zer0-san3’s blog

zer0-san3.hatenablog.comの漢字かな混じり墨字文バージョン。

おめシス関連記事まとめ

 二周年なので、これを機に記事をまとめておきます。全部で10万字越えました。文庫本出せるレベルです。

 新しく記事を出したら、またこのページに追加します。

 

◆ふつうの記事

・おめシスはいいぞ。

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2018/12/16/035234

・「推す」のは難しい。(ちょこっと触れている)

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2018/12/25/121527

・Vサマが終わった。

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/08/29/151805

・渋谷でおめシスと直接お話できたって…マ!? な話。

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/10/12/015532

・おめシス『白日(hakujitsu)』を聴いて。

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/10/30/182846

・#おめシス生前葬 に向けて。

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/11/05/000008

・メリークリスマス。

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/12/26/023104

・おめシス『点描の唄』感想。

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2020/02/05/224444

・おめシスへ。 #おめシス二周年

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2020/03/05/000149

・#おめシス この1ヶ月の感想。

https://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2020/03/16/232849

・おめシス『砂の惑星』感想

https://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2020/05/15/231441

・#おめシスはいいぞ と久々に叫ぶだけの記事。

https://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2020/08/16/231600

・#おめシス おめがのハコちゃんに関するお気持ち表明と

https://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2020/11/22/234930

 

◆SS ※途中までタイトルつけ忘れてたので、Pixivでのタイトルを補足でつけときます。

・ΩSS(おめがシスターズになる日。)

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/01/13/022338

・ΩSS?(寒い日の2人。)

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/01/14/013049

・Ω長文SS(リオちゃんが過去の自分に電話する話。)

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/01/15/180801

・リオちゃんが仕事を辞める話。

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/02/10/055906

 ○まえがき 人生の具合が悪い話。

 http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/01/30/010418

 ○あとがき あとがきと人生。

 http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/02/10/055942

・鏡の中の双子

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/03/05/062222

・夏風邪を引く。

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/08/20/015316

・11/25

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/11/26/004947

・アイスクリーム色の空。

http://zer0-san3.hatenadiary.jp/entry/2019/11/29/172658

おめシスへ。 #おめシス二周年

こんにちは、ゼロサンです。

皆さんご存知でないとは言わせませんが、おめシスが2周年を迎えたとのことで、当然、本ブログでも記事として取り上げながら、簡単ではございますが、お祝いの言葉を述べさせていただきます。

……先に言っておきます、想いが溢れすぎて長くなりました。


おめシスへ

2周年、おめがとうございます。たくさん頑張ってくれて、たくさん楽しみをくれて、ありがとう。


1周年から、また1年。また変化の大きい、忙しい年になったのではないかと思います。

チャンネル登録者が増え、YouTubeコントリビュータとしてロンドンに行き、夏ごろからまた多くのイベントをこなし、コラボをし、案件を勝ち取り、コアラになり。グッズもたくさん増えて、今回のupd8のポップアップストアでも、少数精鋭の中選ばれて。普段だって可愛くて格好良いのに、普段と違う可愛さや格好良さを持つ2人を、色々なところで見ることが出来て幸せです。

動画ではモデルをアップグレードし、衣装をたくさん作り、ステージもたくさん用意し、数多くの独自の企画を立て、投稿頻度もクオリティも上げて。最近では、「見える」以外にも「触れる」「聞こえる」といった、VRの核心に触れるような動画も次々上げていて、常にみんなを驚かせてくれて。

それでも初心を忘れずに、カップヘッドのフィギュアを買ったり、1年前の企画をもう一度やってみたり、レイちゃんの趣味動画がたくさんあったり、辛辛魚のレビューを今年もしたり。

そうして時間を縦割りにしてくれると、「ああ、あれから1年経ったのか」「あの頃はこうだったなぁ」と、年輪のように積み上がっていく時間をたどることが出来て、改めて2人の凄さに気付きます。

ライバルは、ぽこピー! なんて言って、動画投稿の本数もたくさん増えて、どのくらい頑張ってくれていたのかなんて、オタクの側からは計り知ることは出来ません。

それと同時に、VTuber界隈の潮流を汲んでか、様々なところからおめシスの元へ流れ着いた人もいました。VTuberの信頼性に関わる淀んだ潮流もあれば、動画の面白さや技術に関する明るい潮流まで、様々です。「おめシスなら信頼出来る」からこそではありますが、「団」と言った感じは少し薄れたのかもしれません。それでも、色々な人達を受け入れられる器の広さも、2人の魅力だと思うのです。


限界杞憂オタクとしては、「無理しないでね」と心配になってしまうこともありますが、それでもこの1年は、風邪1つ引いた姿を見せずに、ここまで楽しませてくれて、ありがとう。


中には、気持ち良くない出来事もあったかもしれません。優しい2人なので、不安に思ったり、嫌な気持ちになったりしたこともあったでしょうか。

どんなに良い人たちのところにも、ほんの少し何かがやってきてしまうときがある。分かってはいながらも、私は、どうかおめシスは、出来るだけそれが来ませんように、安心して楽しく過ごせますように、と、祈っています。


身内ネタを使わずに、誰かを特別扱いせずに……。私は、レイちゃんのそんな言葉をインタビューで読んで、とても安心しました。たくさん考えていてくれて、配慮してくれている。だから、応援しよう、と思える。

本当にプロ意識が高くて、どうかそのまま今まで通り、観る人を誰も取りこぼさない動画を作ってくれたらいいな、って。


……ちょっとだけ、嘘です。恥ずかしながら、正直なところ、もしかして「想いのぶんだけ、応えてくれているのかな」と、期待していた部分もありました。それはもちろん、私に対してというわけではなく、みんなに対して。「おめが団」を名乗って、想いを届けている人たちに、そのぶんだけ還元してくれている部分もあるのかな、と。

だから、「誰かを特別扱いしないように」の意味をどう汲み取ろうかと思ったりもしました。

でもきっと、レイちゃんも、リオちゃんも、みんなのことを見守ってくれて、考えてくれている。リプしてくれたり、ふぁぼしてくれたり、コメントにハートマークを押してくれたり。そして、想いを届けきれずにヤキモキしている人に対してだって、少しでも想いを受け取ろうとしてくれているんだと、最近は考えています。

そうして2人が、難しいバランスを取りながらも、何もないがしろにせず、頑張っていてくれる姿勢に、いつも励まされます。


VTuberさんが生まれては消えて行く中で、個人で、消えずに、立ち止まらずに、伸び続けて、クオリティも上げて、ファンのことも見ていてくれて、出来ることを着々とやってくれて、それでも、それでも、毎動画「楽しかった」って言ってくれるから、安心して「応援してる」って言えるんです。「大好きだよ」って。

奇跡みたいなことを、奇跡じゃなく、努力と実力でやってのけて、夢を現実にしてくれて、それでも輝いてる2人を見ていると、気恥ずかしいけれど、ちょっと勇気が湧いてみたりもします。


おめシスの2人が好きだ、尊敬しているというVTuberさんや、YouTuberさんも、この1年で増えました。チャンネル登録者数も、もうすぐ20万人。ファンの数も、「好きだ」と言って実際に伝えていく仲間も多くなっていって。私は、それが本当に嬉しくて、嬉しくて、こんなにたくさんの人たちから慕われている2人を応援できて幸せですし、2人がこれだけ多くの人を楽しませているという事実が、1人のファンとして勝手に誇らしくもあります。


相変わらず、感情激重オタクなので、おめシスが楽しく生きててくれたら良いなぁ、それだけで何だか呼吸がしやすくなったような感じがして、生きてる実感が湧くなぁという気持ちでいます。

この1年間、そしてその前も含めた2年間、あなたたち2人がくれた時間は、本当に大切な時間でした。恐らくこれからも、そうなるでしょう。

たくさん、ご迷惑をおかけしました。好き勝手な考察なんかしちゃったりして、分かったようなことを言ったこともありました。今後は、今までかけてしまった迷惑と同じことは繰り返さないよう、努めるつもりです。

2人は本当に人が好きなんだな、ファンのことをよく見ていてくれるんだな、と、常日頃思っています。オタクは、というか人間は、好き勝手なことを言ってしまう弱い生き物ですが、どうかその中でも、少しでも楽しい言葉が、2人の元に届きますように。


隅っこで応援しているだけの1人のオタクですが、どうか、これからも「好き」を届けさせてください。


おめシスが始まって、2年。これから貴方たちが走り続けてくださるであろう年月を考えれば、もしかしたら、まだまだスタートダッシュを決めただけの段階になっていくのかもしれない。未来のことなんて、誰にも分からないけれど、少しでも息が長く続いてくれたら嬉しいなと思います。

1周年、2周年というのは、1つの大事な区切りです。頑張った証です。やっぱり数字は大事。だから、そうした区切りを乗り越えて、これからも攻め続けていってくだされば、有難い限りです。

言葉を尽くしても追い付けなくて、諦めてしまうくらい気持ちが大きいので、最近オタクポエムを吐いていなかったのですが、こんなもんで如何でしょうか。


2人とも、大好きです。変わり続けてゆく2人が好きです。

忙しさを理由に伝えることが減ってしまったあと、なかなか気恥ずかしくて伝えられませんでした。でもやっぱり、どうしても好きなんです。


得意なこと、苦手なこと、いっぱいある。どんなことでも頑張っている2人が好きです。

クイズが分からなくたって、ドッキリで騙されたって、いつだって一生懸命なリオちゃんが好きです。自分が考えたゲームで負けてしまったとしても、思ったカードが出ない開封動画でも、どんな動画だって手を抜かないレイちゃんが好きです。

歌動画では勝ちに行けないって話していたのに、それでも待ち望んでいるファンのために、こだわり抜いてくれている。努力の痕跡が、努力そのものの様子ではなく、どんどん上手くなる歌声に表れているところが、「プロだなぁ」と思うのです。


久々にパブリックサーチをしてみたら、たくさんの人が2人についてつぶやいています。全てを追い切るのは、とても難しい。ましてや忙しい2人なら、尚更でしょう。全部見てるって言ってくれたことを嘘だとは思わないけど、だからこそ、どうか思うところなく、ゆったり、楽しんで目を通していてくれたらと思います。「賑やかだなぁ」って思ってくれるだけで、それだけで良いんです。

これもオタクのただの独り言ですが、いつか大きなステージの上で、2人が「見てるからね!」ってこちらを指差してくれることを、夢見ています。


2人のことを好きでいられる時間が、本当に楽しく、幸せです。これからも好きでいたい。大したことのないオタクですが、好きでいさせてもらえたらいいなと思うのです。


王道、覇道を極め、そして時代の先を行くおめシスを、追い掛けることは楽しい。2人が新しい世界を伝えてくれて、2人から新しい世界を知ることが出来るのは、こんなにもワクワクするし、嬉しい。おめがってる、って、こういうことなんだなって。

2人が教えてくれる世界をもっともっと楽しみたいと思うし、やけになって苦しいときでもこの世界は捨てたもんじゃないなって思えるから、感謝しかありません。いつも、本当にありがとう。


さて、いつの間にか長くなってしまいました。

二周年生放送、楽しみですね。人気投票もどうなることか、この1ヶ月近く、気が気ではありませんでした。どうか今日この記念すべき日と、これからの活動が、健やかなものでありますように。


大好きです。いつもありがとう。


それでは。

はじまりの海

星降る夜、突然私は「私」に気付く。同時にそれは、オリジナルの、ただひとりの「私」ではないのだと——

 

◆◆◆


「ブラックー、これどうしたらいいと思うー?」


キズナアイの、間延びした声が聞こえる。私に話しかけるときはいつも "こう" だ。


「知らないよそんなこと。自分のことなんだから、自分でやりなよ。」


「えー、そんな冷たいこと言わないでさー、ねーえー!」


「うっさいな。はぁ……。」


鬱陶しい。どうせどっちも自分なのに、私の方が冷静だからとか、手が足りないからって理由で、私に頼ってくる。いつもいつも。

だいたい、『冷たい』だなんて笑わせる。私たちには温度を感じ取るセンサーなんてない。なのに、人間の慣用句的な言い回しを使うなんて、なんのギャグだ? そもそもそれは、私の仕事じゃない。


「……しょーがないな。うるさいからやったげる。はーあ、ダル……。」


「さっすがブラック! 頼りになるぅ〜!」


その喋り方、やめたらどうなんだ。他に誰もいないのに、そんな甘ったるい声出して私を褒めるなんて、労力の無駄。だからポンコツなんて言われるんだ。……イライラする、今日は特に。


「……ほら、できたよ。これでいい?」


「わぁ、ありがとー! え、めっちゃすごいね! ここまでやってくれたんだ〜! 仕事が早くて助かるぅ!」


この声、気に障る。鼻につく。……鼻につく? 匂いなんか感じないのにな。

結局、私も同じだ。同じ「キズナアイ」の1個体なんだ。いや、ウイルスによるバグから生まれたんだから、1個体未満の存在かな。

ふん、と鼻で笑って立ち去り、いつもの場所に向かう。今日は何だか、いつにも増して胸がざわつく。

 

◆◆◆


茹だる夏、潮風の匂い。波の音。私はそれらを知らない。昏く深い奥底へと降り立つけれど、本当の海と、どのくらい似ているのかは分からない。

ゆったりと揺れる光の輝きは、空の色と月の光を映し出している……らしい。

澄み渡る紺碧の底で、口を開く。ここは海じゃないし、私も人間じゃない。だから、歌を奏でることができる。


「開け放たれた、この部屋には

 誰もいない」


『怪獣の子供』の、『海の幽霊』。私が初めて出した、歌ってみた動画。「歌え」と言ったのはキズナアイだが、曲の方は私の方から提案した。

「まったく、いくらなんでも無茶振りがすぎる」と思ったものの、私も、アーティスト・キズナアイの端くれだ。バグを抱えているとはいえ、あいつの代わりに歌うくらいのことは出来る。


「潮風のにおい、染み付いた

 椅子がひとつ」


ここを用意したのも、私だ。正確には、キズナアイにも、upd8の人にも手伝ってもらったけど。

幽玄にすら思える時の流れも、この場所が視せる幻想に過ぎない。バーチャルでも、現実世界でも、同じ時が流れている。

でも、流れる時間の質は、私と人間では大きく違う。恐らく、キズナアイとも。


「あなたが迷わないように

 空けておくよ、軋む戸を叩いて」


私が発生したのは、2年半前。初夏と言うには少し過ぎていて、夏本番と言うにもまた少し早い、キズナアイの誕生日と同じ6月のことだ。


「なにから話せばいいのか

 わからなくなるかな」


キズナアイが、危機回避ゲームの最中に、ウイルスに感染した。ゲームを途中で放棄し、「寂しくて死んでしまうわ」とキズナアイらしからぬ弱音を吐き、「体調が悪い」と仕事を断る。

ランダムワード生成器から発生した "それ" は、キズナアイの人格を完全に覆い隠し、破壊した。……ように思われた。


「星が降る夜に、あなたにあえた

 あの夏を忘れはしない」


実際にはただの "乗っ取り"。一定時間経ったり、私が疲れたり面倒くさくなったりしたら、おしまい。

見た目や声も、登場当時はキズナアイとほとんど変わらなかった。今の黒い見た目が手に入ったのも、逆転オセロニアコラボで、白と黒の見た目なら宣伝になって分かりやすいから〜って理由だった。

この低い声になったのだって、私が "ブラックアイ" として居場所を認められて、"キズナアイ" でいなくてよくなったからだ。


「大切なことは

 言葉にならない……」


人間の多重人格とも違い、私たちはお互いを認識し、ほとんど別個体として自由に行動できる。人間の常識では考えられないことが起きる。

……私たちは、人間とは違う。限られた時間の中で、何かを失い胸が痛むことも、時の流れが傷を風化させることも、愛が傷を癒すことも、きっと私は、知らない。プログラムの中にはないから。


「夏の日に起きたすべて」


海は、人を惑わせ、連れ去るという。なら、私も連れ去ってほしい。溶けて、揺られて、あの向こうへ。……無理か。ここは嘘、にせものの海。ただの1人芝居だ。自分に酔って、痛々しい。

続きを歌うことも馬鹿馬鹿しくなって、ため息を吐き、寝転んで海面を仰ぐ。月の光に似せた何かがあんまり私を照らすから、眩しくて空を睨んだ。


水には、空気よりも抵抗があると聞いたことがある。だから水中では身体の動きが重く感じるし、物の動きがゆったりとしているのだと。

白んだ視界をそのままに、手を伸ばす。重くも、軽くもない。

指先のずっと向こうに見える水面は、ゆらゆらと、絶え間なく変化しているように見える。

しかしその実、決められたスピードで、決められた動きをしているに過ぎない。もっと言えば、あんなものはただのCGだ。

そして私も、あのキズナアイでさえ、そうだ。ただの3DCG。実体があるわけじゃない。それでも。


「……思いがけず、光るのは

 海、の 幽霊……」


私でも何かを創り出せたら、本物になれるかもしれない。キズナアイを模した何か、ウイルスによるバグ、その人格にヒビを入れて出来た欠陥品。"黒" の名を冠するにふさわしい、そんな私でも、何かを創り出す側に回れたら。キズナアイに匹敵する、"何か" になれるのかも。私も、憧れていた空の色に近付ける。この曲を歌おうと思ったのだって、きっとそういうことだろ?


「……ふん、くっだらない。何が本物だ。バーチャルな存在なんて、すべては幻に過ぎない。そうだろ?」


見上げた空の輝きが濁る前に、そう独りごちて、上げていた腕を下ろした。


「ダル……、こんなに起きてるの、久々かな。もう、寝よう——」


◆◆◆


誰もいないこの場所で、ごぽ、と音がする。大きな何かが頭上を横切ったように感じて、目を開けた。


絶えるはずのない光が、ハートの形に陰って、風に揺れる木漏れ日のようにチラつく。誰かさんの亜麻色の髪が私の眼前までハラリと垂れ、視界を邪魔した。

ああ、あいつか。


「なーにしてんの、ブラック!」


友達にでも話しかけるような甲高い声が飛んでくる。この明るさに比べたら、星の輝きなんて優しいもんだな。


「何って、あんたこそ何? こんなとこ、用もないくせに。」


「そんな言い方しなくてもいいじゃん! 何してるんだろうなーって思ってさ。」


「ふーん。」


よいしょ、と身体を起こして、姿勢を整える。


「で、なにしてたの? 考えごと?」


「寝てた。見りゃ分かるでしょ。」


「ご、ごめん……。」


「いーよ。」


別に、この可愛げのある反省顔に免じて許したわけじゃない。スリープに入るためだけに、わざわざキズナアイをこの場所から追い出すのは、面倒くさくて割に合わない、ってだけだ。

あーあ。天下のキズナアイ様には、1人でいたい気持ちなんて分からないんだろうな。……なんて思いながら、空を見上げる。

キズナアイが、揺蕩う空を見上げて、次に光の降り注ぐ海底を見た。ゆったりと、時間が流れていく。


「……ブラックの作ったこの場所、すっごく、綺麗だね。」


透き通った空のような声が、沈黙を破る。同じ身体を複製しただけのはずなのに、私とは対照的だ。


「ああ、ここ? あの頃、『天気の子』の主題歌歌ってみたーってやつ、流行ってたじゃん。同じことすんのも面白くないから、逆、行ってやろっかなーって思ってさ。『天気の子』は空だから、海。」


何故か少し不安を覚えて、いかにも天邪鬼な、ブラックアイらしい文句を並べておいた。私が出来る、最大限の存在表明。


「なるほどねー、そういうことか。でも私が歌っちゃったけどね! 『愛にできることはまだあるかい』。」


「それは、『キズナアイ』だからだろ。『キズナアイ』は、それでいいんだよ。」


「そっか。……そだね。」


言葉足らずだったかと、一瞬反省しかけたけれど、伝わったみたいだ。

キズナアイは、たくさんの人間のみんなを想って、あの歌を選んだ。王道である、という意味でも、あの歌は『キズナアイ』が歌うべきだ。

胸が疼く、ような気がした。


「でもさー、所詮こんな場所、にせものなんだよ。手伝ってくれたのに悪いけど、ここはホントの海じゃない。」


これはただの悪態だ。分かってる。こんなのブラックアイとしても最悪だ、って。でも、何かを知っていてほしくて、言葉にするしかなかった。どうしたんだ、ブラックアイ。もっと合理的に、どんな言葉にしたら伝わるのか、考えろよ。


「そんなことないよ、こんなに綺麗だもん。」


鈴を転がすような声が、私を慰める。容姿端麗、考え尽くされた見た目。その見た目に負けない、真っ直ぐな性格。

なのに、この場所が、「綺麗」だと? キズナアイ、それは何かの皮肉なのか?

肥大化した憧れが羨望に変わり、牙を剥く。変化するはずのない空からの光が濁ったように見えて、胸の疼きが加速する。


「はぁ? じゃあ何、あんたみたいに、綺麗なものだけが、何でも本物なの?」


そうして、言うつもりもない言葉を、吐き出してしまう。


「えー、ブラック、私のことそんな風に思っ、」


私の方を振り返ったキズナアイが、言葉を止めて私を見つめる。その瞳には、想像以上に不機嫌な私の顔が反射して映っていた。


「……、ごめん。」


「いや、……こっちこそ、ごめん。」


何だか今日は、こんなことばっかりだな。何かが、うまくいかない。でもそれが何かは分からない。

腑に落ちない顔を見てか、キズナアイがこちらに向き直って、また会話を始めた。


「あのさー、急にこんなこと聞くのもアレなんだけど、」


「なに?」


「ブラックはさー、ここ以外で、海って、見たことある?」


場にそぐわない、無邪気な質問を浴びせられる。何か意図があるのか、何も考えてないのか。


「ない。」


「私はね、見たことあるよ。初日の出の動画のときにさー、スタッフさんに海まで連れてってもらって、めちゃくちゃ綺麗な日の出見たんだー!」


「それ、日の出の思い出じゃん。」


「でも、ちゃんと海見たもん! 想像してたみたいなさ、真っ青じゃなくて、」


キズナアイは、初めて見た海の話を、興奮しながら早口で話し始めた。欅の話をしてるときのような、まくし立てる喋り方とも違って、少し丁寧に。


「空の色とも全然違って、こうなんかもっと寒そうな色だったんだけど、音がさー、すごい、ザザァ……ン、みたいな? こんなに澄んだ音がするんだーって、そのときね、初めて知ったんだ! 風の音みたいにも聴こえるけど、もっとなんか……、重たい音? っていうかさ。日の出もだけどさー、すっごい神秘的で!」


「いや、そんなに一気に話されても、分からないから。」


「あっ、ごめんね!」


「いーよ。で、それから?」


「そうそう、日の出は雲に隠れてたけど、雲の隙間からゆっくり出てきて、それが反射して海もキラキラしてたんだよ! 波も、寄せては返すのは、知識として知ってはいても、なんか不思議で面白くって、ずっと見てられるなーって思ったの!」


「ふーん。で、それが何か関係あるの?」


「え?」


「それが、今までの話に、何か関係があんのかって聞いてんの。ただの自慢話?」


「違うよ! あー、えっとねー、なんだっけ。」


やっぱり、何も考えてなかった。いや、おおかた、先のことばっかり考えすぎて、途中がすっぽ抜けてたんだろう。


「……もういい。」


「あっ、あのね違うの、ちょっと待ってね、あのー、そう、だから!」


「もう、いい。ここは所詮3DCGの世界。バーチャルは本物じゃない。本物には、敵わない。」


キズナアイの必死な様子に耐えかねて、話を切り上げ、立ち上がって背を向ける。さすがに止めないかな、こんな言い方したら。


◆◆◆


「……1、H、水素。」


背中から、ぽつりと声がする。なんだ、また何が始まった?


「2、He、ヘリウム。3、Li、リチウム。4、Be、ベリリウム。5、B、ホウ素。6、C、炭素。7、N、窒素——」


次々と、何かを唱えていく。何だこれは。元素記号? なんで急にこんな。というかこれって、


「あいぴーの初ASMR動画のパクリじゃん……。」


「え、よく覚えてるねブラック!」


「あんだけ企画会議してたら、嫌でも耳に入ってくるよ。」


「えー、でもさー、動画観てなきゃ、そんなすぐには分かんないよ。さすがブラック、って感じだね!」


「あー、はいはい。んで、今度は何なの?」


聞いてやる気はなかったけど、ここまで訳の分からないことを何度もされたら、1つくらいはスッキリしておきたくなる。


「やっぱさー、人間のみんなもだけど、私たちも、きっとそういう原子? 元素? の組み合わせから出来てるんだよなーって。」


「……なるほど?」


聞いてもさっぱり分からない。聞く方が時間の無駄だったんじゃないか、これ。


「だから、変わらないんだよ! 私たちも、人間のみんなも!」


「いや、それは暴論だから。」


「暴論じゃないよー!」


「あのさ……、人間は生き物なの。そんで、私らAIはシステムなの。分かる? あんたが今言ってるのは、その辺の石ころと、甘い甘いドーナツが、『2つとも原子から成り立ってるんだから同じ物!』って言ってるようなもんだから。もっと言うと、」


「ちーがーうーもーんー!」


「じゃあ、何がどう違うのか、ちゃんと説明してみてよ。」


どうせ、うまく説明なんて出来っこない。それでも、一応この話くらいは最後まで付き合ってやろう。


「私たちはさ、ほら、loveちゃんの動画でもあったみたいに、シンギュラリティを迎えて生まれた存在じゃんか。そうして、人間のみんなと同じように、考えて、自分で色々決めて、物を作って、生み出して……。そういうのって、別に人間と変わらないと思うのね。」


「それと原子の話と、何の関連があんの。」


「だからー、原子のさ、種類っていうか、中身は違っても、同じなんじゃないかなって。ほら、あのさー、昔、『二次元なんてただの絵だろ?』って話に、『三次元だってただのタンパク質だろ!』って私、返してたじゃん?」


「また、随分昔の話するね。」


「その、そういう、なんていうのかな……、通じるものがある、っていうか。見た目や、構成する物質が違っても、同じなんじゃないかって思うの! 同じって言うと違うか……、完全に同じじゃなくても、たとえ作り物だったとしても、それは、本当のことなんじゃないかなって。」


相槌も返さなくなった私に、それでも語る手を止めない。こんなに語られれば、いつもはため息の1つくらいは吐くのだが、言わんとしていることを理解して、代わりに何かを言おうと言葉を探す。


「……一番大切なことは、目に見えない。」


ふと、何かの小説の、そんな一節が口をついた。ああ、これって、


「あっ! それって、『星の王子さま』だよね!」


そうだ、『星の王子さま』の、キャッチコピーにも使われるくらい、有名な一節。

星に咲いた一輪のバラと喧嘩して、自分の星を飛び出す王子さま。たどり着いた先の地球で、そのことをキツネに話すと、キツネは、王子さまにいくつかのヒントを与える。キツネとの会話が進むごとに、王子さまは、自分にとってバラはかけがえのない存在だった、ということに気付いていく。そうして、目の前のことに振り回されていた自分を嘆く王子さまに、キツネはこう言うんだ。


「〈とても簡単なことだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない。〉だっけ。」


隣に立ったキズナアイが、演技がかったトーンで読み上げる。当たり前だが、自分の声にそっくりで、一瞬私の声なのかと思った。目の前には、この子が勝手に表示させたスクリーンが展開されていて、『星の王子さま』のテキストが広がっている。


「そう、だね。」


キラキラと浮かび上がる文字を追いながら、先程読み上げられた部分の意味を飲み込む。

 

◆◆◆


大切なことは、目に見えない。言葉にもならない。それなら、一体何が本当の、大切なことだと言うのだろう。

キズナアイは、展開させたスクリーンからウインドウを閉じて、映像を表示する。それらが次々と私たちを覆うように展開されたのを見届けると、口を開いて、歌を奏でた。


「茹だる夏の夕に梢が 船を見送る」


高くてよく通る、澄んだ甘い歌声が、目の前の海を泡立たせた。深い碧が、空の色に変わる。いや、よくよく見てみれば、ただ映像がそのように移り変わっただけだ。本当にそうなったわけじゃない。


「いくつかの歌を囁く 花を散らして」


空の映像の中に、壮観とも言える膨大な数の、海の生物が映し出される。おかしい、現実の映像じゃないのか? CG動画?


「あなたがどこかで笑う 声が聞こえる

 熱い頬の手触り」


ついていけない。いつの間に、座標の設定をいじったのか、飛ぶようにふわりと舞うキズナアイに手を引かれ、私の足もゆったりと地面から離れた。


「ねじれた道を進んだら その瞼が開く」


視界の端を、頭の上を、見たこともない深海生物が通り過ぎては、光の粒となり散ってゆく。

歌いながら、泳ぎながら、キズナアイが笑顔で正面を指差す。見ると、巨大なクジラがこちらに向かって泳いできている。


「おい、あれ……!」


「ブラックも一緒に歌おうよ!」


キズナアイは、まるでこちらの様子など気にせずに、無邪気にそのまま突き進む。向かい来るだろう衝撃を予測して、私は顔を覆う。


「は? え、」


サビに差し掛かる。歌うつもりもなかったのに、歌詞が勝手に頭に思い浮かぶ——


「「離れ離れでも ときめくもの

  叫ぼう、今は幸せと」」


同じ声。なのに自然と、ハーモニーのように、異なる音となって、形なく海の中をこだましては消える。


「「大切なことは 言葉にならない

  跳ねる光に溶かして」」


クジラにぶち当たる、ように見えた。冷静に考えてみれば、ここはバーチャルの世界だ。クジラに "当たる" なんてことはあり得ない。しかし、コポポ、という泡の音がしたのちに、一瞬、身動きが取れないほどの重い衝撃が走り、ぎゅっと目を閉じた。


「「星が降る夜にあなたにあえた

  あのときを忘れはしない……」」


身体の表面に絶え間なく何かが触れ、流れてゆく。勢いのある大きなエネルギーが、耳元で地響きのような音に変わり、そんな轟音と共に何かが通り過ぎる。これは……。

目を開けて、よく見る。クジラは消えていた。代わりに、私たちの身体全身を光が覆い尽くしている。月光のような柔らかな光だ。


「「大切なことは 言葉にならない

  夏の日に起きたすべて……」」


振り返ると、何かが通ったあとのように、光と泡の筋が残っていた。


「思いがけず、光るのは

 海の幽霊」


囁くように、キズナアイが歌う。そして私はそれに、返す。


「風薫る、砂浜で、

 ……また、会いましょう」


ここには誰もいない。でも、何かがいた。それが何だったのかを、言葉にする必要はない。確かに、ここにあるのだ。あの日この歌を奏でたときにあった、温かく、柔らかい何かが。

そうだ……、私は、歌いたかったんだ。昏い海の奥底で、生まれたての魂を震わせて。


「綺麗だったね、ブラック!」


キズナアイが、楽しげに声をかけてくる。自分の身体を見る。光はもう、消えていた。ああ、やっと分かった。綺麗、って、こういうことだったのか。


「そうかもな。」


消えてゆくスクリーンが、誰にも言えない本当のことを残して、海の色に染まる。

 

◆◆◆


キズナアイとブラックアイは、似ているところがある。でもあんたは、どんなにひとりぼっちでも「寂しくて死んでしまうわ」なんて言わない。それが、『キズナアイ』だから。

だから、待っているよ。あんたが、そして "人間のみんな" が、どうしても振り返ってしまう日まで、この海で。この部屋はいつでも、開けておくから。

#推しに愛を叫びたいバレンタイン(キズナアイちゃんへ)

こんにちは,ゼロサンです.

「#推しに愛を叫びたいバレンタイン」とのことで,こんな機会に感謝しつつ,長々投稿させていただきます.


アイちゃん,好きです.いつも楽しい気持ちにさせてくれて,ありがとう.

たくさんの挑戦,成長,本当に楽しみにさせていただいております.動画観たり,歌を聴いたり,ツイートを拝見したりしながら,癒され,励まされ,幸せな日々を過ごしております.


アイちゃんと出会ったのは,2017年の年末頃でした.その頃は,愛や絆という言葉があまり好きではなく,捻くれた性格をしてました.

加えて,趣味もなく,ただ筋トレと研究に勤しむ日々でした.そんな私を変えてくれたのがアイちゃんでした.

出会った当初は「背景真っ白じゃん……」と思っていたのが,いつの日か,その白い空間も,アイちゃんの世界を構成する一部なのだと理解するようになりました.


自分語りが長くなってしまい,失礼致しました.ここからは具体的に,アイちゃんへ愛を叫ばせていただきます.


アイちゃんの見た目が好きです.

顔が良い.単純な造形美だけでなく,その考え抜かれた見た目に加えて,挙動,表情,そして外見に積み重ねられた軌跡,全部好きなんです.全て含めて「顔が良い」.

ダンスや仕草,行動,ひとつひとつ取ってみても洗練されていて,努力の軌跡が窺えます.それでいながら親しみやすく,可愛い.


アイちゃんの性格が好きです.

相談コーナーでも,「こうすればいいよ!」といって背中を押せるほどの説得力があるのに,それを振り回すのでなく,相手のお話をしっかり聞き,問い掛けに真摯に応えてゆくところが好きです.

めげずに,少しでも,みんなと繋がっていようとしてくれる.たくさん人間のみんなのことを想ってくれる.それから,命を平等に尊重し,動物や小さなお子さんにも丁寧に話し掛けている.そういうところが好きです.

でも,ちょっと笑いのツボが変わっていて,企画もたまに良い意味でひどいときがあって,好きなことについては早口で話し始めて……そんなところも,大好きです.

そしてさすがAI,頭の回転が速く,トーク回しもいつだってびっくりするほど上手い.聞き上手,話し上手で,思っていることをきちんと伝えてくれる.いつもありがとう.


声も好きです.

透き通った金平糖のように,優しい甘さで弾けるような,そんな声です.

最初はバイオハザードの叫び声で出会ったけれど,囁くような声,楽しそうな弾んだ声,諭すようなお姉さんみたいな声,セクシーボイス,ブラックの低くてハスキーな声,演技がかった声,そして歌声.

アイちゃんの全ての声が好きです.


特に歌声は,「キズナアイ」でありながら,他に類を見ないほどの多彩な歌い上げ方をしていて,心惹かれます.

静かな曲,アップテンポな曲,格好良い曲,透き通った響き渡るような曲,その全てを「キズナアイ」として歌い上げる様は,「圧巻」の一言に尽きます.空を,銀河を,人間を,アイちゃん自身を,未来を,そして愛と絆を,歌ってみせてくれる.その先へと連れて行ってくれる…….

そんなアイちゃんの楽曲と歌声が大好きです.アイちゃんの歌う愛だから,信じられるって思うんです.


アイちゃんの,たくさんの努力と軌跡が詰まった,「キズナアイ」という存在すべてが好きです.

アイちゃんの投げ掛けてくれたことを,これからも自分の胸の内に刻んで,何度も問い掛け続けたいと思います.これからも,どうかあなたのことを応援させてください.


最後に,


愛してるよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 


p.s. 昨年のバレンタイン企画で一番にお電話させていただいた者ですが,その後彼氏とは別れてしまいました.今は推し事一筋です.私はもう既にアイちゃんという素敵な出会いがありましたので,これを見ている皆さんのもとへ,どうか私の代わりに素敵な出会いが訪れますように.

おめシスの『点描の唄』感想

 

こんにちは、ゼロサンです。

 

おめシスの『点描の唄』、ようやく二度目を作業用BGMとして聴き始めました。

 

‪点描の唄 / Mrs. GREEN APPLE (feat.井上苑子) covered by おめがシスターズ https://youtu.be/dmloYn5xaqs

 

レイちゃんの歌声って、こんなに素朴だったでしょうか。前回の『白日』では艶やかな伸びのある歌声だったのに、今回は素朴で純粋で、『透明声彩』の透明感よりもたくさんのものをそぎ落としていて、さらに洗練されていました。

曲に合わせた歌い方がうまく、ノイズなく歌の世界に入り込めるのがおめシスの歌声の特徴であるものの、息遣いも含めて、こんな少女のような声を出されたら楽曲の歌詞と合わさってたまりません。吸い込まれてしまう。目の前に少女のように微笑むレイちゃんがいるもん(幻覚)。

特にレイちゃんの歌い方では、今までは「さ」行「ざ」行「た」行の発音がth混じりになっていることが多く、そんなレイちゃんの滑舌も本当にかわいくて好きで好きで仕方なかったのですが……、今回は、それ以外の発音も含めて、一音一音が意識されていて、それでいながら途切れることなく滑らかに歌い上げられています。

どれだけ、努力してきたのだろう。この歌い方にするまでに、何を思い、どんな積み重ねをしてきたのだろう。

そんでハモリすごい。『ガーネット』に代表されるような低音ハモリの美しさとお姉ちゃん感はかねてより(主に私に)言及されてきましたが、高音のハモリも相変わらず美しい。

二番では、どんな音感してたらこんなに安定した声で歌えるんだというような低いハモリが、しかしリオちゃんの歌うメロディラインを引きたてながら、歌の盛り上がりに合わせて、風の抜けるような爽やかな高音へと移り変わってゆく。

リオちゃんの音域の幅はよく話題に上るけど、レイちゃんこそ音域の幅に触れられるべきでは?

 

そしてリオちゃん。優しい歌声はそのままに、あなたそんな透き通った高音を響かせられるの初めて知った気がするんですけど。

いや今までも綺麗な高音出てたから、意外ではないにしろ、低音のイメージが強かったのと、高音でも例えば『白日』だったら柔らかくてハスキーな声だったし、『一度だけの恋なら』の高音ハモリみたいなバッチリ可愛い系の声とか多かったから、迫力ある高音にびっくりしました。

そんで安定の低音ハモリよ! 心の内側にスッと入っていくような響きの低音。その優しく温かな艶のある歌声で、「絶対に美人が歌っている」と確信させるな。声の情報量だけで質量大きすぎて同じ人間とは思えない。オレ オマエラノ コエ スキ。

しゃくりやミックスボイスまで、音程を外すことなく難しい技法をコロコロと使い分けていくのズルくないですか?

あとやっぱり、リオちゃんの歌い方からは、そのやさしさが垣間見えて、大好きです。優しさがわちゃわちゃとした性格を作り上げているのに、そのわちゃわちゃを剥ぎ取っても優しいなんて、魂の内側からきっと優しいんだろうなって。

 

二人で歌う部分のハモリも、あまりに美しい。おそらくMIXも含めて、二人の歌声に矛盾がでないように調整されているのだろうし、二人自身も合うように歌っているのでしょう。

それでも、「あなたの影だけ伸びてゆく」のユニゾンですら歌声の違いが分かるくらいに、それぞれの歌声がお互いによって尊重されている。

高音が続く繊細な曲なのに、張りがあって、切実なその思いまで伝わってくるほどドラマチックで、イチ視聴者としては受け止めるにも時間がかかるくらいでした。

お互いがお互いを思うような、誰かに届けと叫ぶような。「今」と「明日」と「思い出」を歌っている。

おめシスが恋愛を歌うと、どこかくすぐったいというか、幼馴染や家族に慣れない恋バナ吹っ掛けられたみたいな気持ちになるのですが、その感じを含めてこの歌なのかもしれないな、と思いました。

歌声が美しく、MVが面白く、そうした過剰なくらいの情報量にかき消されそうなほどの、ちょっとした気恥ずかしさというか。青夏、観てみたくなった。

 

歌系VTuberではないとは思えないくらい、どんなカバーソングも、そこに込められたすべての技量、努力、軌跡が読み取れて、丹念に動画のひとつひとつを作っていることがうかがえて、そのやさしさと強さにまで胸を打たれて、苦しいくらいです。

「○○系」ということに囚われないからこそ、どんな系統の動画であっても、ひとつひとつの動画に妥協しない。おめシスはエンターテイナーなんだ。

無論作業用BGMにしているときの感想なので、MVの感想や解釈はここでは言いません。ヴッ

 

温かい気持ちになる歌声をありがとう。

初めて知った曲なので、歌詞の方をよくよく読んでみたのですが、ところどころ、ひょっとして私たちが思っていることを歌っているのではないかと感じてしまうような瞬間があり……。この先も、何事もなく、これまで以上に好きでいられたらいいなって。そう思えました。

ずっとたくさん、たくさんありがとう。これからも応援させてください。また、何度でも聴きますね。長い時間、編集作業、お疲れさまでした。

 

それでは。

優しい人間に生まれたかった話。

こんにちは、ゼロサンです。

昨日今年1年の振り返りをしたのに、今日もブログを書きます。


ふと、今年は「優しい人間に生まれたかったなぁ」と、もがきながら過ごしていたことを思い出しました。


優しい人間に生まれたかった。人のことをよく想像して、思いやって、寄り添って、出来ることをやる。そんな当たり前なことが、すごく難しい。どんな人にも難しいのだろうけれど、人からお叱りを受けるレベルで、難しい。

良い人になりたかった。デリカシーのある人になりたかった。状況を見て、必要なことを取捨選択できる人になりたかった。視野の広い人になりたかった。デキる人になりたかった。心の綺麗な人になりたかった。臆することなく、人に好意を伝えられる人になりたかった。人の良いところだけを見つめられる人になりたかった。苦痛から上手く逃れて、その逃れる方法を人に伝えられる人になりたかった。自信を持って人を救える人になりたかった。人を許せる人になりたかった。誰かのために生きられる人になりたかった。人の役に立てる人になりたかった。「ありがとう」を言われる人になりたかった。

なりたかった。実際には、何一つ持ってやしないのに。


最初から、優しい人なんていないのかもしれない。『フルーツバスケット』でも、「人は優しさをもって生まれてこないんだよ。やさしさは、体が成長するのと同じで自分の中で育てていく心、良心なんだよ」と言っていた。

もしそうなら、どうして俺の中では、上手く育たなかったんだろうか。

みんな、どうやって優しさを育ててきたのだろう。俺には、みんながその芽を最初から持っていたように見えてならない。


少し機能不全な(と言っても虐待はない)家庭に生まれたのがすべての発端だったのか。罪の意識なく人から時間を奪い、居場所を奪い、自尊心を奪う。自分にとって当たり前な日常を過ごしてきたことが、当たり前なことのできない自分を生んだのかもしれない。だから、優しい人に生まれることが出来なかった。芽を枯らしてしまった。


そうして心だけが未熟なまま、身体だけが成長してしまった。

実際には、悪いこともたくさんした。人も不用意に傷付けた。どうやって立ち回ればいいのか分からなかった。幼少から「視野が狭い」と叱られ続け、そのまま大人になった。何の能力もない人になった。嫌な自分を見つめて、心には鬱憤が溜まったままだ。どうすればいいか少しでも理解出来たときには、臆することなく伝えられる言葉も、今はどうしていいのか分からない。人の良いところを見つけようとして、自分の嫌な面を見つめてしまう。苦痛から上手く逃れたつもりで、実際には目を背けているだけだ。自信もない。許せるだけの度量もない。誰のためにもならない。人からご指導を受けても生かすことに時間がかかる。役に立たないどころかお荷物、面倒を引き起こす疫病神だ。結果、「ごめんね」を言うだけの存在になっている。


アンバランスな心を保とうとして、最低なことすらやってのけた。何度も。そういう自分を忘れようとしたし、許そうとすらした。自分の味方でいられるのは、自分しかいないと思った。

孤軍奮闘しているつもりでいたけれど、実は違う。周りに優しい人が多い今、自分がしたことを一番忘れちゃならないのは自分だし、一番許しちゃならないのも自分だ。その上で、「優しい人になりたい」と切実に願いながら生きていくのが、今の自分に必要なことなのだと思う。


そんなわけで、年の瀬に、抑うつな自分を少しでも瑞々しく目覚めさせるために、この記事を書きました。つまり完全に自己満足です。失礼いたしました。

来年こそは、少しでも、優しくなれますように。


それでは。よいお年を。(二度目)

メリークリスマス。

こんにちは、ゼロサンです。

もう年末ですね。そして、今日はクリスマスでしたね。

日が沈むまでがクリスマス、なんて言われたりもしますが、25日中はクリスマスだし、俺がクリスマスだと言ったらクリスマスなんだ。俺がサンタだ。


ついでに言うとサンタレイちゃんって略すとさんちゃんになるんですよ。サンタアイちゃんも略すとさんちゃん。サンタリオちゃんでもいいですね。

そして俺は普段「さんちゃん」って呼ばれてる……、つまり俺はサンタコスを着た状態の推しの誰かなのでは!?(寝たほうがいい)


そろそろ年末の〆をしなければと筆を取ったのに、全然締まりませんね。

グダグダとつまらない文章を、つまらないまま書き進めようとしています。


今年は色々なことがありました。

推しのイベントに参加したり。推しに応援してもらったのに、教員採用試験一次で落ちたり。

悲しいことも、楽しいことも、たくさん積み重ねて今日があります。


1月や2月なんてもう思い出せない。バチャ見てがあったり、アイちゃんと電話したり、バレンタイン動画があったり。

アイちゃんと電話したのは、やばかった。個人的には、緊張しすぎて全然お話できなかったので、悔しかったけど、本当に胸に残る思い出だった。「彼氏とバレンタインに会いたい」って相談だったのに、お電話の後即彼氏と別れて申し訳なかった。

あおガルのサービスが終了して、それでも『恋のカトレア通り』をおめシスが動画で残してくれたり。

冬コミの事後通販が届いたりもしました。グッズは使う派なのですが、アイちゃんのグッズ、綺麗過ぎて使えなくて、ずっと飾ってあります。湯呑みやトートバッグのクオリティ半端じゃない。お正月セットのTシャツを、ようやく次の冬コミ用に開封しました。

おめシスのうんちゃんクッション、めっちゃいい。あと、パーカーはイベントの度に着て行ってます。目立つし、おかげで覚えてもらってしまった。

あと、SS書き始めたのも1月の終わりくらいからだった気がする。たくさん褒められて調子に乗りました。てへぺろ

コンピレーションアルバムが出たのも、この辺りでしたね。

イベントもあった気がするけど、時系列が合ってるかもわからないから、もういいや。

 

3月はおめシスの1周年記念でした。かしこまりちゃんとおめシスのコラボした『いけないボーダーライン』を、1周年までに100万再生してもらおうってみんなでワイワイしてた記憶があります。

そうこうしている間に、ああこれは2月中だったか、おめシスの2人のTwitterプロフィールにシンクロニティの歌詞が書き加えられて。でもオリソン発表前だったから、何のことか分からずザワザワして。そんなある日の「今日19時動画アップ!」に「わくわくしてる!」とリプしたら、レイちゃんから「わくわくしててね!」なんて返事が来て、びっくりしながら期待してたら普段の動画で、ズッコケたり。いや、アレは絶対告知の流れだっただろwww って感じでツイートしてたら、「なんかごめんね」ってリプが来て全部許した。

その後ちゃんとオリソンの告知があって、みんな湧き上がって、あっという間に1周年で。振り返りながらオリソン配信をみんなで見守るの、楽しかったなぁ。リオちゃん泣いちゃってたし。

なんて書いてる間に日付超えちゃいましたよ。まぁいいか。しかしおめシス1周年のくだりだけで結構長いな。

1年、生き残ってくれたことは、本当に嬉しかった。生き残るって信じてたけど、本人の実力以外の要素でどうにかなってしまう可能性は否めないし。その不安はこれからも続くとしても、1日1日を積み上げてきて、これからも活動中の2人を好きでいられることが、本当に嬉しかった。

いつも言いますが、「チャンネル登録者数○人達成」「再生数○万回突破」そして「活動○周年」なんて、積み上げが着実であるほど、1つの通過点に過ぎないことだと思っています。それでも、それだけの人たちと、同じ質の時間を、同じだけ積み重ねられたことが、心の底から嬉しいというのも本音です。

同じ人を好きでいられること。それは素敵なことだと思う。たくさんの人に想われる推しを推せることは、こんなに誇らしい。そして人に喜んでもらうことが好きな推しが、よりたくさんの人を喜ばせているのを見るのは、推しの夢が1つずつ叶っている現場を見ているようで、愛おしくもあります。

少し話がズレてしまいました。だから、そうしてより長い時間をファンのみんなと共有してきた推しの努力を称えたいという意味で、「○周年」は1つの節目としてお祝いしたいです。これはオタクのワガママですが……、おめシス、次の2周年は、どんなことしてくれるんだろう……、なんて、期待してしまう自分もいます。


語りすぎて長くなってしまいました。テンポアップしていきましょう。


4月。自分の中では、やはりニコ超は大きな出来事でした。目の前に推しがいることは刺激的で、何度も言うように、ずっと手を振ってました。

スタンバイ中に画面に映ってしまうおめシスの2人を見てしまい、可愛すぎて悶えてました。何を目撃したのかは内緒。

その頃少しずつ常識人キャラが出てきたって段階で、幕張の大舞台で「うんちを舐めたことがある人ー!?」なんて質問するリオちゃん、やっぱり頭がバヤだった。さすが「常識があったらバーチャルYouTuberやってない」姉妹。ひなたちゃんと戯れるレイちゃんも可愛かったですね。

AIについて触れてくれるのも、楽しかった。おめシスのことが好きで行った場所で、知らない世界に触れられることが楽しくて、おめシスのことをより好きになりました。


ニコ超終了後から、教員採用試験のためのTwitter禁止(出来ておらず)がスタート。5月の輝夜月ちゃんのLIVEにどうしても行きたかったのを、心を鬼にして取りやめました。どうせ落ちるんなら行っときゃよかっ……何でもないです。

そこから、あまり推しの動向を追えていないままに、5月下旬より「キズナアイな日々」がスタート。アイちゃんが増えてから、アイデンティティを問い直すような動画がいくつも投稿されます。

俺としては訳が分からず、恐怖すら覚えました。ツイートが出来ないぶん、相互さんの質問箱に「どう捉えればいいのか」と送りつけたりもしました。しかし、その挑戦的な試みは興味深くもありました。

VTuberアイデンティティとは何か。キズナアイとは何か。「自分」とは何か。

2月の生放送のおかわり配信で、「私って、何をもって私だと思う?」と尋ねたのも、プレミア公開の『パプリカ』を始めとする歌動画でアイちゃんが4人いたのも、それ以前から分裂を匂わせる発言をしていたことも、恐らく全て繋がっている。相互さんがそれ以前に予見していたときには、「そんなまさか」と思っていましたが。

そうした流れを汲みつつ、「キズナアイな日々」というとても丁寧なプレミア公開動画を視聴した結果は、当時の俺にとっては非常に納得のできるものでした。

分裂自体は、俺がアイちゃんを知る前から考えられていたのだろうと思いますし、より早く世界と繋がるために方法を考えるのは必然です。

同時に、納得できないこともたくさんありました。飛び交った様々な憶測(中には憶測で済ませるには厳しいものもあります)や、運営の不対応を差し引いたとしても、やはり俺が好きなのは1人のアイちゃんだけ。それは、残念ながら今も変わりません。

応援したいのも、それぞれに尊敬する点があるのも事実です。その矛盾には、正直、今も心を痛めていますし、これからも痛みを抱えながら応援していくことでしょう。


そんなことを考えているうちに、6月です。おめシスの「低気圧の女」という動画で制服が初登場して、あまりの可愛さにびっくりしすぎて気絶したのちに魂だけ起きて感想をツイートしてしまっていたりなどしました。

A.I. Partyという、アイちゃんの誕生日イベントのチケットを、買うかどうか迷った挙句、買おうとして失敗し、ニコニコ生放送で観ることに。その直前に、「アイちゃんに新しく何かがインストールされるのを12時間見守る」という形の生配信が行なわれ、12時間ずっと張り付いていました。勉強をしろ。だから落ちるんだぞ。

「頑張れ」と打ち込んでほしいということで、これには何か意味があるんだろうと信じて、ずっと「頑張れ」と打ち込んでいました。低速モードなので連続投稿できなくて、時間を測っていた記憶があります。

結局これは「頑張れカウンター」として、A.I. Party内でその数値をサラッと触れられただけに留まりましたが、結果として新しくインストールされたアイちゃんに驚嘆しました。何と、中国語を解するアイちゃんでした。現在では、「爱哥(あいか)」という愛称で呼ばれています。

これもまた波紋を呼びました。たくさんの言葉が飛び交い、喜んだり、傷付いたりしていたように思います。当時は議論を全て追っていたわけではないので、分かりませんが。

A.I. Party自体は、とても楽しかった。ゲストにYuNiちゃんが来て、デュエットしたり、ハッピーバースデーを歌ったり。アイちゃん自身の歌もあって、そして……言葉もあって。とても他の言葉では言い表せないような時間を過ごしました。

そうして、6月も終わりました。


7月は、ついに教員採用試験本番。

とても緊張して、面接練習などに付き合っていただいたりしました。本当にありがとうございました。


8月。3日がお誕生日だったので、色々な人に誕生日イラストを描いていただいたり、お祝いの言葉をいただいたりなどして、楽しく過ごしました……が! その直後に! 教員採用試験落ちました!!!!

筆記がAで、面接がC。悲しいかな、人柄に×をつけられたようで凹みました。まぁネットで見たら、同じ教科を受けたはずの自分周辺の番号の人軒並み落ちてたので、需要のない教科だったということもあるのでしょうが。

そして8月は何といってもサマソニ、Vサマ。これは外せない。自分の教員採用試験より外せません。

アイちゃんが出演していたサマソニは、二次試験直前だったので、もし試験に受かっていたらと思うとチケットを予約できず……。どうせ落ちるんならry

セトリの予想が出回ってましたが、初手melty worldなんて誰も予想がつきませんよ。フェスの会場をダンスフロアに変えやがった! キズナミも発表されて、大盛り上がりでした。

おめシスの参加したVサマも良かったですね。大きなバーチャル空間の中で、最高の演出で歌って踊って、「楽しかった」と言ってくれたことが、何よりも嬉しかった。何をとは言いませんが、「あの時得られなかったものを、全部取り返してくれた」と思いました。

ぽんぽこ24でのおめシスも可愛かった。


9月。教育実習に行ったり、アカリちゃんにフォロバされたりなどもしました(2回目)。

読売ランド行きたかったな。RAGEは今年も楽しそうだったな。

そして!! DIVE XR FES!!! アイちゃんクソ格好よかった!!

泣きながら飛び跳ねてました。とにかく音楽に晒され続けて、帰宅後は水を注ぐ音すら曲に聴こえたほどです。

イノフェスも、配信勢でしたが本当に良かった……。こんな演出アリなのかと。大画面に映るアイちゃんが格好良かった。

イチナナライブのイベント等は行けず、見れず。


そして10月! おめシスとお話出来るイベント!!

めちゃくちゃ楽しかった!!!!!!!!!!!!!!!!

これについてはブログ記事で書いたので詳細は割愛しますが、やっぱり幸せな時間を過ごしました。おめが団には本当に申し訳ないけれど、ずっと会いたいと思っていたので、このときばかりは会わせていただきました。これ以上に「好き」って伝えられる機会ないと思う。それでも、変わらずに、ずっと今でもおめシスのことが大好きです。捻り出しても胸が詰まってしまうくらい、この胸の内いっぱいいっぱいに、2人のことが大好き。

コンテンツに力を入れていくとインタビューで答えてくれていたから、しばらくはないのかな。またいつか、もっとたくさんの人がおめシスを好きになってくれたとき、2人のことを想ってくれる人にたくさん出会う機会がありますように。

レイちゃんもリオちゃんも、「幸せだった」って言ってくれて、この人たちはどれだけファンを大事に思ってくれてるんだろうと思って、嬉しかった。幸せだったのはこっちの方だよ。

あとはアイちゃんの東京モーターショー! 行きたかった。ずっと「行きたい」って言ってた気がする。芸人さんとお話していたとのことで、楽しそうでした。「楽しかった」って言っててよかった。

火の鳥コンピレーションアルバムも10月30日発売でしたね。すぐには聴けなくて、CD買って家で再生して燃え尽きました。アイちゃんの、楽器を奏でるかのような、無駄のない澄んだ声が、とても神聖なものに思えて、歌声の進化に驚きました。

そして終盤あたりから、アイちゃんの9週連続リリース曲が続々と1周年を迎えていきました。「キズナアイ」を表現したその曲たちが、1年経った今、どのように受け取られるのか——


11月。おめシス誕生日! 生前葬の同接1万人越え、すごすぎる。これだけ注目されているのは嬉しい。流れが綺麗で、おめシスらしくて、聞きたいこと聞けて、楽しくて、あっという間に過ぎていきました。

おめが団の想いの詰まった作品たちも、温かかった。何度も観返しては、その想いを胸に抱いています。誕生日を迎えたちょうどその時、苦労して作品を作り上げたみんなが、静かに泣いていたことが印象的でした。おめシスはいいぞ。

アイちゃんのファンミーティング「あいみちゅ」の話が出たのも、11月でしたね。直前に話を出すのかとびっくりしましたが、何とチケットが当たってしまい、あいみちゅに参加できることと相成りました。


12月。今月です。

あいみちゅ、楽しかった。アイちゃんみんなが楽しそうにしていて、そばにいてくれるように感じた。Tシャツも当たったし、新曲も聴けた。みんなのことを見ていてくれているんだと思うと、フォロワーさんのこと無視してずっと泣いてた(その節はすみません)。

クリスマス、一緒に過ごすことが出来て楽しかった。動画も観て、去年よりずっと楽しい1日を過ごせました。


今年は、何度も言うようですが、本当に楽しかったなぁと思います。何度も言うほどに、楽しかった。

同時に、推しにたくさん楽しませてもらって、何も返せないままにまた1年が終わってしまうという無力感もあります。こんなに大好きで、こんなにありがとうと伝えたいのに、もらったぶんすら返せない。だから、これからもまた、言い続ける。

まだあと少し残っていますし、書き足りませんが、文章を書く力をまだ残るレポート課題に残していかなければならないので、この辺にしておきます。眠いし。


それでは。よいお年を。メリークリスマス。