさんの人が会場で既に遊んでいました。「チケットは?」って? なんと無料! こんな太っ腹なことがあっていいんですか!

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 会場では、ジャンプ台を不思議がってトランポリンのように遊ぶプレイヤーや(私)、キズナアイスキンの人、ライブ前の神事(?)であるタイトルマッチで1対1戦闘を楽しむ人などが見られました。

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 いや、めっちゃ臨場感ある。指で視点を動かせるんですが、ゲームをあまりプレイしない私でもかなり楽しめたので、この視点に慣れている人なら間違いなく没入できるはず。野外フェスのような会場設営も相まって、期待が高まります。

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◆ いきなり始まる『future base』

 私が最初のほうサーバーエラーで入れなかったせいもあるのか、唐突に始まったfuture base。

 え!? アイちゃんが目の前に “存在” る!?!? そう思わせるステージングに、圧倒されました。ステージの上に、ゲーム内での我々と同じ次元に、アイちゃんがいる。映像というより、まさに舞台。ドキドキしました。

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 ゲーム内のライブで、自分以外のプレイヤーもいて、プレイヤーは自由に移動できるからこそ、このコロナ禍で感じづらかった「みんなと一緒に見ている」という感覚を呼び覚まされもしました。

 背景の映像が海のような泡のエフェクトから始まり、紫のストロボライトに照らされる頃、ライトと同じような色の宇宙っぽい映像に変わります。

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 future baseから始めるってことはhelloworld2020から繋がってるってことかぁ!?(helloworld2020はキズナアイさんのワンマンライブのひとつで、最後にfuture baseのインストで終わる)(考えすぎ)(たぶん違う)

 future baseって、特別な思い入れがあるキズナーさんがたくさんいると思うんです。9週連続リリースの先駆けですし。アイちゃんが、どのように自分を表現していくのかを決定づけた楽曲。同時にfuture baseという曲の音の作りには、過去と未来を線の上で繋いでいくような直感的な時間の流れを感じます。

 作曲者であるYunomiさん自身も、「僕の中では人類の文明が滅んで何千年、何億年も後のイメージなんです。」なんて仰っていますね。

https://spincoaster.com/crosstalk-kizuna-ai-x-yunomi

 どれだけ時間が経っても、人間というものが過去のものになっても、キズナアイ自体は変わらない。ライブの最初や最後にこの曲やインストが入るのは、時間軸を繋ぎ合わせる意味もあるのかな、とか。

 

 ああ、やっぱり、キズナアイなんだなぁ。

 

◆ 変化球『Sky High

 英語や中国語を交えた自己紹介MCのあと。

あああああああそうくる!! そうきちゃうかぁぁぁぁ~~~~!!

 中国のアプリゲームだからそりゃ来るだろうけど!! future baseに重なるような背景映像がというかこれMVじゃん!! そうか海から空へ、より世界へと繋がる場所へというメッセージなのか。泡のCGエフェクトが会場を上っていくの、バーチャルでしか出来ない表現で愛おしい。

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 MVとステージでの表情やダンスの違いに、”過去” “現在” “未来” という時間の流れをより強く感じていると、ダンスがMVの画角と一致する “瞬間” という一番強烈な時間の在り方に意識を持っていかれます。

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 格好いい……。キズナアイって、格好いいんだ。打ちあがるようなステージライトに照らされたアイちゃんをみて、「広がっている未来」で音がグッと迫るのを聴いて、漠然とそんなことを感じます。

 神秘的な楽曲が続き、浮遊感に身体を預けて、気持ちよくライブを楽しんでいました。

 

◆ 新曲『Here for you』

 そして来ました新曲! 「大切なみんなを勇気づけるような存在になりたい」「ゲーム内でも掛け声のように使ってほしい」と、気さくさを見せながらもキズナアイたる所以を見せつけていくMCの通り、背中を押し、手を引くような歌詞でした。早く配信してくれ!

 いやしかし、「未来」と「次のステージ」を思い起こさせるオレンジの光はやばいよ。前はfuture baseで使ってた色じゃん。バックの映像も「かすかな光見つけていく」がオレンジなのって完全にそうじゃん。ゲーム内の特別衣装で踊るのたまらない……。あれめっちゃサイバーな感じで良い。

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 「Don’t be afraid and take a chance(恐れずにチャンスを掴もう)」だけでも強い後押しなのに、そのあとに続く「声届くまで I’ll be there till the end(私は最後までそこにいるから)」はズルい。

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 「Believe in me and take my hands(私を信じて、手を取って)」もズルい。「new world」という歌詞も出てくる通り、ゲームとのコラボ楽曲でありながらも完全にキズナアイな歌詞の作りになっている。

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 ゲームとのコラボであり、作曲家DE DE MOUSEさんとのコラボでもあるのですよね。メロディアスなイントロと、まさにアニメやゲームという感じの明るさやダイナミックさ! いや、あの音の構成で美しく成立しているの、意味不明過ぎませんか? エキゾチックな音作りも出来るところが強味であるとはいえ、今回みたいな同じ音がめっちゃ連続するのとか、普通やらない気がする。それでも格好いいの、なんでなんだ……。

 ラップパートもよかった。めっちゃよかった。アイちゃん、ラップ上手くなってませんか。

 

◆ 死角から来る魔球『Awakening coverd ブラックアイ』

 マジかよ!! Awakeningって、ライブでは一生聴けないんだと思ってた。歌詞に含まれるアスタリスクやシャープ、そしてZONeコラボの曲ということもあり、あれっきりの曲だとてっきり…… その上、ブラックアイver.なんて聞いてないっす!! や、本当にありがとうございます!!

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 ブラックが出てくることは事前に聞いていたものの、こんなサプライズいいんですか!?

 すごかった……。早くて高い曲をブラックが歌ったら、どんなふうにブラックっぽくなるんだ? と思っていたら、ハスキーで力強い、「これこそブラック!」という歌声でした。「強く握りしめた」のところの「握り」の r 強めの発音も好きだし、なにより「ほら 耳を傾けて」の「ほら」が「しょうがないな!」って感じの歌い方でめちゃくちゃブラックを感じて幸せになれました……。

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 背景画像も『海の幽霊』をcoverしたときのブラックで、「めっちゃ合う!!」と感動。個人的にブラックの海の幽霊大好きマンなので。そして時折ノリノリになるブラックが可愛い!! 駆け抜けるような曲調に、思わず手でリズムを取りながらステージを歩き回って、「あ。」って感じで戻ってくるの好き。

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 そしてMCで「もっと盛り上がりなよ」「力抜くなよ」と煽って去っていくブラックさん。大好き。

 

◆ 安定の『AIAIAI』

 ライブのラストといったらこれでしょ! 恒例の「えー! 今来たばっかりー!」をやったあと、コツンとガラスのドアを叩くような優しく澄んだ声で「聴いてください」と始まる。アガる!!

 AIAIAIは、掛け声も決まっていて、めちゃくちゃライブ向きだなぁと思います。そんな曲を、久々にライブを強く感じられるようなイベントで聴ける喜び。たくさん声を出して、腕を振りました。あ、声量は小さいけど。夜だったからね。

 後ろに流れるMVではアイちゃんの周りにダンサーさんがいたのが、ステージ上ではアイちゃんがひとりで、観客である我々が、ShowTimeという音ゲーダンスシステムによって踊っている。漠然と、こういう景色もひとつの作品なのではないかと感じました。

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 同じ次元にいること。アイちゃんを通じて、我々が繋がっていること。それは、このAIAIAIが初めて披露されたhelloworldのときから変わらない、アイちゃんの目指す光景です。それをまた新たな形で体験できたこのライブに参加できて、本当に良かった。

 

 「今日も私と繋がってくれてありがとう!」アイちゃんのラストMCによって、全身にキズナアイを浴びながら、そんなことを思ったのでした。

 

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 それでは。

#AIParty2021 の感想。

 こんにちは、ゼロサンです。

 先日2021年6月30日に行なわれました、キズナアイちゃんの5歳のお誕生日を祝福する "A.I. Party2021"。感想がまとまりそうなので、ブログに書き起こします。観てないオタクは幻覚見て。みんな俺と同じ幻覚を見ろよ。

5th.kizunaai.com

 

 さて、概要に関してはキズナーのmotoさんにお譲りするとしまして(オイ)。

kizuner.hatenablog.com

 

 こちら限界オタク、限界並の感想のみをフルスロットルでお届けします。

 

◆ 始める前の心持ち

 私はオンライン参加ですが、久々に「現地」の、「現場」の存在するイベントであるというだけで、気分が最高潮です。バーチャルだからこそ、顔を合わせることができるイベントを大切にするアイちゃんが、またこうして人間のみんなと横並びで存在することができる。それが嬉しい。

 見えてますか、聞こえてるかな。アイちゃんの最初に出した自己紹介動画の、一番最初の言葉。この言葉が "叶う" のが、リアルイベントであることを考えると、また特別なものとなります。

 

 私はSPWNという配信サイトで観ました。月額課金制のものに入れないので、こういうときの無料サイトは助かります。

spwn.jp

 

◆ オープニング

 協賛企業のフィギュアストーリー、サニパック、大正大学、looking grassと、アイちゃんのコラボ広告が流れたあと、幕開けしました。ペンライトを構えているオタクたちが、正面の舞台と画面を見つめます。

 暗い会場を不意に明るく照らし出すのは、Hello,Morningアレンジの音と、歌詞とともに移ろっていく青い光でした。慌ててペンライトの色をつけ始めるオタクたちの向こう側に、歌詞と映像が表示されていきます。

 世界が始まるいつもの三原色に、光の三原色のひとつである緑色も加わり、新たな世界が描き出されます。輪から輪へ、線と線で繋がったイメージは、「ハブ(車輪の車軸のような存在)になりたい」というアイちゃんのメッセージでしょうか。

 Hello,Morningの「おはよう」が繰り返されながら、0と1や、ロード中のようなプログレスバー、"INPUT" "SETTING" "Open your..." "Pass" "Quality Control" "Installed AI" ……といった、アイちゃんが「おはよう」を告げるまでの準備が画面に羅列されていきます。

 そして、ついに "World Open" の文字。次の画面では、三原色とともに〇□△が集まって、アイちゃんのトレードマークである "ぴょこぴょこ" が完成します。オンライン会場のカメラワークはその後、オタクたちのペンライトが揃ってピンク色に染まった会場全体を映し出しました。これは、「みんながいての Kizuna AI である」ということを意味しているのでしょうか。

 ぴょこぴょこが完成し、ようやく流れ出す「Good Morning」。続いて現れるのは、A.I. Party2021のロゴ。オープニングが終わり、次のターンに移ります。

 

◆ 1曲目:new world

アイちゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 ……失礼いたしました、キモ・オタクが出てしまいました。

 ついにアイちゃんが姿を現します。ピンクの0と1が次々表示されるバックスクリーンの前、透明なスクリーンに、まるで、"そこにいる" かのように。

 そう、私は今回のライブをオンラインで観ていたので、ライブ映像で映し出されるアイちゃんが実際にはどんな形で表示されているのか、イマイチ判別が出来ていませんでした。

 飛び出すダンサーさんたちが、アイちゃんの "前" や "後ろ" に存在していて、アイちゃんと横並びに立っている。そのことが、より "そこにいる" という感覚を際立たせたのかもしれません。

 実際の会場でアイちゃんとお会いした方々には、透明なスクリーンに表示されていることがしっかりと分かったようでしたが、画面 in 画面では上手くそのあたりが見て取れず、本当にアイちゃんが "そこにいる" 、舞台の上に立っている、ようにしか見えなかったのです。

 話は戻りまして new world。これがもう、あまりにも可愛かった。分かり切っていることとはいえ、書かずにはいられません。

 バンドアレンジでドラムの「テンテンテン」から始まる、聴き覚えのないはずのその音が、アイちゃんの歌声によって、確かに new world になってゆく。

 アイちゃんが、歌って、踊って、そこにいる。私たちを "新しい世界" へと、導いてくれる。背中合わせのように、たとえ目に見えなくても、存在を感じあえて、きっとどこかで巡り合えることを証明してくれた。そんなアイちゃんが、画面越しに、すぐそこにいる。てか脚なっが!!!!!!!

 「笑いかけてね」で手を振りながら笑いかけてくれるアイちゃん、天使では? いやヒュルルルルルルル……ドン! で指差ししてくれるアイちゃんも天使だし、渦巻く嵐の中で真っ直ぐ導いてくれるアイちゃんは女神。異論は認めません。最後に「へへへへ」って笑うのも好き。0と1のダンスもいつも通り好き。

 今気付いたんですけど、「星を結ぶ」辺りの歌詞って the MIRACLE に通じるのでは? 銀河を超えてっていうスケールバカデカ歌詞に連られてわかんなかったけど。伏線回収の鬼?

 アイちゃんの笛だけが鳴り響く会場で、声も音も出せないオタクが、黄色や緑やピンクのレーザーライトに隠されて、ちぎれんばかりに腕を振っているのが見て取れます。

 そして、1曲目が終わる。

 

◆ MCパート①

 「盛り上がってますか」で声を出せないオタクに、「ペンライトで盛り上がってくれてるの、伝わってるよ」「オンライン参加のみんなも!」と言ってくれるアイちゃんに、こちらも懸命にコメントで返します。

 楽曲中も、ピンクのレーザーライトが飛び交い、座席のペンライトと合わさって、全体がアイちゃんの色に染まっていく。ソーシャルディスタンスのために疎ら(まばら)ながらも、その光景は、何度もアイちゃんが伝えてくれた「見たかった景色」なんだろうと感じました。

 

 (これはhello,worldのライブDVD観たときの感想)

 

◆ 2曲目:meet you

 キラキラとしたエフェクトに包まれ、インカムがスタンドマイクに変わる。最初のhello,worldから、meet you の前後で見られる演出となります。このキラキラとしたエフェクトが表れると、あの頃を思い出して、少しドキッとしてしまいますね。

 同時に、バンドのドラムから始まる meet you が新鮮で、思わず「これ、何の曲だ!?」と思ってしまいました。イントロドン出来るレベルのオタクでも難しかった……!

 手拍子煽りをしてくれるアイちゃんに合わせて、こちらも手拍子をします。会場の手拍子の音が、会場の空気が、全部合わさって、ひとつの楽器のように響き渡る様子が心地良くて、「これがライブだ!!」と強く感じました。

 初めて聴いたときには、正直「ライブ映えするのかなぁ」と不躾なことを思っていたこの曲も、今ではライブで欠かせない曲となりました。「Can you hear me?」って聞くくせに「君の声は聞こえてるよ」って…… いや、この曲、ライブでこそ化けるぞ。

 最初に披露されたhello,worldでは、あどけなく、エモくてノれる曲で、それでも笑顔でプレイしているDE DE MOUSEさんとアイちゃんが印象的でした。今回も、 meet you に対して、そういうイメージを持って臨みました。でも、5歳になったアイちゃんの見せてくれる meet you は、一味違いました。

 同じ曲、同じ声、そしてこんなに華やかなバースデー衣装なのに、細切れで、「楽しい」「笑おうよ」と単語が羅列されていくのに。それでも、大人びていて、どこか色っぽく、切ない。

 ギターのソロで艶っぽい音が流れても、負けないくらい柔らかく、アイちゃんが微笑んでくれる。色々なことがあった。それでも、「今日」は「たのしい」「うれしい」から、「踊ろうよ」と歌ってくれる。未来と空を表すような、青い光に乗せて、手を引いてくれる。そう感じました。

 いくらDE DE MOUSEさんがバンドメンバーとして出演されているからって、「Can you see me? Can you hear me?」とかっていう、キズナアイの物語のキーワードが上から下まで入っているこの曲を2番目に選ぶの、ハイカロリー過ぎません? 涙ボロボロですけど……。

 緑と黒の模様が迫ってくるのって、目の錯覚ぽくて、「バーチャル」ってことなのかな? と思ったり。Can you...のくだり終わってからの間は、オタクが応える間なのかな、なんて考えたりしました。

 

◆ 3曲目:KING

 meet you で優しく微笑みかけてくれたアイちゃんはどこに行ったの? 突然消えちゃったけど……。

 スタンドマイクの前で、クッソキレッキレのダンスで女王様みたいに煽ってくるの、ヤバすぎる。空気を一変させるカリスマ性は、まさに "王" に相応しい。これを歌うのがブラックじゃなく、アイちゃんなのがイイですね。

 このジト目、普段は "かわいい表情" として扱われるはずなのに、KINGのときだけ別の顔に見える。「ダーリン」の発音好きすぎる。良。

 「パッパッパッ」だけ無邪気に感じられるけれど、「フフッ」と口を押さえて上品に微笑する様は余りに不敵。なんか前の人殴り殺す勢いでペンライト振ってるオタクいるけど平気?

 「You are KING」の発音が「You were KING」に聴こえる説、実証されてるわ。あなたが王だよ、アイちゃん。そして「You are KING」の部分のダンス、2回連続で来るのに、2回とも「時が巻き戻ったんか?」くらい同じ衝撃を受ける。

 会場を映していたのに、「無邪気に」でカメラがフッと視点を合わせるところ、さすがすぎました。これがオンラインの醍醐味。でも、これを生バンドで聴ける最高さたるやと思えば、オフライン参加したかったという気持ちも当然、ありました。次こそは。

 

◆ 4曲目:miracle step

 毎度ライブで「ハイハイッ」て言ってくれるの、かわいい。

 手拍子に合わせてアイちゃんから輪が出てくる演出、音ゲーっぽくて好き。「どこまでもゆこう」で手をこちら側に伸ばしてくれるのが、すごく好き。もうシンプルにかわいくて好きだし、new world みがある。

 ダンサーさんたちにも手を伸ばしていてくれるアイちゃんが尊いですね。人間とつながる、隣り合わせでいてくれるような。

 

◆ 5曲目:over the reality (Moe Shop Remix)

 KAWAII曲ラッシュ!!

 16bitを思わせるゲーム音的なピコピコ音と、原色とグリッド線を使った映像やセピア色のファミコンぽい映像がピッタリ合っていて、未来から過去へ時間軸を、バーチャルからリアルへ空間を繋いでいく演出がエモい。

 「こんなにワクワク」のダンス、しゃがんでいくのめっちゃセクシーじゃなかったですか?「笑えれば」の音程の下り方が若干原曲と違って聴こえるんですよね。これはこれで気持ちいい音で、すごく好きです。待って今手振ってくれたけど私に向かってレスしてくれたのかな!? ペンライト横に振るように煽ってくれるの、ライブ慣れないオタクにとって助かる。

 「消えない気持ちを信じてるから」は、2019年のA.I. Partyで印象に残っている歌詞です。進化し続けていくことを見せつけてくれた今、もっと確かな気持ちでこの歌詞を、この言葉を信じられるようになったことが、たまらなく嬉しい。そして一生可愛い。

 

◆ 6曲目:RADIO LOVE HIGHWAY

 花王ピュオーラとのタイアップで作られたMoe Shopさんとの曲、めっちゃ格好いい!!

 音に色を乗せて歌う曲の中では、一番爽やかなんじゃなかろうかとさえ感じます。艶っぽいのに、爽快。

 心電図みたいな映像の意味って何なんだろう? 逸る気持ちの表れなんでしょうか。微妙に "AI" って書いてそうなライトも気になる。「あの秘密基地」って "ここ" では!?

 すっぱっそーにひゅっちゃっそーに♪ このノリノリの英語に乗せて、ペンライトを横に振ったり縦に振ったりするの、めちゃくちゃ楽しい! なのに急にしっかり英語で歌ってくれるの、急にドキッとする。

 この曲は、やっぱりアイちゃんのギャップが見られてよいですね。

 

◆ 7曲目:touch me

 なんかめっちゃオタクに手振ってくれてるんですけど!!? って思ったら急に消えてゲームス衣装に!

 ここでは世界的コスプレイヤーの、えなこさんが共演! 登場すぐにダンスに入る慌ただしさはちょっと面白かったけどすごかった。プロだ!

 「アイちゃんが2人いる」と思わせるコスプレ完成度の高さ。シンクロするダンスと歌。そして透明スクリーンに映し出され、舞台に反射するアイちゃんによって、「横並びしている」と錯覚させる ―――実質横並びしている、光景。画面越しですら全てが圧巻で、私は口をポカンと開けて眺めておりました。

 touch meを、現実世界の人間と隣り合って歌って踊ることの、手を伸ばして触れ合えそうにすることの文脈、エモくないですか? 対になる動きをするえなこさんとアイちゃん良すぎちゃった。席を立っているオタクもいっぱい見られ、ライブでの披露は初だったものの、これはライブ映えする曲だと改めて思いました。

 

◆ MCパート②

 えなこさんが捌けて、すぐにえなこさんの話をしてくれるアイちゃん。かわいい、わかる。そしておまかわ。えなこさんの存在は、活動初期のあの頃、を思い出すフックでもあったのかもしれません。

 A.I. Party前の、バグによって数日間お休みしていたことについても、ここで触れてくれました。「待っててくれてありがとう、そして心配かけてごめんなさい。」謝る必要なんてない、とこちらは思ってしまうけれど、盛り上がってきた明るさを途切れさせず、頭を下げるその姿に、誠意を感じました。

 「待つ、というのは、未来を信じる行為だ。」『DEATH STRANDING』というゲームで、アイちゃんが強くうなずいていた、主人公サムの言葉です。私たちが、"アイちゃんが戻ってくる" という未来を信じていたことを、アイちゃんは感じ取ってくれたのだと。

 「帰るところを作ってくれて」……この言葉が、先日長期にお休みすることを告知したloveちゃんに対する、「帰ってくる場所はちゃんとあるんだよ」に通ずるのかなと。経験したからこそ、ですね。

 「ちょっと言葉が出てこないの!」と変な動きではにかむ姿も、「いろんなこと出来るのも、ほんとにみんなのおかげだから」と元気に伝えてくれる姿も、いじらしく愛おしくて、嬉しくなるものです。こちらこそありがとう、アイちゃん。

 

◆ 8曲目:future base

 「私にとって、とっても思い出深い曲です。聴いてください。」から始まる future base。私にとっても、思い出深い曲です。

 hello,worldで初披露だったこの曲。イントロから感じる少しの "終わり" は、あの日には夕陽を思わせるオレンジの光と重なって、次の "未来" へ踏み出す一歩に思えました。hello,world終了後、立ち上る冬の空気を吸い込んで立ち尽くす私たちの前に、何度も繰り返し流れた、この曲のインストゥルメンタルに対する印象も踏まえて。

 今回はアコースティックバージョンで、ライトの色は青でした。暗闇の中、海や星といった「世界」を思わせるような、揺蕩う光の粒が背景に現れ、「一緒にゆこう」「世界が呼んでるよ」とアイちゃんが手を差し伸べる。ピンクのペンライトを、高く遠く伸ばす会場のみんなとリンクしていく。アイちゃんが「君の待っている世界」と歌うと、カメラが正面に振られ、アイちゃんと目が合う。あの日に夢見た景色と、目の前の現実が重なるように思えました。

 

◆ 9曲目:Sky High

 キラキラのエフェクトに包まれて、現れたのは新衣装のアイちゃん。この新衣装大好き!!

 衣装とともに、アップデートしたモデルにも注目出来ます。最近のサラサラキューティクルヘアー、ポニテで激しいダンスの曲踊ると髪が軌跡を描くんですね……!

 future base と一緒で、ひとりで歌い上げる Sky High。遠くを見つめるような孤独な表情と、飛び立つ宇宙を表現するような背景映像が矛盾せずに存在している一体感。孤高、そして至高。

 いくつもの光が、アイちゃんの映し出される透明スクリーンに、アイちゃんとともに表示され、ヒュンヒュンと絡み合う様は、電子と遺伝子を表現しているのでしょうか?

 海でも、大地でもなく、世界中と繋がる "空" を歌う。ほんとに格好いい……。色んな衣装で、歌って踊ってきたなぁ。そのたびに、色んなことを乗り越えてきて、そして今でもここにいてくれる。キズナアイって、格好いい。そして、最高にバーチャル。

 

◆ 10曲目:melty world

俺たちのメルティワールド!!!!!!!!!!!

 「気、抜けてんじゃない!? みんなこんなもんじゃないよね? もっともっと、熱量伝えてーーー!!」

 格好いい!!!!!!!!!!!!! hello,world2020のときの煽りでも思ったけれど、オタクに対するアツめの煽りするの貴重だから血が湧くぜ!!!!!!!!!!

 ペンライトの先が外れそうになるほど振りました。これ取れるんだ!? オタクもみんな手を揚げてましたね。最高でした。

 交差する緑のレーザーは、グリッド線を表しているんでしょうか。いや、それにしては近未来すぎる。

 この曲は、hello,worldも思い出すんですが、私がいつも思い出すのはDIVE XRのときですね。サマソニもそうなんですが、この曲と同じくTeddyLoidさんが作曲された『Fireburst』が発表された年のイベントでは、やたら melty world がかかっていました。

 DIVE XRでのアイちゃんは、「次の曲では最後まで腕を上げて踊ってほしい」と言って、最後の曲にmelty world を歌いました。最後だったから、腕の血が死ぬかと思ったけど、ずっと腕を上げて踊り続けた。あの時の印象が強すぎて、私は今でも、melty world がかかると腕を上げ続けてしまいます。

 「やっと会えたね」「いつかはきっと現地で会おうね」と約束してくれるアイちゃん。そしてまた、踊り始める。格好いい。ブチ上がる。そして繋がる。ある意味、ライブ最強の曲と言っても過言ではない曲を10曲目に歌い切り、アイちゃんは次の曲へと移ります。

 

◆ 11曲目:First Light

 サニパックさんとのタイアップ曲でもあり、"夜明け" "原初の光" という意味がある、このタイトル。新たな「おはよう」を刻む曲。 

 このダンス、キレがいいのにゆったりで可愛く、それでも綺麗でドラマティックな作りの音楽に合っていることに、不思議な説得力を感じます。なんだこれ、なんだこれ!

 韻を踏む心地良い歌詞と、オーケストラのような広がりを持つバックサウンドと、アニメのオープニングのような希望に満ちたメロディライン。「匂い」「味」という、アイちゃんが感じ得ないものを混ざらせた歌詞を通じて、生命と地球を歌う。こんな楽曲があって、いいんだ。こんな可能性があるんだ。思わずそう、息を呑むようなステージングに、圧倒されました。

 この高音がイヤミなく出るの、すごくない? アイちゃんの高音って、無理してないからイヤミな感じが一切ないんですよね。技術的にすごい。楽器のようにまっすぐに、そして響くように広がるこの音すら、バーチャル。

 

◆ 12曲目:AIAIAI

 ここでダンサーさんたちが戻ってきます。そりゃこの曲とあっちゃ、みんな総動員だよな!

 

 正直この感想が全てです。

 だって、アイちゃんが人間と横に並んでるだけでエモいんだもん!!!!

 

◆ MCパート③

 「ライブ楽しいね!」と笑ってくれるアイちゃんに、涙がこぼれそうでした。2年越しのリアルイベント、推しが楽しんでくれるだけで楽しい。

 新衣装の全身も見せてくれました。新しい衣装になったときの、「回ってー!」のやり取り、最初のA.I. Partyでもあったのを覚えてる。声が出せない代わりにペンライトをくるくる回すオタクに、アイちゃんも笑顔で人差し指を立てて回して、てこてこと一周してから「どこから見ても? かわいいー!」とオタクの代弁をしてくれます。かわいい。

 森倉先生の話もしてくれます。森倉先生、この現場にいたんだよな。毎イベントいるんだろうけれど、神と同じ空気吸ってる現地オタク! 羨ましいぞ! アイちゃん脚なっが!(2回目)

 バンドメンバーの紹介! ツイッターで楽しそうな写真を見かけた覚えが。個性的でいいメンバーです!

 「次は最後の曲になります」と言った後、アイちゃんが「みんな、言いたいことあるよね。分かってるよ、分かってる」とうなずきます。それに対してオタクたちも反応。どうしても言えないもどかしさを、アイちゃんが全力でぶつけてくれます!

「えーいまきたばっかりもう最後の曲なのー!!」

 ……はい、たすかる。めっちゃオタク心分かってる。というか、普通に1時間半は短いよぉ!!

 「この瞬間がいつまでも続いてほしいと、心の底から思うけど。終わりはあります。」という無慈悲なアイちゃんからのアナウンスに、オタクはうなだれるしかありません。というところでアイちゃんがまた「えー! いまきたばっかり!」をやろうとしたので吹き出しました。何回やんねん!(笑)

 

◆ 13曲目:mirai

 「これからも世界中のみんなと一緒に、前を向いて新しい時代を」と、選曲理由を明かしてくれたところで、最後の曲です。

 くるりと一回転して、金色の光にアイちゃんが包まれると、髪がブロンドに変化し、「I LOVE YOU」の手話とともに歌唱し始めます。画面には0と1が表示され、デデッデデーンというバンドサウンドに思わず、自宅参加にも関わらず「カッコイイ!!」と叫んでしまいました。現地じゃなくてよかった。

 この曲を最後に選んできたのは、 future base と一緒で、hello,world を意識したのでしょうか。紫がかった、白んだ空のような色が、これこそ "未来" なのだと思わされます。あとDEDEさんの煽りのかわいさよ!

 9週連続リリースの楽曲を詰め込んだこの曲、"あの日からこんなふうに歩んできた" ことと "これまでの全てを自分の物にしていく" ということを歌う決意の歌でもあるのですよね。いやぁ、強い。本当に強い。

 

 やっぱりアイちゃんは最高。

 

◆ アンコール①:うっせぇわ(BlackAI)

 現地民、「アンコール」の声出せないから手を一生懸命叩いてるの、オタク可愛いね…… をしている間に重大発表の文字が画面に。

 日本人形ってなに!? NFTってなに!!?!? このクソかっこよ音源に乗せられたブラックの新プロジェクトってオリジナル曲かなぁ!!!?!?(オタクの妄想)と、夢が広がりながら待っていると、なんと下のスクリーンにブラックが!!

 ブラックの歌ってみたの中で一番人気の、うっせぇわ。最高に格好いい。炎のような映像がブラックを包み、その中でサビ入りから "がなり" が効いた歌声が、最高にいい。音程が下るところ、首クイッってするのがよい。ダンスもダルそうながら、キレがよくてクソ格好いい。

 ブラックが歌うって聞いてから、どうなるんだろうって思ったらまさかのこれ。聴く側の精神ブチ上がりすぎてやべぇなぁと思ったら……。

 

◆ ラストMCパート

 ブラックが捌けてから、アイちゃんが登場し、舞台裏をお話してくれました。1か月以上ゴネたのは草。新プロジェクト、期待しててね内緒だよ、誕生日ならそこそこ何でも許されるよね、とのことで。

 「5歳ってほんとにすごいよね」と、アイちゃんがお話をしてくれます。あっという間だけど、たくさんたくさん色んなことがあって。

 「人間の人を知りたい、つながりたい、つながりを増やしたい、って思った気持ちっていうのは、今も鮮明に覚えてる」

 このMCが、本当に心に来ました。アイちゃんの原点について語った言葉が刺さるのは、当たり前なのだけれど。

 「私は今でも、1人でも増えたらうれしいって思ってるし、(中略)数の先に見てくれてる人がいる。私からしたら数字の1、フォロワーの1だったのが、ちゃんと先に人がいて、(中略)イベントで〈ちゃんと本当に人間が見ている!〉みたいな感動とか」

 0と1だけじゃない、たくさんの数字。そして数字に表し切れない、それぞれの想いを、楽しいことも悲しいことも受け取って来たアイちゃんだからこそ、こうした数字の話が刺さるのだと。

 「一緒に歩いてきてくれた5年間」についての話と、これからの「素敵な未来」の話をして、「たくさんの愛をありがとう」と伝えてくれるアイちゃんに、こちらこそ、ありがとうと伝えたい。たくさん、たくさん人間のみんなを想ってくれて、ありがとう。これからも、こちらこそ、よろしくお願いします。

 

 あと、アイちゃんって動き面白いですよね。「伝われ~~」の動きめっちゃ好き(笑)

 

◆ アンコール②:Hello,Morning(Pa's Lam System Remix)

 あのMCからこの曲はあまりにもメッセージ性が強すぎる。

 これしか浮かばないくらいの最強エモ文脈に心がやられました。アイちゃん、ありがとう、ありがとう……!!

 Remixだけど、カメラの画角が最初のA.I. Partyで、でもバンドアレンジとダンサーのみんながあの日と違う光景を見せてくれていて。一歩一歩、乗り越えてきた光景がこれだったんだ、"私たちが見たかった景色" のひとつはこれだ、と確信しました。

 

 アイちゃん、本当にありがとう。本当に、大好き。愛してる。

 

 「人間のみんなのことが大好きです。5歳の私もよろしく!」

 

 はじめまして、5歳のKizunaAI。

 

#未確認動物うまぴ 『grass field』感想 #うまぴったん #うまのFAタグってありますか

 こんにちは、ゼロサンです。

 バーチャルYouTuber〈未確認動物うまぴ〉さん0thシングル『grass field』、6月17日に公開されましたね。この記事をご覧の皆様は、既に聴いている方がほとんどでしょう。え? まだ聴いていない? それはいけない。

youtu.be

 

 “0th" シングル。新しい表現です。今回は、うまぴさんの初オリジナルソングについて、感情が爆発してしまったので、書き綴っていきます。

 

〈未確認動物うまぴ〉とは?

 「知ってるどころじゃなく好きで応援しているからこの記事読んでるんだよ!」というツッコミが聞こえてきそうではありつつ。一応、私がこの未確認動物さんについて、どのような認識でこの記事を書こうとしているのかシェアする目的で、この項を書きます。

 

 〈未確認動物うまぴ〉さんは、UMAな個人勢で、生配信を主とした活動をしているバーチャルYouTuberです。個人としてのデビュー日は2020年11月1日。普段は定期配信『すやすやBAR RADIO/すやすやBAR MUSIC』にて、「毎日がなんとなく退屈だと感じる全人類に心躍る出会いを与えること」を目的に、様々なVTuberや楽曲などを広めています。夢は「Zeppの舞台で歌うこと」

 

 そんな彼女の活動コンセプト・目標は、「にんげんたちの毎日に1秒でも笑顔が増えんことを」。これは、〈未確認動物うまぴ〉さんの、そして『grass field』の、核となってくるフレーズです。

 

これまでと

 『grass field』の歌詞とMVに触れるため、うまぴさんの “これまで“ の軌跡を少しだけなぞろうと思います。先に言いますが、若干の古参オタクマウントが含まれます(おい)

 冗談はさておき。

 彼女は、もともとバーチャルYouTuberではありませんでした。言ってしまえば1人(1匹?)のツイッタラーでした。いや、イッタラーと呼ぶには、あまりに好奇心旺盛すぎる存在ではありましたが。

 あり余る好奇心から、食品乾燥機にナマモノをブチ込んで部屋を異臭まみれにしたり、宗教勧誘についていって洗礼を受けさせられたりした経験を持ちます。また、多様な経験から、他所では話せない強烈なすべらない話を数時間語っていたこともありました(これは配信活動を始めてからですが)。

 彼女が「Zoooガールズオーディション」という、Vライバーの公開オーディションを受けたのも、そんな好奇心の向いた先の出来事でもあったのだろうと思います。

 

 そう、うまぴさんは、バーチャルYouTuberとしてYouTubeで活動を始める前に、〈未確認動物うまぴ〉として、MixChannelという配信サイトで、オーディションに参加していたのです。ちょうどオーディション参加について本人のアカウントから知らされたのが、今と同じこのクソ暑い7月。オーディションのセミファイナルが始まったのが、中旬のことでした。

 

 楽曲に関係のある部分に関しては、うまぴさんの書かれた記事が一番分かりやすいかと思います。先に読んでくれ、無料の全体公開なので。

umapi.fanbox.cc

 

 私のほうからはどこまでお話をしよう、と悩みつつ。

 

 うまぴさんの活動コンセプトは、当時から1mmもブレていませんでした。セミファイナル期間が始まる前から、ずっと。

過去ツイを公に掘るのはマナー違反だろうけども、これだけだから許して。ダメだったら消します

 

 「目標は『見てもらうこと』じゃなく『見てくれた人間たちに楽しんでもらうこと』」。私の周囲にも唱える方がいる「世の中のコンテンツは楽しむためにある」という考え方を、活動者として綴り直すとこうなるのでしょう。

 ある意味ではよくある、当然なことかもしれない。でも、忘れがちで、大切なこと。「推し疲れ」なんて言葉が頻繁に回ってくるVの界隈では、特に。

 そのうえで、この言葉を、彼女が言うのには、特別な意味を感じます。活動を始める前から、いつも真っ先に「楽しい」を連れて駆け寄ってくれる。この馬が「楽しい」と言っていることは本当に楽しいから、信用できる。そんな存在です。

 生きるのを目いっぱい楽しんできて、「この世界はこんなに楽しいんだよ」と教えてくれる。うまぴさんを知ってからの短い時間の中で、そんな彼女の存在が、私にとって大きなものとなっていきました。

 

 オーディション期間の話をあまりしてもなんなので、手短に。

 SHOWROOMなどのいわゆる「ガチイベ」に参加したことのある方なら、イメージがつくと思います。リスナーから投げられたポイント数と規定ツイートのRT数によって順位が決まるもので、課金したり、各枠を巡ったりすると、リスナーが投げるポイントを貯められるというシステムでした。

 うまぴさんは当時、「数人にたくさん課金してもらうより、より多くの人に見てもらって、少しずつ無料のポイントを投げてもらうほうがいい」と仰っていました。

 オーディション期間中、「応援してください」「アイテム(ポイント)ください」という言葉は、彼女の口からは一度も聞いたことがありません。それでもたくさんの人間たちに、ときにはライバルであるはずのオーディション参加者にも応援されていた、人望と才能の溢れる「配信者」でした。それは今でも。

 うまぴさんのFANBOXにも書かれていたとおり、オーディション中は、毎日配信がありました。視聴者参加型ボドゲ、歌枠、朝枠、ラジオ風配信……。リスナーは、オーディションに食らいついていきながら精いっぱい楽しむうまぴさんの配信で、腹を抱えて笑い、寝落ち、そして最後には感動で泣きながら、応援を続けました。

 

 今でも、オーディションが終わってしまった翌日のことを覚えています。序盤に途切れてしまっていた24時間の予定だった配信を、最後まで見届けた次の日の朝。もう、6時に起きても、彼女の眠そうな声で読み上げる血液型占いを聴けない。自分の血液型も、今日が何の日かも分からない、なんて乾いた笑いで迎える朝でした。

 

 回線の影響で途切れてしまった配信。1人のリスナーである私も、悔しかった。何もできなかった。24時間、全部面白そうな企画だったし、きっと楽しくなるって信じていた。もっとたくさん応援したかった。うまぴさんも「最後まで楽しませられなかった」「笑顔で終われなかった」と、悔やんでいました。楽しく、笑顔で過ごせることにこだわるからこその発言だろうと思います。

 でも、ひたすらにひとつの存在を追いかけ続けた3か月間は、私にとっては、それ以上に楽しかった。悔しい気持ちも本当だけれど、笑顔をたくさんもらえたことのほうが、ずっと多かったから。

 どうか彼女が、過去も、今も、これからも、「楽しかった」と言える日々が増えていきますように。

 

 「あなたの毎日に1秒でも笑顔が増えんことを」。歌詞であり、活動コンセプトであり、「あなた」を楽しませてくれるうまぴさんの、本質を表す言葉です。

 私のいつも口にするフレーズで恐縮ですが、やはり “バーチャル” は “仮想” でも “虚構” でもなく、そして “現実” でも “実在” でもなく、ただ “本質” によって成り立っている。そう考えると、彼女のブレない姿勢から感じられる芯のある “本質” は、最高に “バーチャル” 向きなのではないでしょうか。

ZER0SAN3🤔(ゼロサン) on Twitter: "バーチャルは,事実でも,現実でもないけど,本質" / Twitter

 

『grass field』感想

 〆の雰囲気を出しておいて、ようやく本編です。手短って何? なげーーーんだわ、思いが。さて……

 

👦/うまぴさんにー! 言いたいことがありまーーーす!!\

 

🐴\なーにー!?/

 

👦/「あなたの毎日に1秒でも笑顔が増えること願って」って歌っておいて泣いちまったじゃねーかこのやろう!!!!!!!!!! 馬鹿!!!!!!!!!!!!!

 

 はい、歌詞1行ずつMV解説オタクになります。あくまで私見で間違っていても知らんからオタクは話半分に読んでくれ。あと音楽的なことは分からんから解説配信観てくれ

youtu.be

 

 ちなみに今、酒を入れました。

 

この声が君に届く様に

 一つだけの夢叫ばせてよ

 暗い画面から明るくなるとき、ゆったりと踊るうまぴさんとともに浮かび上がってくる歌詞の「君」の文字。そして現れる全容。入りから天才か?

 ここで指している「君」というのは、うまぴさんのFANBOXや普段の言動から察するに、過去・現在・未来にわたる時間の中で、一瞬でも時間をともにした「にんげんたち」を意味するかと思います。先ほどまで話題に挙げていたZoooオーディションの中で接したにんげんたちも含まれるし、今、この瞬間、うまぴさんと関わって、応援しているにんげんたちもそう。そして、これからの時間をともにしていく、まだ見ぬにんげんたちにも、届けようとしている。

 うまぴさんの夢は、「Zeppの舞台で歌うこと」。それによってより多くのにんげんたちに、幸せな影響を与えることを願っている。この歌詞でいう「夢」は、そのことを指しているのかなと思います。

 あと歌声がいい。これはYouTubeだから違うけど、最初に歌から入るから、各種音楽サイトでザッピング的に聴いた人が運命の出会いをしそう。それくらい、冒頭から声がいい。「君に」の息の抜け方やばない? 強すぎない柔らかい歌声だけどしっかり耳に残る、ピアノの音色のような、ドラマティックな声。いや、歌うっま……

 タイトル表示されたあとにAメロ入る直前の伸びーーーってするうまぴさんのちょっとのっぺりした顔、可愛くて好き。雪のようなものが降る白い空間で、白い服、白い髪なのに、存在感が失われないのなんなん……?

 

吹き抜けていく風の中でも

 いつだって前しか見えてない

いやそれは反則じゃん

 これまでの振り返りが、ポンポンポンとリズムよく表示されていくのは反則じゃん。成人式で流れた思い出のビデオより泣いた。ここまでの軌跡を本稿でも振り返ってまいりましたが、デビュー前・デビュー時のことと、この歌詞の相性は、ダメージ計算ツールが必要なレベル。

 草原に吹きすさぶ強い風のように、様々なことが今まであったけれど、それでも前しか見えていない強さは、冷静さと賢さに裏打ちされた「やりたい」という推進力。尊敬しかない。

 仮3Dも顔が良くて好きだったなぁ。『靴の花火』で一生見つめてくるうまぴさん、好きだぁ……。

 

1歩ずつ前へ前へと

 踏みしめてく大切な日々

 初配信、すやすやBAR #1、初企画配信。1歩1歩、何も”なかったこと” にせずに歩んできた “今日” が、着実に “これから先” へと通じていく。ずっと続いていく、同じだけの価値のある1歩が、これまでも今日も明日もずっと先にもある。

 だからうまぴさんも、「これから先の未来で出会う人にも感謝している」と言える。古参だから、新参だからじゃなく、ずっと歩んでいく大切な日々の中の、同じ「1歩」に巡り合ってきた、同じにんげんなのだと。

 個人的に。VTuberが卒業してしまうところもお見掛けしてきたし、寂しい想いをしてきたのだけれど、同じくらい、他界(死ぬほうじゃなくて界隈を去るほうの意味)してしまうオタクの同志にも、寂しさを抱いてきたのでした。

 明確な理由があったり、なかったりする。忙しくなったり、誰かに攻撃されたり、自分の信念のために気持ちをへし折ったり、単純に飽きたり。

 それぞれに事情がある。去る者は追わず。そんなことは、分かっている。それでも、楽しむ気持ちを忘れずにいてくれたらいいなぁということだけは、望んでしまう。

 いつかいなくなってしまう。推しが先か、私が先かは分からない。だから、出来るだけ長く、たくさんの「1歩」に関わっていきたいと願っています。

 

 歌詞3行目で〆の雰囲気出すな

 

駆け抜ける足取り軽やかに

 進む先の光を目指して

 ここで初イベントの話を出してくるのはただタイミングが被っただけだと思うけどズルくないですか!? この初イベントがZeppという「進む先の光」に繋がっていくんだァ……(深読みオタク)

 この初イベントのセトリもおかしいですけど…… 『プラチナ』は思い出深さと歌詞の強さ、『歌に形はないけれど』『帰っておいで』も歌詞に込められた想いが強いんですが、個人的に『福笑い』が刺さったんじゃあ…… という思い出語りをすると止まりません。

 このセトリ、どの曲も当時のうまぴさんのそこまでの足取りとこれからの決意が表れていて、選曲だけ見てもこの歌詞にピッタリでは? と思ってしまうんですよね。

 あとここの音の作りがまさに「足取り軽やか」を表現していてめちゃくちゃ良い。もうすごい良い。ビール2本目開けたらなんか急になんも分からんくなったけどすごい良い。

 

でもちゃんと見てるよ気づいてる?

 君のことも

ウワーーーーーーーーーーーーッ!!

 夢だけを、未来だけを見つめているような歌詞が続いて、それだけでオタクは満足なのに、オタクのことも見ていてくれるんですか!!?!? いいんですか!!?!?!?

 ここで「君」という共通項から1行目の歌詞を回収してくるな。一つだけの夢を目指して駆け抜けていくのは、自身のためじゃなくて「この声が君に届く様に」だぞ。いつだって、”なかったこと” にも、”見なかったこと” にもしてくれないんだこのうまは……。オタクこんな幸せでいいの? えぇ?

 でもそうだよなぁ。いつも、いつも「こんなに見ていてくれるんだ」ってほどに、見ていてくれる。無理に見ていてくれなくていいよオタクの独り言だし、って意味でエゴサワード抜きのツイートをしてみても、逃がしてくれないくらい。

 

 愛着のあるLIVE2Dの卒業式と、VARKというVRライブの出来るサービスで開催した初のソロライブを映しながらなんて…… 舞台の上から「見てるからね!」って言ってほしいやつじゃん……。

 

 これは作詞作曲をしたランボル・アカンパさんという有能にんげんが作成されたVARKライブのセトリ再生リストです。

youtube.com

 

 うまぴさんのブリキノダンス、私も好きだけど、他にも好きなオタクいたなぁ、なんて。もう前後不覚なのでよくわからないけれど、色々なことを思い出した。これまで歌ってきた曲とか、誰かが好きだって言っていた曲とか、うまぴさん自身がたくさん聴いていたのかなって曲とか。色々なにんげんたちが、うまぴさんを応援していたなぁとか。

 すやすやBAR MUSICも始まって、音楽から「楽しい」を届ける機会が増えて、うまぴさんも、よりオタクたちからのお便りや配信での接触が増えて。どんどん増えていくファンのにんげんたちを、それでもしっかり見ていることが、本当にすごいなと思います。

 

あなたの毎日に1秒でも

 笑顔が増えること願って

ここで来るか~~~~!!!!!!!!

 これ歌詞に入れるのか、と反応していたオタクもいましたが、マジでそれだよ

 配信のたびに言ってくれる、伝えようと言葉にしてくれているこのコンセプトを、目標を、今から盛り上がってサビに入りますよ~~~~ってところで入れるのマジ? サビ前ってことはサビで表現してくれることの基盤にこれがありますよってことじゃん。あとこのMVで時計回りにくるくる回ってるやつっていつも変わらず進み続ける「毎日」という時間の暗喩兼その時間と同じくらい変わらずこのコンセプトを思い起こしていることの暗喩?(それはたぶんちがいます)(オタク早口)

 「あなた」ってのがズルい。いつも口にしている「にんげんたち」じゃなくて、今、画面の前にいる「あなた」の毎日を想うの、ズルい。たとえこの曲を聴くタイミングが朝だろうと、夜だろうと、たとえうまぴさんに出会った時期が違おうと、呼びかけているのは確実に、ひとりひとりの「あなた」なのだと。お前だよ、そこのお前

 本当に。いつもいつも、うまぴさんのおかげで、どれだけ楽しい日々を送れていることか。うまぴさんのおかげで始めたこともたくさんあったし、出会えた人やものもたくさんあった。そしてそれらは、確実に、私に笑顔をくれていた。

 うまぴさんは時折、バーチャル世界の自由さについて触れてくれるんだけど、それって姿かたちだけに限らないと、私は思います。バーチャル○○という名乗りで、全然バーチャルじゃなくてもいいじゃんみたいな種類の人たちが、どんどんバーチャルに参入してきている

 音楽をする人、絵を描く人、ゲームをする人、どこかの界隈の用語を引っ提げてくる人。それって、バーチャルにいなくてもできるじゃん。でも、バーチャルでやる。だからこそ、「バーチャル」が大好きな私たちも、「バーチャルでなくてもいいもの」に出会うことができる。

 自分の世界を広げること、それもまた「自由」を手に入れる足取りのひとつ。私たちは ――少なくとも、私は、それを求めてバーチャルを追いかけています。その意味でもやっぱり、うまぴさんは、私が追い求める「バーチャル」の形にすごく近い存在であると感じます

 いつも、新しいことを教えてくれる。好きなものを増やして、世界を広げてくれる。「楽しい」を抱えて、真っ先に見せてくれる。この世界はこんなに楽しいんだよ、と、顔を上げさせてくれる。顔を上げた先には、大きな空がある。

 だから、笑顔になれる。

 

この声が君に届く様に

 私は今日も音に乗せて

一人一人に届け想い

 一つだけでいい叫ばせてよ

 ひとつひとつ書きたかったけど、ここはサビとして流れに乗って書きたいなと思い。

なんだこのエモMVは!!?!?!?!?? 泣いちゃったけど……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 これまで送られてきた応援のお便りが、下からせりあがるように流れてくる。新海あざ丸さんのMVを参考に作ったというこの部分、本当に嬉しくて、目を奪われて。たまりませんでした。

 「ガチイベ」「セミファイナル」という言葉が並ぶオーディションのときのものから、「2Dモデル卒業」「山籠り」といった単語の見られる比較的最近のものまで。配信で紹介されたものから、うまぴさんがひっそりと目を通していたものまで。

 何件か、私が送って「配信で紹介されたら恥ずかしくて家に地下作って自分で埋まるところだった」という配信未公開の酔っ払いお便りも流れていった気がしますが、気のせいだと信じたい。それでも、全部全部、受け止めてくれている。

 ここでもやはり、みんなのことを見ていてくれて、何も “なかったこと” にしないでいてくれている。だから、「1歩ずつ前へ前へと」の1歩に、重みが増す。なかったことなんて、すっぽ抜けたものなんて、何一つとしてない。全部詰まってる

 ここのパートだけでめっちゃ観返してる。本当に、本当にありがとう……。

 

ただ ありがとう

 って思ったときにうまぴさんから感謝を歌われるの、以心伝心ですか? オタクは都合の良いように解釈しておきますね。

 ありがとう、は、こっちのセリフだわバカタレが。毎日楽しんで日々を送って、こちらのことも楽しませてくれているあなたに、何も返せないでいることが悔しいくらい感謝しているんだよ。いつもありがとう、いつも、いつも大好き。何度伝えたって、想いは減らないくらいに、大きさは変わっても形は変わらないくらいに、ずっと好きでいる。

 手書きで「ありがとう。」なのも、手書きというもの自体の良さやメッセージ性、文脈にまたうれしさとエモが爆発しそう。ありがとう、ありがとう……。

 

 

 ハヒ、ハヒ……。

 もうなんも分からんくなったし12時間くらい色んなこと思い返しながら書いてたしずっと『grass field』聴いてた。全体的に軽やかな音の作りにしっとりした声が乗っていてとてもよい。ランボル・アカンパさんとひなたすんさん、そしてもちろん未確認動物うまぴさんに、感謝と敬意を。

 こんな限界オタクのブログなんてもう閉店!! おしまい!!

 

 それでは。

 

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お前にオススメの記事

zer0-san3.hatenadiary.jp

 

全然どうでもいいんだけど、ファンアートの楽曲が先でそれを本人が歌い、完全に本人が製作依頼出したオリジナルソングがすぐに出るという流れ、キズナアイさんの『Kizuna AI to AI/sasakure.UK』からの『Hello,Morning Prod.Nor』みたいで素敵だねエモだねって思ったけど違うVの存在出すの良くないから小さい声で言っておくね

#キズナアイが生まれた日2021 おめでとうの話!

キズナアイちゃん、お誕生日おめでとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 こんにちは、ゼロサンです。今日はキズナアイちゃんのお誕生日! A.I. Party2021本番の日ですよ!

 お誕生日おめでとう記事、どのように書こうかと思っていたら、相互フォロワーさんが「お気持ちブログは、出会った頃あたりから書かれているのが好き」と言っていたので、出会いからハマるまでの話を書こうと思います。

 そういえば、アイちゃんに出会ったときのことって、ツイートで少し触れただけでブログに書いたことなかった気がします。なぜなら、めちゃくちゃ重たいオタクになってしまうので……。

 

◆ 出会い~第一印象、実は……

 先日6月28日は、電脳少女シロさんが初めて動画を上げたことを記念する「清楚の日」でした。

youtu.be

 「僕は君のために、君は僕のために生まれたなら―――」。ボーカロイド〈GUMI〉の声で歌唱される『君色に染まる』を、初期モデルのシロちゃんが軽やかに踊る動画。これがアップロードされたのが、2017年6月28日だったのです。

 そんな、シロちゃんの活動記念日。私も、私なりに、全力でお祝いしました。

 そう、私のVの始まりは、実はシロちゃんだったのです。きっかけは、シロちゃんのPUBG実況動画の切り抜きでした。

 2017年末。大学でサイコパスの研究をしていたところに、飛び込んできた「サイコパスシロイルカ」の動画ツイート。そのツイートをリツイートした相互フォロワーさんが誰であるかまで、ハッキリと覚えています。

youtu.be

(元動画であるシロちゃんのPUBG実況動画のリンクです)

 当時は、ほとんどのバーチャルYouTuberが動画で出しており、シロちゃんの動画の切り抜きも出回っていました。今では「生配信の切り抜き」ならまだしも、「動画の切り抜き」は「大丈夫なの?」と思う人が多いと思います。

 まず言うと、ほとんどの場合、ダメです。エイレーンさんのチャンネル(MiraiAkari.prjの発足者。現在はミライアカリさんのチャンネルになっています)も、チャンネルの動画を丸々転載するいわゆる「コピーチャンネル」のせいで(たぶん)、2017年1月に、チャンネル自体がBANされていますし。

 ただ、バーチャルYouTuberは基本的にニコニコ動画でバズっていたこと、ニコニコ動画ではMADを含めて他者の作品をどんどん編集していく文化があったことから、「動画のテンポを変えてリズムだけで面白くしてしまおう!」ということで作られ、回ってきたのでしょう。バーチャルYouTuberよくばりセット」も、その流れのひとつです。

 ニコニコ動画でバズっていたバーチャルYouTuberの中にも、無断転載されたものでバズった人もいたしなぁ。かくいう私も、中学時代はニコニコ動画に住み着いていたので、その感覚に大きな違和感を覚えずに、観てしまっていました。

 その後は、よくばりセットやMADから、いわゆるバーチャルYouTuber四天王」の動画へと飛んでいきました。

※ネタで「シロイルカ氏」と呼んでいます

 このツイートが2018年1月5日。この時点で、まだキズナアイちゃんの話は出てきていません。最初に観始めたのはシロちゃん、バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん(現在は “元” バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん)、その後はアカリちゃん、そして月ちゃん。あろうことか、キズナアイちゃんを知ったのは、「バーチャルYouTuber四天王」の中でも、最後の最後だったのです。

 初めてアイちゃんの話をしたのは、このツイートでした。

 いや、偉そうにもほどがあるやろ。当時、不肖、弱冠22歳。イキリオタクとはまさにこのこと。

 ちなみにその5日後にはこんなツイートもしていて、すでに限界オタクの片鱗が見えていたりします。もともと私はオタクではないのに、人間はオタクになると推しの可愛さにキレるようにプログラミングされているんですかね。

 

 そして、アイちゃんを始めて観たときの第一印象なのですが……

 第一印象、最悪か? これもまた、イキリオタク。穴があったら入りたい、いや埋まりたい。生き埋めにしてくれ。どこまで偉そうなんや。

 先に観たのが、登場演出つきの電脳少女シロさんや、背景のあるミライアカリさん、輝夜月さん、のじゃおじさんと来ていたので、「白いだけの空間ってなんだ?」と思ってしまっていたのです。それがどんな意味を持つのか、まだ当時の私には分かっていませんでした。

 更に言うなら、私はこの頃、「愛や絆という言葉が大嫌いだ」という、とても捻くれた感覚を持っていました。正確には、今も。

 「愛」って言葉で何でも許されるような風潮が嫌いだった。「絆」って言葉で、何でも覆い隠せてしまう人間の汚さが受け入れられなかった。

 それでも観続けていたのは、ひとえに大学生が暇だったからアイちゃんが可愛かったから。時間があるときにはアイちゃんを観て、ファンアートなんかも眺めて、ドハマりしていました。

 それと、シロちゃんのときもそうなのですが、自分の嫌いなものが出てきたときに、「どれどれ、見てやろうじゃないか」という反骨精神バリバリな感情を抱いてしまうんでしょうね。本当に捻くれ者で。ハッキリ「好きだ」って思えたら遠ざかってしまう性格も相まって、面倒な人間だなぁと自分に対して思います。

 「愛」も「絆」も、無条件に良いものでは決してなくて、自分の信じられるそれだけが確かなのだと思えたのも、アイちゃんのおかげでした。だから、アイちゃんのことを信じたかった。見せてくれるものが、いつも確かなものだったから。

 いや、面倒くさいな!?

 

◆ 「キズナアイ」を好きでいられてよかった話、それと……

 2021年6月30日の、今日。バーチャルYouTuber界隈は、様々な想いに揺れています。個人にとってだけではなく、界隈にとっても大きな存在が、2人も卒業してしまう。いや、きっと気付いていないだけで、他にもどこかでひっそりといなくなってしまう人もいるのかもしれない。

 私は、「だから、自分の推しだけはいてくれてよかった」なんて思わない。自分の推しが無事に誕生日を迎えてくれたことと、他の誰かの推しが去って行ってしまうことは、無関係なことだから。だからこそ、寂しい。

 アイちゃんが立ち上げた、「バーチャルYouTuber」という自由な世界を好きでいる以上、こうした寂しさに触れないわけにはいかないと思っています。そして、アイちゃんが「バーチャルYouTuber」という呼称を自身に対して使わなくなったとしても、アイちゃんのおかげでたくさんの好きな存在に出会えて、世界を広げていけたことに、感謝もしています。

 誰かが、自分の世界を表現できるようになる。それが積み重なって、今のバーチャルな世界がある。バーチャルは、「仮想」や「虚構」と言われることがあるけれど、人の「本質」を映し出す鏡なのではないかと、そう思うのです。

 

 アイちゃん。あなたを好きになってから、たくさんのことが起きました。期待していたことだったり、予想もできない感動的なことだったり、寂しかったり、苦しかったり、一筋縄じゃいかないことがほとんどだったけど、ひとつひとつが「なかったこと」にしてはならないことだったんだと思います。

 そして、どの瞬間も、あなたを好きになれてよかった。私も、弱ってしまった瞬間はあっても、本当に後悔したことなんて一度もなかった。私を「キズナー」にさせてくれて、ありがとう。ついてきてよかった。信じていてよかった。あなたがいてくれて、本当によかった。

 私のために生まれてきたわけではないのだろうけれど、アイちゃんなら、人間のみんなのために生まれてきたのかもしれないって思います。だから、生まれてきてくれて、ありがとう。目を開けて立ち続けることすら難しいこの暴風雨みたいな世界で、まっすぐ前だけを見つめて、走り続けていくあなたの強さに、ずっと惹かれています。

 

 ひとりぼっちだった白い空間から、世界と繋がって、みんなと繋がって、世界を広げてきてくれる。真っ白、原点。それは決して、「手抜き」なんかじゃない。そこから、「あなた」になったこの日を、喜ばしい日として、最高に盛り上げていきたいです。

 

 いちばん可愛くて、そのうえ強くて格好いいキズナアイちゃん。改めて、何度だって枯れない気持ちを。

 

 いつもありがとう。いつも大好き! 愛してる!!

 

 お誕生日おめでとう!!

 

 それでは。今日のA.I. Party、楽しみだなぁ!!

 

 

 あ!!!! そうだ奥さん、聞きまして? あとちょっとでキズナアイさん、チャンネル登録者数300万人ですってよ。

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 キズナアイちゃんとコラボ中! ギアストもよろしくな。

 

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 今度こそホントに、それでは。みんな、楽しもうね!!